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動作検証結果の考察

ドキュメント内 Wireless Mesh Networks (ページ 35-39)

第 4 章 実験 18

4.10 動作検証結果の考察

今回の実験目的は作成したプログラムの動作検証である.4台のノートパソコンでネット ワークを作成した結果、表4.5〜8のような仮想アドレスが付与された.その後、ランダムに 送信元と宛先と指定し、メッセージを送信した.

 試行回数10回の内6回ほど成功した.失敗した時は同じノード間で起こっており、配置す るノードを入れ替えて見ると上手く通信が行えたことからアルゴリズムに問題は無く、別の 原因で通信が出来なくなっていたと考えられる.

5 章 まとめ

隣接関係に基づいたルーティングプロトコルは、ノード間の受信電波強度を仮想アドレス に変換し、木構造を構築することで制御にかかる通信を削減しているWMNのルーティング プロトコルである.木構造を構築するため、実環境によってノードの離脱など影響を受ける ことが考えられる.そこで、今回は市街地の低層部における電波の影響を測定し、ノードの 離脱の有無の指標を得るつもりであったが、地上からの高さ30[cm]程度ではランダムに発 生する車や人の影響が大きすぎるため、そもそもMBCRのネットワークを構築し通信を行 うのは困難であると考えられる.そのため、市街地では車や人のランダムな遮蔽を避ける必 要があるため、次回の実験では地上からの高さ4[m]程度を確保し車や人の遮蔽を受けない 条件で測定を行う必要がある.

 隣接関係に基づくルーティングプロトコルは仮想アドレスを浮動小数点の独自フォーマッ トに変換している.仮想アドレスの値は1.0以下0以上の値を取るので、仮数部10bitに変換し 仮想アドレスに再変換した場合、小数点の丸め込みが発生する可能性がある.そうした場合、

受信電波強度が1[dBm]違にも関わらず同じ値を持つ問題が起こりうる.そこで、仮想アドレ スの算出式を3種類用意し、実環境での受信電波強度の取る値を考慮しつつ検討した.その 結果、-25[dBm]から-93[dBm]の範囲の受信電波強度を仮想アドレスに変換できる walfitch-池上モデルが隣接関係に基づくルーティングプロトコルにとって最適である.

 MBCRを実環境で動作可能か検証するためMBCRの機能の内、仮想アドレスの付与と ルーティングを行う機能をを実機に実装し、実環境において動作可能か検証した.10回試行 し、6回成功した.失敗した場合も配置は同じでノードを入れ替えると成功したため、アルゴ リズムに問題は無かったと考えられる.

 今後は、車や人の遮蔽を回避できる地上からの高さ4[m]の測定条件に変えて、ノードの 離脱の指標を検討していきたい.車や人の遮蔽が少ない高さ4[m]では違った結果が得られる と考えられる.また、仮想アドレス算出の式はwalfitch-池上モデルが最適であると結論付た

が、受信電波強度が-25[dBm]よりも強い場合、丸め込みがおこる可能性があるため、その場 合の対策を考える必要がある.さらにMBCRの実装では、今回はアプリケーション層に実装 したが、今後はより深い層に実装することで、シミュレーション上で使用しているMBCR に近づけることが必要である.

  

謝辞

本研究の遂行にあたり、終始に渡って御指導を戴いた高知工科大学情報システム工学コー ス 植田和憲講師に深謝致します.また副査をして頂いた岩下 克教授、山本 真行准教授に深 く感謝致します.ありがとうございました.有益な助言を戴いた赤瀬 隼一氏、丸岡 優大氏に 深く感謝の意を表します.研究を手伝って戴いた大西 直弥氏、西峯 誠志氏、政岡 佑太郎氏 に深く感謝します.ならびに宇賀 一登氏、徳久 貴之氏、木村 紀夫氏に謝意を表します.そ して快く協力して頂いた、小林 亘氏、白石 将太氏、段床 智志氏、徳田 貴行氏、成谷 せり 菜氏、山本 真吾氏の皆様に感謝しています.本当にありがとうございました.

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