2回 ろ紙上の残渣を15 mLのプラスチック製遠心沈殿管に移す
4) 動物由来たん白質等の判定方法
顕微鏡鑑定,
ELISA
及びPCR
試験の結果から,以下の手順で動物由来たん白質の有無を判定 した.豚肉骨粉等を除く試料について顕微鏡鑑定を実施し,獣骨・獣毛等が検出された場合には「肉 骨粉検出」と判定した.
顕微鏡鑑定の結果にかかわらず,全試料について
ELISA
及びPCR
試験を実施し,試験結果が 同一の動物種について一致して陽性であった場合に,動物由来たん白質・DNA(以下「動物由 来たん白質等」という.)検出と判定した.なお,モリナガキットを用いた
ELISA
試験では,反すう動物用飼料への使用が認められてい る乳製品の添加により牛由来たん白質が検出される場合があることから,乳製品の混入の可能 性のある飼料については,乳製品等除去処理PCR
試験を実施し,PCR
試験の結果陽性であった 場合にのみ検出と判定した.3 結果及び考察
3.1
動物質性飼料のモニタリング動物質性飼料
199
検体について,ほ乳動物由来たん白質等のモニタリングを行った.199
検体 の試料の内訳は,チキンミール等54
検体,魚粉等107
検体,豚肉骨粉等27
検体,その他動物性 たん白質を含む飼料11
検体であった.これらのモニタリング集計結果は,表
1
に示したとおりであり,動物質性飼料199
検体のうち,ほ乳動物由来たん白質等が検出されたものはなかった.
平成
17
年度は,家きん由来たん白質等のモニタリングも同時に実施したが,平成18
年度から は,BSE
発生リスクの高い反すう動物由来たん白質について重点的にモニタリングを行うことと した.表
1 動物質性飼料のモニタリング結果(平成 18
年度)動物質性 試験
飼料の区分 検体数 検出数 検出率(%)
チキンミール
31 0 0.0
フェザーミール
23 0 0.0
小 計
54 0 0.0
国内製造魚粉等
107 0 0.0
(内訳) 魚粉・魚アラ粕
(92)
だし粕
( 4)
イカミール
( 3)
カニ殻
( 2)
魚鱗コラーゲン
( 1)
貝ミール
( 1)
酵素処理魚抽出物
( 3)
フィッシュソリュブル( 1)
小 計
107 0 0.0
豚肉骨粉
4 0 0.0
鶏豚原料混合肉骨粉
23 1 4.3
小 計
27 1 0.0
その他 魚介類由来原料を主体とした混合飼料
5 0 0.0
魚粉・大豆油かす2種混合飼料
1 0 0.0
フィッシュソリュブル吸着飼料1 0 0.0
加水分解たん白質(ペットフード用)
3 0 0.0
フェザーミール・大豆油かす2種混合飼料
1 0 0.0
小 計
11 0 0.0
合 計
199 1 0.5
飼料の種類 ほ乳動物由来たん白質等魚粉等
豚肉骨粉等 チキンミール等
1)
チキンミール等チキンミール
31
検体及びフェザーミール23
検体の計54
検体について,ほ乳動物由来たん白 質等のモニタリングを行った.平成18
年度は,血粉及び発酵血粉の採取はなかった.試験は,すべての検体について,顕微鏡鑑定,
ELISA
及びPCR
試験を実施した.試験の結果は,表
2-1
に示したように,顕微鏡鑑定で獣骨・獣毛が検出されたものはなかっ た.モリナガキットによるELISA
試験では,牛由来たん白質が9
検体(フェザーミール7
検体,チキンミール
2
検体)で陽性であり,陽性率は16.7%であった.
