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(1) 平均消費性向は貯蓄現在高が3000万円以上の世帯で最も高い

二人以上の世帯のうち勤労者世帯について貯蓄現在高階級別に1世帯当たり1か月間の収支を みると,消費支出及び可処分所得は貯蓄現在高が多くなるに従っておおむね多くなっている。

平均消費性向(可処分所得に対する消費支出の割合)は貯蓄現在高が最も多い3000万円以上の 世帯で最も高くなっている(図18)。

図18 貯蓄現在高階級別可処分所得及び消費支出(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)-平成23年-

注1)可処分所得とは,実収入から税金,社会保険料などの非消費支出を差し引いた額で,いわゆる手取り収入 のことである。

注2)勤労者世帯の平均消費性向(年平均)は73.4%

33.0

39.0 41.1 43.6 44.8 47.8 49.1

54.4 53.9

24.0

28.6 28.9 29.9 32.6 34.3 36.3

40.6 41.5 72.8 73.2

70.4

68.5

72.8 71.8 73.9 74.7 76.9

10 20 30 40 50 60 70 80 90

0 10 20 30 40 50 60 70 80

200万円

未 満

200 400

400 600

600 800

800 1000

1000 1400

1400 2000

2000 3000

3000万円

可処分所得

消費支出 平均消費性向

(万円) (%)

万円以上

万円未満

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

貯蓄現在高階級

(2) 平均消費性向は負債現在高が多い世帯で低い傾向がうかがえる

勤労者世帯のうち負債保有世帯について負債現在高階級別に収支をみると,負債現在高が多い 階級ほど可処分所得もおおむね多くなっている一方,可処分所得が多くなっても消費支出は必ず しも多くなっていない。平均消費性向をみると,負債現在高が多い階級ほど低くなっている。

また,住宅ローン返済額をみると,負債現在高が多い階級ほど多くなっている(図19)。

図19 負債現在高階級別可処分所得及び消費支出

(二人以上の世帯のうち負債保有勤労者世帯)-平成23年-

41.3 31.8

47.9

33.7

47.1

31.5

49.3

31.2

1.8 7.1

8.0

10.5 77.1

70.3

66.8

63.3

0 10 20 30 40 50 60 70 80

0 10 20 30 40 50 60 70 80

~ ~ ~

500

万円未満

1

万円以上

500

1000

1000 1500

1500万円

平均消費性向

住宅ローン 返済額

(万円) (%)

負債現在高階級

長 期 時 系 列

<二人以上の世帯の貯蓄の推移>

貯蓄現在高の年間収入に対する比は半世紀の間に3.9倍に上昇

二人以上の世帯について1世帯当たり貯蓄現在高の推移をみると,平成18年以降4年連続で減少し ていたが22年以降は増加し,23年(1664万円)の水準は約半世紀前の昭和34年(30万円)の55.5倍と なっている。また,貯蓄年収比(貯蓄現在高の年間収入に対する比)の推移をみると,貯蓄現在高と 同様に平成22年以降は上昇し,

23年(271.9%)の水準は昭和34年(70.0%)の3.9倍となっている(図)

注)平成12年以前は,「貯蓄動向調査」結果による。

※貯蓄動向調査:家計調査の附帯調査として平成12年まで毎年12月31日現在で実施。

家計調査とは,調査時期,調査対象世帯数等が異なる。

貯蓄・負債編としての調査は,1年の準備期間の後,平成14年から実施。

昭和34年 35年 36年 37年 38年 39年 40年 41年 42年 43年 44年 45年 46年 47年 48年 49年 50年 51年

貯蓄現在高(万円) 30 36 46 44 65 69 76 91 99 113 139 160 183 215 243 270 317 377

年間収入(万円) 43 45 57 58 63 71 78 88 98 108 123 139 162 182 212 260 299 343

貯蓄年収比(%) 70.0 79.2 80.7 75.6 103.3 97.6 97.4 103.2 101.9 104.5 112.9 115.0 112.8 118.4 114.2 104.1 106.0 109.9

