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次に研究者が 20. 1%、医師 12.3%であった。

表 4-1 博士課程修了者の職業(上位

4

位,2015年コホート)

表 4-2 博士課程修了者の職業(上位

4

位, 2012年コホート)

4-1

職業別所得状況

2015

年コホート

3.5

年後の職業上位

4

位別・所得階層別の構成における最も多い所得階層とし ては、学校教員(大学、大学院)、研究者、及び製造技術者(開発)で

500

万-600万円未満、医師 で

1,500

万円以上であった(図

4-1)。

図 4-1 博士課程修了者の職業上位

4

位別・所得階層別の人数割合(2015年コホート)

0.7

1.0

0.7

2.1 2.8

2.4

1.4 4.0

3.5 8.8

5.6

2.1 9.1

9.2

1.3

3.7

8.6

18.6

4.5

13.5

18.8

1.5

12.5

21.7

21.9

1.5

21.5

13.8

9.9

2.1

20.2

7.2

5.6

5.5

13.5

7.1

1.6

11.1

8.6

1.9

1.8

24.9

5.1 0.6

20.6

4.4 0.1

0.2

29.3

1.9 0.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

学校教員(大学、大学院)

研究者

医師

製造技術者(開発)

収入なし

50万円未満 50-100万円未満

100-200万円未満 200-300万円未満 300-400万円未満

400-500万円未満 500-600万円未満 600-700万円未満

700-800万円未満 800-1,000万円未満 1,000-1,200万円未満

1,200-1,500万円未満 1,500万円以上

無回答

2012

年コホートの上位

4

位の職業において、1.5 年後、3.5年後、6.5年後と調査を重ねるごと に、最も人数の割合が大きい所得階層が上昇する傾向が認められた(図

4-2)。

具体的には、学校教員(大学、大学院)における最も人数の割合が大きな所得階層は

1.5

年後 が

400

万-500万円、3.5年後が

500

万-600万円未満、6.5年後が

600

万-700万円未満となって いた。研究者の同様の所得階層は、1.5年後と

3.5

年後が

400

万-500万円未満、6.5年後が

600

万-700万円未満であった。総じて所得の高い医師の所得階層は、1.5年後が

1,000

万-1,200万 円未満、3.5年後が

1200

万-1500万円未満、6.5年後が

1,500

万以上で、この階層に医師の

3

割 近くが該当していた。製造技術者(開発)の同様の所得階層は、1.5年後が

400

万-500万円未満、

3.5

年後が

600

万-700万円未満、6.5年後が

700

万-800万円未満であった。

図 4-2 博士課程修了者の職業上位

4

位別・所得階層別の人数割合(2012年コホート)

2.4 0.1 0.7 3.8

0.4 1.2 1.8 1.7 1.3 0.4

4.8 5.2

1.6 2.7 1.7 0.82.6

0.2

0.3 6.0

2.2 2.8 2.1

1.6

0… 0.6 0.5

0.5 0.7 11.9

9.8 9.6 4.9

4.3 4.3

1.0

4.4

1.0 0.9 9.6

7.0

4.6 12.7 7.9

4.1

0.5

3.4

0.4

5.2 3.8 2.2 9.6

6.1 7.1

23.0

16.3

8.0

1.4 1.5 9.4

12.2 9.5

5.3 17.5

14.8

8.4

24.7

25.1

15.3

1.9 1.1 1.2

28.0

14.0

9.7 16.5

23.5

13.3 10.3

18.1

13.2

2.9 2.8 1.7

20.0

19.1

6.9 6.4

13.9

18.8 3.6

11.4

21.0

2.1 2.6 2.3 9.9

23.7

13.8 3.4 6.8

13.6

2.9 5.4

13.5

4.6 3.1 4.2 5.2

11.7

26.1 4.8 6.1

11.1

3.2 5.2

12.0

16.3 10.9 6.2

7.4 6.7

17.9 0.8

2.3 6.0

1.0

1.3 3.6

23.6 20.7

17.9

4.6 6.7

5.6 0.5 0.9

2.1 0.3

0.7 1.0

22.3 27.5

25.4

1.5 3.0

10.6 0.2

0.6 0.3

0…

0… 1.2

14.5 21.4 29.1

0.6 0.6 1.8 5.6

0.8 4.6 3.8 2.0

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

2012_1.5年後 2012_3.5年後 2012_6.5年後 2012_1.5年後 2012_3.5年後 2012_6.5年後 2012_1.5年後 2012_3.5年後 2012_6.5年後 2012_1.5年後 2012_3.5年後 2012_6.5年後

