図24・a 分析方法「蹴り動作」
A
:筋放宵甲始時間
C
:動作開始時間
E
:全身反応時間
B
:筋放電量測定区間
D:動作時間
図24‑b 分析方法「抜き動作」
2.実験結果 1)筋放電開始時間
(丑右内側広筋
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による右内側広筋の筋放電開始時間の比較を図
25に示した。全ての被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より大きな値を示し、 「抜 き動作」の筋放電開始時間が遅延する傾向にあった。両条件における筋放電開始時間の平
均値は、 「蹴り動作」が254±50msec、 「抜き動作」が359±52msecであり、 「抜き動作」
が「蹴り動作」よりも105msec遅延し、両条件間には0.1%水準の有意な差が認められた (図26)。 「蹴り動作」を基準とした「抜き動作」の相対値は141%であった。
②右俳腹筋
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による右排腹筋の筋放電開始時間の比較を図27
に示した。全ての被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より大きな値を示し、 「抜 き動作」の筋放電開始時間が遅延する傾向にあった。両条件における筋放電開始時間の平
均値は、 「蹴り動作」が315±83msec、 「抜き動作」が455±124msecであり、 「抜き動作」
が「蹴り動作」よりも140msec遅延し、両条件間には0.1%水準の有意な差が認められた (図28)。 「蹴り動作」を基準とした「抜き動作」の相対値は144%であった。
③左排腹筋
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による左排腹筋の筋放電開始時間の比較を図29
に示した。 2名を除く12名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より大きな値を
示し、 「抜き動作」の筋放電開始時間が遅延する傾向にあった。両条件における筋放電開始
時間の平均値は、 「蹴り動作」が371±138msec、 「抜き動作」が553±98msecであり、 「抜 き動作」が「蹴り動作」よりも182msec遅延し、両条件間には0.1%水準の有意な差が認
2)筋放電量 (丑右内側広筋
各被験者の「蹴り動[乍」と「抜き動作」による右内側広筋の筋放電量の,L・ヒ較を図31に示 した。2名を除く12名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より小さな値を示し、
「抜き動作」の筋放電量が減少する傾向にあった。両条件における筋放電量の平均値は、 「蹴 り動作」が814±640A.U.、 「抜き動作」が568±353A.U.であり、 「抜き動作」が「蹴り動 作」よりも246A.U.減少し、両条件間には5%水準の有意な差が認められた(図32)。 「蹴
り動作」を基準とした「抜き動作」の相対値は70%であった。
②右排腹筋
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による右排腹筋の筋放電量の比較を図33に示し
た。 4名を除く10名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より小さな値を示し、
「抜き動作」の筋放電草カさ峨少する傾向にあった。両条件における筋放電量の平均値は、 「蹴 り動作」が157±73A.U.、 「抜き動作」が113±65A.U.であり、 「抜き動作」が「蹴り動作」
よりも44A.U.減少し、両条件間には5%水準の有意な差が認められた(図34)。 「蹴り動作」
を基準とした「抜き動作」の相対値は72%であった。
③左排腹筋
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による左排腹筋の筋放電量の比較を図35に示し
た。 1名を除く13名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より小さな値を示し、
「抜き動作」の筋放電量が減少する傾向にあった。両条件における筋放電量の平均値は、 「蹴 り動作」が148±66A.U.、 「抜き動作」が98±44A.U.であり、 「抜き動作」が「蹴り動作」
よりも50A.U.減少し、両条件間には0.1%水準の有意な差が認められた(図36)。 「蹴り動 作」を基準とした「抜き動作」の相対値は66%であった。
3)動作開始時間
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による動作開始時間の比較を図37に示した。 2 名を除く12名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より小さな値を示し、 「抜き 動作」の動作開始時間が短縮する傾向にあった。両条件における動作開始時間の平均値は、
「蹴り動作」が255±41msec、 「抜き動作」が233±33msecであり、 「抜き動作」が「蹴り 動作」よりも22msec短m,6し、両条件間には5%水準の有意な差が認めら3した(図38)。 「蹴
り動作」を基準とした「抜き動作」の相対値は91%であった。
4)動作時間
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による動作時間の比較を図39に示した。全ての
被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より大きな値を示し、 「抜き動作」の動作時 間が延長する傾向にあった。両条件における動作時間の平均値は、 「蹴り動作」が373±