ELISA
陽性の検体を含むすべての試料について,PCR によりほ乳動物由来DNA
の試験を行った結果は,いずれもほ乳動物由来
DNA
が検出されなかった.したがって,総合判定ではすべ てほ乳動物由来たん白質等不検出と判定された.モリナガキットによる
ELISA
試験において多数の陽性が確認されたことから,この原因につ いて調べるため,平成18
年8
月までに採取したチキンミール17
検体及びフェザーミール15
検 体の計32
検体について,メライザキットを用いてELISA
試験を実施し,モリナガキットの結 果と比較した.試験の結果は,表
2-2
及び2-3
に示したように,モリナガキット陽性の9
検体を含むすべての試料でメライザキットでは,反すう動物由来たん白質を検出しなかった.メライザキットは,
反すう動物由来の肉骨粉など骨格筋を特異的に検出し,他の動植物由来たん白質や乳等組織に は反応しない
20)
ことから,平成18
年度のモリナガキット陽性検体には,牛肉骨粉の混入はない ものと判断された.これらの結果から,チキンミール等の
ELISA
試験には,モリナガキットよりメライザキット を適用することがよいと考えられたことから,平成19
年度以降のモニタリングにおいては,メ ライザキットを用いることとした.表
2-1
チキンミール等の試験結果(平成18
年度)試験方法 検 出 対 象 試験検体数 陽性数 陽性率(%)
顕微鏡鑑定 獣骨・獣毛
54 0 0.0
牛由来たん白質注
1) 54 9 16.7
反すう動物由来たん白質注2) 54 0 0.0
ほ乳動物由来DNA54 0 0.0
牛由来DNA
54 0 0.0
試験検体数 検出数 検出率(%)
総合判定 ほ乳動物由来たん白質・DNA
54 0 0.0
(内訳)
牛由来たん白質・DNA 54 0 0.0
ELISA試験 PCR試験
注 1) モリナガキットによる
2) メライザキットによる
表
2-2 メライザキットとモリナガキットの比較(チキンミール)
(n=2)Sample NC Sample NC
(O.D.) (O.D.) (O.D.) (O.D.)
C1 - -0.005 0.002 - 0.082 0.049 - -
C2 - -0.001 0.014 - 0.058 0.066 - -
C3 - -0.001 0.014 - 0.044 0.033 - -
C4 - -0.016 -0.001 - 0.045 0.033 - -
C5 - -0.013 -0.001 + 0.185 0.041 - -
C6 - -0.013 0.006 - 0.059 0.050 - -
C7 - -0.010 0.006 - 0.105 0.073 - -
C8 - -0.008 0.006 - 0.119 0.073 - -
C9 - 0.036 0.006 - 0.075 0.043 - -
C10 - -0.004 0.006 - 0.048 0.043 - -
C11 - 0.002 0.002 - 0.091 0.050 - -
C12 - -0.010 0.002 - 0.050 0.041 - -
C13 - -0.015 0.002 - 0.063 0.041 - -
C14 - 0.026 0.002 + 0.138 0.050 - -
C15 - -0.007 0.002 - 0.067 0.052 - -
C16 - 0.000 0.002 - 0.063 0.041 - -
C17 - 0.003 0.013 - 0.030 0.034 - -
陽性/試料
0/17 2/17 0/17 0/17
チキンミール メライザキット
モリナガキット 顕微鏡鑑定
PCR試験
(Blank補正済み)
獣骨・獣毛 ほ乳動物由来 試料No. 判定注1) 判定注2)
DNA
注 1)
Sample (O.D.)が 0.100
以上の場合に+
と判定2) Sample (O.D.)
が,NC (O.D.)
の2
倍以上であった場合に+
と判定表
2-3
メライザキットとモリナガキットの比較(フェザーミール) (n=2
)Sample NC Sample NC
(O.D.) (O.D.) (O.D.) (O.D.)
F1 - -0.004 0.002 + 0.093 0.032 - -
F2 - -0.016 -0.001 - 0.050 0.033 - -
F3 - -0.012 -0.001 - 0.062 0.033 - -
F4 - -0.009 -0.001 + 0.068 0.033 - -
F5 - -0.007 0.004 - 0.062 0.040 - -
F6 - -0.013 0.004 + 0.210 0.073 - -
F7 - -0.003 0.004 + 0.153 0.073 - -
F8 - -0.005 0.004 + 0.158 0.073 - -
F9 - -0.004 0.004 - 0.137 0.073 - -
F10 - -0.010 0.002 + 0.111 0.050 - -
F11 - -0.004 0.002 + 0.096 0.041 - -
F12 - -0.001 0.002 - 0.056 0.041 - -
F13 - 0.004 0.013 - 0.053 0.034 - -
F14 - 0.021 0.013 - 0.064 0.038 - -
F15 - 0.002 0.005 - 0.056 0.037 - -
陽性/試料
0/15 7/15 0/15 0/15
獣骨・獣毛 ほ乳動物由来 試料No. 判定注1) 判定注2)
DNA
顕微鏡鑑定
PCR試験
(Blank補正済み)
フェザーミール メライザキット
モリナガキット
注 1)