学校教員(大学、大学 院)

研究者 医師 製造技術者(開発)

収入なし

50万円未満 50-100万円未満

博士課程修了後の雇用先機関

博士課程修了後の雇用先機関としては、2015年コホートと

2012

年コホートとも、大学等9が最も 多く、およそ半数程度となっていた。

雇用先機関が大学等の回答した者について詳細を分析すると、2015 年コホートでは、0.5 年後 の

48.2%から 3.5

年後の

51.9%へと 3

年間で

3.7

ポイント増加し、2012年コホートでは

1.5

年後の

48.2%から 6.5

年後の

52.7%へと 4.5

ポイント増加していた。

雇用先機関が公的研究機関の者は、2015年コホートでは割合に変化がみられなかったものの、

2012

年コホートでは

1.5

年後の

10.4%から 6.5

年後の

6.1%へと 3

年間で

4.3

ポイント減少した。

また、雇用先機関が民間企業の者については、2015 年コホートで

0.5

年後

22.7%、3.5

年後

24.3%と 1.6

ポイント増加し、2012年コホートで

1.5

年後

26.2%、6.5

年後

26.8%と、0.6

ポイント増加 した。

9 大学等とは、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)に規定する大学及び高等専門学校をいう。

図 5-1 雇用先機関(2015年コホート)

図 5-2 雇用先機関(2012年コホート)

48.2 51.9

8.1 8.1

22.7 24.3

7.2 6.8 3.0

2.5

2.8 2.1

8.0 4.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2015_0.5年後 2015_3.5年後

大学等 公的研究機関

民間企業 非営利団体(学校・行政等を含む)

個人事業主 その他・無所属

48.2 50.7

52.7

10.4 7.1 6.1

26.2 25.2

26.8

2.0 7.4

7.2

3.7 3.4

3.0

4.1 2.7 0.7

5.4 3.5 3.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2012_1.5年後 2012_3.5年後 2012_6.5年後

大学等 公的研究機関

民間企業 非営利団体(学校・行政等を含む)

個人事業主 その他・無所属

無回答

5-1

男女別雇用先機関

2015

年コホートにおいて雇用先が大学等の男性は、0.5年後

45.2%、3.5

年後

48.8%と 3.6

ポイ ント増加し、民間企業の男性は、0.5年後

26.5%、3.5

年後

28.6%と 2.1

ポイントの増加であった。公 的研究機関の男性は、0.5年後、3.5年後も

8.6%で変わらなかった(図 5-3)。

2012

年コホートにおいて雇用先が大学等の男性は、1.5年後

45.2%、6.5

年後

49.7%と 4.5

ポイ ント増加した。一方、公的研究機関の男性は、1.5年後

10.9%、6.5

年後

6.7%と 4.2

ポイント減少し た。民間企業の男性は、1.5年後

30.0%、6.5

年後

30.3%と大きな変化はみられなかった(図 5-4)。

図 5-3 雇用先機関(2015年コホート, 男性)

図 5-4 雇用先機関(2012年コホート, 男性)

45.2 48.8

8.6 8.6

26.5 28.6

7.4 7.0 2.9

2.6

3.0 1.9

6.4 2.6

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

男性

2015_0.5年後

男性

2015_3.5年後

大学等 公的研究機関

民間企業 非営利団体(学校・行政等を含む)

個人事業主 その他・無所属

無回答

45.2 48.1

49.7

10.9 8.0

6.7

30.0 28.0

30.3

2.0 7.4

7.3

3.6 3.1

3.1

4.0 2.5

0.7

4.3 2.9 2.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

男性

2012_1.5年後

男性

2012_3.5年後

男性

2012_6.5年後

大学等 公的研究機関

民間企業 非営利団体(学校・行政等を含む)