60msec、 「抜き動作」が493±54msecであり、 「抜き動作」が「蹴り動作」よりも120msec
延長し、両条件間には0.1%水準の有意な差が認められた(図40)。 「蹴り動作」を基準と した「抜き動作」の相対値は132%であった。
5)全身反応時間
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による全身反応時間の比較を図41に示した。 1 名を除く13名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より大きな値を示し、 「抜き 動作」の全身反応時間が延長する傾向にあった。両条件における全身反応時間の平均値は、
「蹴り動作」が628±66msec、 「抜き動作」が726±78msecであり、 「抜き動作」が「蹴り 動作」よりも98msec延長し、両条件間には0.1%水準の有意な差が認められた(図42)。
「蹴り動作」を基準とした「抜き動作」の相対値は115%であった。
6)水平分力のピーク値
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による水平分力のピーク値の比較を図43に示し
た。 6名を除く8名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より大きな値を示し、
「抜き動作」の水平分力のピーク値が増大する傾向にあった。両条件における水平分力の
ピーク値の平均値は、 「蹴り動作」が21.6±7.2kg、 「抜き動作」が21.7±6.6kgであり、 「抜 き動作」が「蹴り動作」よりも若干増大したが、両条件間に有意な差は認められなかった
(図44)。 「蹴り動作」を基準とした「抜き動作」の相対値は100.4%であった。
7)水平分力の力積
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による水平分力の力積の比較を図45に示した。
4名を除く10名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」より大きな値を示し、 「抜 き動作」の水平分力の力積が増大する傾向にあった。両条件における水平分力の力積の平
均値は、 「蹴り動作」が22.8±6.6kg・sec、 「抜き動作」が24.3±6.Okg・secであり、 「抜 き動作」が「蹴り動作」よりも1.5kg・sec増大し、両条件間には5%水準の有意な差が認
められた(図46)0 「蹴り動作」を基準とした「抜き動作」の相対値は107%であった。
8)移動距離
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による移動距離の比較を図47に示した。 1名を 除く13名.の被験者にお1.て、 「抜き動作」が「蹴り動作」より小さな値を干し、 「抜き動作」
の移動距離が短縮する傾向にあった。両条件における移動距離の平均値は、 「蹴り動作」が
91.1±6.1cm、 「抜き動作」が86.7±7.5cmであり、 「抜き動作」が「蹴り動作」よりも4.4cm
短縮し、両条件間には1%水準の有意な差が認められた(図48)。 「蹴り動作」を基準とし た「抜き動作」の相対値は95%であった。
9)誤反応回数
各被験者の「蹴り動作」と「抜き動作」による誤反応回数の比較を図49に示した。 2名 と6名(誤反応回数が同値)を除く6名の被験者において、 「抜き動作」が「蹴り動作」よ り少ない値を示し、 「抜き動作」の誤反応回数が減少する傾向にあった。両条件における蘇 反応回数の平均値は、 「蹴り動作」が0.93±1.3回、 「抜き動作」が0.35±0.5回であり、 「抜
き動作」が「蹴り動作」よりも若干減少したが、両条件間には有意な差が認められなかっ た(図50)0 「蹴り動作」を基準とした「抜き動作」の相対値は37%であった。
200
蹴り動作
400 600
(msec)
図25 筋放電開始時間(右内側広筋)の個人値比較
(msec)
500
**:pく0.00 1
蹴り動作 抜き動作
図26 筋放電開始時間(右内側広筋)の平均値比較
0 200 400 600 800
蹴り動作 (nsec)
図27 筋放電開始時間(右俳腹筋)の個人値比較
(msec) 700
**:p(0.OOl
蹴り動作 抜き動作
図28 筋放電開始時間(右俳腹筋)の平均値比較
0 200 400 600 800
蹴り動作 (msee)
図29 筋放電開始時間(左俳腹筋)の個人値比較
(msec) 800
***:pく0.001
蹴り動作 抜き動作
図30 筋放電開始時間(左排腹筋)の平均値比較
抜 き 動 作
400
蹴り動作
800 1200
(A.U.)
図31筋放電量(右内側広筋)の個人値比較
(AU.)
2000
1500
1000
***:pく0.001
蹴り動作 抜き動作
図32 筋放電量(右内側広筋)の平均値比較
200
蹴り動作
400
(A.U.)
図33 筋放電量(右俳腹筋)の個人値比較
*:pく0.05
蹴り動作 抜き動作
図34 筋放電量(右排腹筋)の平均値比較
200
蹴り動作
4OO
(A.U.)
図35 筋放電量(左肺腹筋)の個人値比較
(A.U.)
300
***:pく0.00 1
蹴り動作 抜き動作
図36 筋放電量(左排腹筋)の平均値比較
200
蹴り動作
300 400
(msee)
図37 動作開始時間の個人値比較
(msec)
360
I:pく0.05
蹴り動作 抜き動作
図38 動作開始時間の平均値比較
400
蹴り動作
600
(msec)
図39 動作時間の個人値比較
(msec)
600
***:pく0.00 1
蹴り動作 抜き動作
図40 動作時間の平均値比較
700
蹴り動作
900
(msec)
図41全身反応時間の個人値比較
(msec) 900
***:pく0.001
蹴り動作 抜き動作
図42 全身反応時間の平均値比較
抜