承認時における安全性評価対象症例254例中,副作用(臨床検査値異常変動を含む)
は 190 例(74.8%)に認められた。主なものは,傾眠 146 例(57.5%),血圧低下 39例(15.4%),頭痛31例(12.2%)であった。
<解説>
4. 副作用
国内の承認時までの臨床試験における副作用(臨床検査値の異常変動を含む)の発現 状況は,以下のとおりです。
副作用は,安全性評価対象症例254例中190例(74.8%)に認められました。
なお,副作用はICH国際医薬用語集日本語版(MedDRA/J Ver.17.1)で集計していま す。
安全性評価対象症例 254例
副作用発現例数(発現率) 190例(74.8%)
副作用の種類 発現例数(%)
感染症および寄生虫症
胃腸炎 1(0.4)
血液およびリンパ系障害
貧血 1(0.4)
代謝および栄養障害
食欲亢進 2(0.8)
食欲減退 7(2.8)
精神障害
激越 1(0.4)
怒り 1(0.4)
不快気分 1(0.4)
初期不眠症 2(0.8)
不眠症 3(1.2)
易刺激性 3(1.2)
気力低下 2(0.8)
中期不眠症 12(4.7)
悪夢 2(0.8)
睡眠障害 1(0.4)
無為 3(1.2)
感情不安定 2(0.8)
適応障害 1(0.4)
自傷行動 1(0.4)
神経系障害
自律神経失調 1(0.4)
意識レベルの低下 1(0.4)
浮動性めまい 8(3.1)
体位性めまい 5(2.0)
頭痛 31(12.2)
感覚鈍麻 2(0.8)
鎮静 1(0.4)
傾眠 146(57.5)
起立不耐性 1(0.4)
副作用の種類 発現例数(%)
刺激反応低下 1(0.4)
耳および迷路障害
乗物酔い 1(0.4)
回転性めまい 1(0.4)
心臓障害
房室ブロック 1(0.4)
徐脈 15(5.9)
洞性徐脈 6(2.4)
血管障害
低血圧 13(5.1)
起立性低血圧 6(2.4)
ほてり 1(0.4)
呼吸器,胸郭および縦隔障害
咳嗽 1(0.4)
鼻出血 3(1.2)
口腔咽頭不快感 1(0.4)
胃腸障害
腹痛 14(5.5)
呼気臭 1(0.4)
便秘 5(2.0)
下痢 5(2.0)
口内乾燥 1(0.4)
過敏性腸症候群 1(0.4)
悪心 6(2.4)
口内炎 1(0.4)
嘔吐 3(1.2)
皮膚および皮下組織障害
皮膚乾燥 1(0.4)
腎および尿路障害
遺尿 8(3.1)
頻尿 2(0.8)
副作用の種類 発現例数(%)
一般・全身障害および投与部位の状態
無力症 1(0.4)
疲労 3(1.2)
異常感 1(0.4)
熱感 3(1.2)
倦怠感 20(7.9)
発熱 2(0.8)
口渇 4(1.6)
臨床検査
アラニンアミノトランスフ
ェラーゼ増加 1(0.4)
アスパラギン酸アミノトラ
ンスフェラーゼ増加 1(0.4)
血圧低下 26(10.2)
血圧上昇 1(0.4)
心電図QT延長 5(2.0)
γ-グルタミルトランスフ
ェラーゼ増加 2(0.8)
尿中血陽性 1(0.4)
心拍数減少 4(1.6)
好中球数増加 1(0.4)
血小板数減少 1(0.4)
体重増加 4(1.6)
リンパ球百分率減少 1(0.4)
血中アルカリホスファター
ゼ増加 1(0.4)
(1) 重大な副作用
1) 低血圧(5%以上),徐脈(5%以上):高度な低血圧,徐脈があらわれ,失神に 至る場合があるので,血圧及び脈拍数を定期的に測定するとともに,患者の状態 を注意深く観察し,このような症状があらわれた場合には減量,休薬又は投与を 中止するなど適切な処置を行うこと。
2) 失神(頻度不明):失神が起こることがあるので,観察を十分に行い,異常が認 められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
3) 房室ブロック(0.5%未満):房室ブロックがあらわれることがあるので,異常が 認められた場合は減量,休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
<解説>
(1) 重大な副作用
1) 国内の承認時までの臨床試験において,血圧低下が 26 例(10.2%),低血圧が 13例(5.1%),起立性低血圧が6例(2.4%),徐脈が15例(5.9%),洞性徐 脈が6例(2.4%)及び心拍数減少が4例(1.6%)発現しています。
高度な低血圧,徐脈があらわれ,失神に至る場合がありますので,本剤投与中は 血圧及び脈拍数を定期的に測定するとともに,患者の状態を注意深く観察し,こ のような症状があらわれた場合には減量,休薬又は投与を中止するなど適切な処 置を行ってください。
2) 失神は国内の承認時までの臨床試験において発現していませんが,海外において 発現していることから注意喚起しました。そのため,頻度不明として記載してい ます。
低血圧,徐脈に伴う失神や原因不明の失神があらわれる可能性がありますので,
本剤投与中は観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど 適切な処置を行ってください。
3) 国内の承認時までの臨床試験において,房室ブロック(第二度)が1例(0.4%)
発現しています。当該症例は軽度・非重篤であり,投与中に回復し,再発も認め られていません。しかしながら,房室ブロックは発現した場合に重篤な転帰を辿 る可能性があることから注意喚起しました。
房室ブロックがあらわれることがありますので,異常が認められた場合には減量,
休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
(2) その他の副作用
次のような副作用があらわれた場合には,必要に応じて,減量,休薬又は投与を中 止するなど適切な処置を行うこと。
頻度
種類 5%以上 1~5%未満 1%未満 頻度不明
過敏症 過敏症,発疹,
そう痒 循環器
起立性低血圧 血圧上昇 頻脈,洞性不整 脈,蒼白,高血 圧性脳症
精神神経系
傾眠,頭痛,不 眠,めまい
易刺激性 悪夢,感情不安 定,激越,鎮静,
無力症
不安,うつ病,
嗜眠,痙攣,過 眠症
消化器
腹痛 食欲減退,悪心,
便秘,下痢,口 渇,嘔吐
腹部不快感,消 化不良
その他 倦怠感 遺尿,体重増加 頻 尿 , ALT
(GPT)上昇
喘息,胸痛,脱 水
<解説>
(2) その他の副作用
国内の承認時までの臨床試験における副作用及び臨床検査値の異常変動の発現状況 に基づき注意喚起しています。また,海外において報告されている副作用については,
頻度不明として記載しています。