個人事業主 その他・無所属

2015

年コホートにおいて、雇用先が大学等の女性は

0.5

年後

54.4%、3.5

年後

58.6%と 4.2

ポイ ント増加した。公的研究機関の女性は

0.5

年後

7.2%、3.5

年後

7.0%と 0.2

ポイントの微減、民間企 業の女性は

0.5

年後

14.4%、3.5

年後

15.0%と 0.6

ポイントの微増であった(図

5-5)。

2012

年コホートにおいて雇用先が大学等の女性は、1.5年後

55.1%、6.5

年後

59.7%と 4.6

ポイ ント増加した。一方、公的研究機関の女性は、1.5年後

9.2%、6.5

年後

4.8%と 4.4

ポイント減少し た。民間企業の女性は、1.5年後

17.3%、6.5

年後

18.7%と微増であった(図 5-6)。

図 5-5 雇用先機関(2015年コホート, 女性)

図 5-6 雇用先機関(2012年コホート, 女性)

54.4 58.6

7.2 7.0

14.4 15.0

6.8 6.3 3.3

2.2

2.3 2.7

11.7 8.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

女性

2015_0.5年後

女性

2015_3.5年後

大学等 公的研究機関

民間企業 非営利団体(学校・行政等を含む)

個人事業主 その他・無所属

無回答

55.1 56.9

59.7

9.2 5.0 4.8

17.3 18.4

18.7

2.1 7.5

7.1

4.1 4.0

2.6

4.3 3.3

0.8

7.9 5.0 6.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

女性

2012_1.5年後

女性

2012_3.5年後

女性

2012_6.5年後

大学等 公的研究機関

民間企業 非営利団体(学校・行政等を含む)

個人事業主 その他・無所属

無回答

2012

年コホートと

2015

年コホートにおける男性と女性の雇用先機関の差違としては、雇用先が 大学等の男性は

50%を下回っていたが、女性は 50%を上回っていた。同様に、雇用先が民間企業

の男性は

30%前後であったが、女性は 10%台となっていた。また、男性、女性とも、雇用先を大学等

とする割合は、調査を重ねる度に増加しており、雇用先を公的研究機関とする割合は、2015 年コ ホートの男性を除き、調査を重ねる度に減少していた。

なお、雇用先機関間の移動については後述する。

5-2

自校出身率について

大学に雇用されている博士課程修了者の自校出身率が最も高いのは、を

2015

年コホート

3.5

年 後で国立大学の

62.4%、次いで私立大学 44.9%であった。2012

年コホート

6.5

年後で国立大学の

58.1%、次いで私立大学の 51.8%であった(図 5-7

及び図

5-8)。

図 5-7 大学に雇用されている博士課程修了者の自校出身率(2015年コホート)

図 5-8 大学に雇用されている博士課程修了者の自校出身率(2012年コホート)

26.7

15.7

19.0

11.1

4.6

5.5

24.5

8.4

19.4

37.6

71.3

56.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

国立

公立

私立

自分が卒業した大学と同じ 自分が卒業した大学院(修士課程)と同じ 自分が卒業した大学院(博士課程)と同じ 自分が卒業した大学・大学院とは違う

23.1

14.5

23.4

14.2

10.6

10.4

20.8

19.9

18.1

41.9

55.0

48.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

国立

公立

私立

自分が卒業した大学と同じ 自分が卒業した大学院(修士課程)と同じ 自分が卒業した大学院(博士課程)と同じ 自分が卒業した大学・大学院とは違う

5-3

雇用先が民間企業の場合の産業分類

雇用先が民間企業の博士課程修了者の産業分類について、日本標準産業分類(2013年(平成

25

年)10月改定)の大分類に準拠して概観した10。2015年コホート

3.5

年後と

2012

年コホート

6.5

年後について、2015 年コホートで割合の高い順に上位

4

位までをみると、「製造業」がそれぞれ

43.1%、50.9%であり、次いで「医療・福祉」がそれぞれ 19.5%、18.6%で、「学術研究、専門・技術サー

ビス業」がそれぞれ

9.8%、8.2%と続き「情報通信業」がそれぞれ 9.3%、8.5%であった(図 5-9)。

2012

年コホートと

2015

年コホートを比較すると、「製造業」の割合が減少し、「医療・福祉」、「学 術研究、専門・技術サービス業」、「情報通信業」の割合が増加し、博士課程修了者が「製造業」以 外の多様な産業に進出していることが示唆される結果が得られた。