昭和52年 53年 54年 55年 56年 57年 58年 59年 60年 61年 62年 63年 平成元年 2年 3年 4年 5年 6年

貯蓄現在高(万円) 427 451 521 579 650 697 726 770 853 910 1045 1120 1311 1353 1465 1537 1498 1592

年間収入(万円) 377 393 431 464 502 505 524 530 556 571 592 608 641 677 719 751 751 755

貯蓄年収比(%) 113.3 114.7 120.8 124.8 129.6 138.0 138.7 145.3 153.5 159.3 176.5 184.3 204.4 199.8 203.8 204.8 199.5 210.8

平成7年 8年 9年 10年 11年 12年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年

貯蓄現在高(万円) 1604 1655 1635 1661 1738 1781 1688 1690 1692 1728 1722 1719 1680 1638 1657 1664

年間収入(万円) 762 755 755 758 755 721 683 660 650 645 645 649 637 630 616 612

貯蓄年収比(%) 210.5 219.4 216.5 219.0 230.2 246.9 247.1 256.1 260.3 267.9 267.0 264.9 263.7 260.0 269.0 271.9

0 100 200 300 400

0 500 1000 1500 2000

図1 貯蓄現在高及び年間収入の推移(二人以上の世帯)

貯蓄現在高 年間収入

貯蓄年収比(右目盛)

(万円) (%)

家計調査(貯蓄・負債編)の概要

1 家計調査の目的

家計調査は,国民生活における家計収支の実態を明らかにすることを目的として,昭和21年7月以来,毎月 実施している。

家計調査の結果は,家計収支編と今回公表する貯蓄・負債編の二つに区分して公表される。貯蓄・負債編は 従来実施していた「貯蓄動向調査」を平成 14年1月から家計調査に統合し,二人以上の世帯における貯蓄及び 負債の状況を把握することとしたものである。

2 貯蓄及び負債に関する調査の範囲及び調査世帯の選定方法 調査の範囲は,全国の二人以上の世帯である。

調査世帯は,全国の市町村から168市町村を選定し,この市町村から二人以上の世帯8,076世帯を無作為抽出 法で選定している。

3 貯蓄及び負債に関する調査方法

各調査世帯は,家計収支を記録するために家計簿を6か月間継続して記入している。調査開始3か月目に貯 蓄等調査票により,その月の1日現在の貯蓄・負債現在高等を調査する。

4 貯蓄・負債編の集計方法

調査結果は,四半期平均及び年平均について集計している。各調査世帯の調査時点における貯蓄・負債現在 高が当該世帯の調査期間6か月間の各月における貯蓄・負債現在高であるとみなし,当該集計期間に家計収支 に関する調査を行っている世帯を対象として各月平均値を集計し,その単純平均を集計結果としている。

したがって,平成23年平均は, 23年の各月に家計収支に関する調査の対象となった世帯(22年8月に調査開 始になった世帯から 23年12月に調査開始になった世帯,すなわち,23年1月に調査終了となった世帯から24 年5月に調査終了となった世帯)の調査開始3か月目の貯蓄・負債現在高による 12か月平均である。平均に用 いる平成23年1月の貯蓄・負債現在高には,1月に調査を終了した世帯の22年10月現在の貯蓄・負債現在高が

含まれ, 23年12月の貯蓄・負債現在高には, 12月に調査を開始した世帯の24年2月現在の貯蓄・負債現在高が

含まれている。

なお,調査結果は,二人以上の世帯と,そのうち勤労者世帯に分けて集計している。

勤労者世帯 世帯主が会社,官公庁,学校,工場,商店 などに勤めている世帯をいう。ただし,世 帯主が社長,取締役,理事など会社団体の

二人以上の世帯 役員である世帯は「勤労者以外の世帯」と

する。

勤労者以外の世帯 勤労者世帯以外の世帯をいう。すなわち,

個人営業世帯,自由業者世帯,無職世帯 などをいう。

5 貯蓄・負債編の結果の公表

調査結果は,四半期平均結果として,四半期ごとの最終月のおおむね4か月後に公表している。また,10

~ 12月期平均結果の公表の際に,年平均結果を併せて公表している。

詳しくは,ホームページ(URL: http://www.stat.go.jp/data/kakei/1.htm)を参照

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