10 日本標準産業分類(201310月改定)の大分類を以下のように一部改変している。

日本標準産業分類 大分類 博士人材追跡調査(雇用先の事業内容 農業,林業

農林水産業 漁業

鉱業,採石業,砂利採取業 鉱業

建設業 建設業

製造業 製造業

電気・ガス・熱供給・水道業 電気・ガス・熱供給・水道業

情報通信業 情報通信業

運輸業,郵便業 運輸業,郵便業

卸売業,小売業

卸売業 小売業 金融業,保険業 金融業,保険業 不動産業,物品賃貸業 不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・技術サービス業 学術研究,専門・技術サービス業 宿泊業,飲食サービス業 宿泊業,飲食サービス業 生活関連サービス業,娯楽業 生活関連サービス業,娯楽業 教育,学習支援業 教育,学習支援業

医療,福祉 医療,福祉

複合サービス 事業

サービス業(他に分類されないもの)

サービス業(他に分類されないもの)

公務(他に分類されるものを除く) 公務(他に分類されるものを除く)

分類不能の産 その他

図 5-9 雇用先民間企業の産業分類

43.1

50.9

9.3

8.5 9.8

8.2

19.5

18.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2015_3.5年後

2012_6.5年後

農林水産業 鉱業

建設業 製造業

電気・ガス・熱供給・水道業 情報通信業

運輸業、郵便業 卸売業

小売業 金融業、保険業

不動産業、物品賃貸業 学術研究、専門・技術サービス業 宿泊業、飲食サービス業 生活関連サービス業、娯楽業

教育、学習支援業 医療、福祉

サービス業(他に分類されるものを除く) 公務(他に分類されるものを除く)

その他 無回答

5-4

雇用先民間企業の企業区分

博士課程修了者の雇用先が大企業か中小企業11かについては、2015年コホート

3.5

年後で大 企業

46.2%、中小企業 53.8%であったが、2012

年コホート

6.5

年後で大企業

54.9%、中小企業 45.1%

と大企業が多かった(図

5-10)。

図 5-10 博士課程修了者が勤務する企業の区分

11 「中小企業」とは中小企業基本法(昭和三十八年法律第百五十四号)第二条が規定するものをいう。

54.9 46.2

45.1 53.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2012_6.5年後 2015_3.5年後

大企業 中小企業

5-5

雇用先機関間の移動

5

期科学技術基本計画では、「イノベーションを興すのは人であり、人が組織やセクターを超え て交流することで多様な知識等が刺激し合い、融合し、そこから新たな価値が創り出される」とある ように、「セクターを超えた交流」の重要性が述べられている。そこで、セクターを越えた交流の一形 態である機関間移動について、2012年コホートと

2015

年コホートからセクター(大学、公的研究機 関、民間企業、非営利団体(学校・行政等を含む)、個人事業主、その他)間の移動状況を時系列 で分析した。

2015

年コホートでは、大学等から他のセクターへの流出割合が低いのに対し、他のセクターから 大学への流入割合は高かった。大学等から公的研究機関への流出割合は、3.9%、公的研究機関 から大学等への流出割合は

27.9%、大学等から民間企業への流出割合は 4.4%、民間企業から大

学への流出割合は

12.9%となっていた(表 5-1、図 5-11)。

表 5-1 雇用先機関の流出入割合(2015年コホート)

2015_0.5年後 大学等 公的研究機関 民間企業 非営利団体

(学校・行政

等を含む) 個人事業主 その他・無所属 無回答 大学等 82.8 27.9 12.9 25.1 19.2 24.7 39.8 公的研究機関 3.9 59.2 1.1 6.2 0.0 13.6 6.0 民間企業 4.4 8.0 77.2 20.4 20.2 16.2 22.6 非営利団体

(学校・行政等 を含む)

4.4 3.9 2.2 37.2 3.7 21.9 4.6

個人事業主 0.8 0.0 3.3 2.2 39.4 0.0 1.2

その他・無所属 1.1 0.0 1.2 6.7 6.5 18.4 2.1

無回答 2.6 1.1 2.0 2.2 11.1 5.1 23.7

2015_

3.5年後

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