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 政府は原子力発電所の事故の影響を大きく受け る福島県の復旧・復興を支援するため福島復興再 生特別措置法を策定し、税制においても避難解除 区域に係る設備投資減税等の支援措置が講じられ ています。今般、避難されている方々の円滑な帰 還を促進するため、避難指示が解除された区域や 一定の避難指示区域における事業の再開に備え、

事業者が事業再開に必要となる設備投資のために 資金を積み立てた場合に、その積立金に税制上の 特例措置を講ずるものとする規定を創設すること 等を内容とする「福島復興再生特別措置法の一部 を改正する法律案」が、第189回国会に提出され、

平成27年 4 月24日に可決・成立し、同年 5 月 7 日 に平成27年法律第20号として公布され、即日施行 されています。

 この福島復興再生特別措置法の改正に伴い、税

制においても避難解除等区域への事業者の帰還を 支援するため、福島再開投資等準備金制度が創設 されました。

2  制度の概要

 この制度は、避難解除等区域復興再生推進事業 実施計画の認定を受けた法人が、その認定に係る 避難解除等区域復興再生推進事業実施計画に記載 された避難解除等区域復興再生推進事業を実施す るために必要な資金の調達に要する期間(以下

「積立期間」といいます。)内の日を含む各事業年 度において、その避難解除等区域復興再生推進事 業実施計画に係る避難解除等区域復興再生推進事 業の用に供する施設又は設備の新設、増設、更新 又は修繕に要する費用の支出に充てるため、その 避難解除等区域復興再生推進事業実施計画に記載 されたその支出に充てるために積み立てる資金の 総額の 2 分の 1 相当額以下の金額を福島再開投資

等準備金として積み立てたときは、その積み立て た金額は、その事業年度において損金の額に算入 できるというものです(震災税特法18の 8 ①)。

 この準備金は、企業立地促進区域において機械 等を取得した場合の特別償却制度の適用を受ける 場合にはその適用を受ける特定機械装置等の特別 償却実施額に相当する金額を取り崩すほか、その 積立期間の末日の翌日以後 2 年を経過する日を含 む事業年度の翌事業年度から 3 年間でその 2 年を 経過する日を含む事業年度終了の時における準備 金残高の均等額を取り崩して、益金の額に算入す ることとされています(震災税特法18の 8 ③④)。

 また、福島再開投資等準備金を積み立てている 法人の積立期間の末日の翌日以後 2 年を経過する 日が、その避難解除等区域復興再生推進事業実施 計画に記載された避難解除等区域復興再生推進事 業に係る事務所等の所在する避難解除区域等に係 る企業立地促進計画の提出のあった日又は避難指 示の全てが解除された日のいずれか遅い日以後 5 年を経過する日より後である場合には、その法人 に係る企業立地促進区域において機械等を取得し た場合の特別償却又は法人税額の特別控除制度の 適用期間の末日は、その積立期間の末日の翌日以 後 2 年を経過する日とすることとされています

(震災税特法18の 8 ⑪)。ただし、その 5 年を経過 する日後に取得等をした特定機械装置等について は、一定の規模のものに限り、同制度を適用でき ることとされています(震災税特法18の 8 ⑪)。

 なお、連結納税制度の場合についても、同様の 措置が講じられています(震災税特法26の 8 )。

3  制度の内容

⑴ 適用対象法人

 適用対象となる法人は、福島復興再生特別措 置法第25条に規定する認定事業者に該当するも のとされています(震災税特法18の 8 ①)。す なわち、避難指示であって福島復興再生特別措 置法第 4 条第 4 号ロ又はハに掲げる指示である ものの対象となった区域内に平成23年 3 月11日 においてその事業所が所在していた法人で、避

難解除等区域復興再生推進事業実施計画につい て同法第20条第 3 項の認定を受けたものです。

(注 1 ) 避難指示であって福島復興再生特別措置 法第 4 条第 4 号ロ又はハに掲げる指示であ るものの対象となった区域は、帰還困難区域、

居住制限区域又は避難指示解除準備区域と なった区域となります。

(注 2 ) 避難解除等区域復興再生推進事業実施計 画とは、福島復興再生特別措置法第20条第 1 項に規定する避難解除等区域復興再生推 進事業実施計画をいいます。具体的には、

福島復興再生特別措置法第19条第 1 項に規 定する提出企業立地促進計画に定められた 企業立地促進区域内において避難解除等区 域復興再生推進事業を実施する個人事業者 又は法人が作成するその避難解除等区域復 興再生推進事業の実施に関する計画です。

企業立地促進区域としては、現在、避難解 除区域等(福島特措法18②二)全域が定め られていますので、施設の新設等の実施場 所は、避難解除区域、居住制限区域及び避 難指示解除準備区域となります。

(注 3 ) 避難解除等区域復興再生推進事業実施計 画の認定の申請は、施設の新設等をする予 定地に係る避難指示の全てが解除された日 から起算して 3 年を経過する日までの間に 認定申請書を提出するものとされています

(福島特措法規則 4 ②)。ただし、避難指示 の全てが解除された日から起算して 3 年以 上を経過した土地において避難解除等区域 復興再生推進事業の用に供する施設の新設 等をしようとする個人事業者又は法人は、

福島復興再生特別措置法施行規則の一部を 改正する庁令(平成27年復興庁令第 3 号)

の施行の日(平成27年 5 月 7 日)から 1 年 を経過する日までの間に限り、認定申請書 を提出することができるものとされていま す(改正福島特措法規則附則 2 ①)。

(注 4 ) 関係法令については、下記の(参考 1)

~(参考 3)をご参照ください。

⑵ 積立期間

 積立期間は、認定避難解除等区域復興再生推 進事業実施計画に記載された避難解除等区域復 興再生推進事業を実施するために必要な資金の 調達に要する期間とされ、具体的には、同計画 に記載された「施設の新設等に要する費用の支 出に充てるための積立金の積立期間」(福島特 措法規則 4 ①四ロ⑵)とされています(震災税 特法18の 8 ①、震災税特規 6 の 7 ①)。

(注 1 ) 認定避難解除等区域復興再生推進事業実 施計画とは、福島復興再生特別措置法第25 条の認定避難解除等区域復興再生推進事業 実施計画をいいます。

(注 2 ) 避難解除等区域復興再生推進事業とは、

福島復興再生特別措置法第18条第 1 項に規 定する避難解除等区域復興再生推進事業を いいます。

(注 3 ) 避難解除等区域復興再生推進事業実施計 画に記載する積立期間は、 3 年を超えない ものとするとともに、その末日は施設の新 設等をする予定地に係る避難指示の全てが 解除された日から起算して 5 年を経過する 日以前とするものとされています(福島特 措法規則 4 ④)。ただし、上記⑴(注 3 )た だし書により認定申請書を提出する場合は、

積立期間の末日は、認定を受けることとな る日から起算して 3 年を経過する日以前と するものとされています(改正福島特措法 規則附則 2 ②)。

⑶ 適用事業年度

 適用事業年度は、積立期間内の日を含む各事 業年度とされています(震災税特法18の 8 ①)。

 ただし、解散の日を含む事業年度及び清算中 の各事業年度並びに被合併法人の適格合併以外 の合併の日の前日を含む事業年度を除くことと されています(震災税特法18の 8 ①)。

⑷ 積立限度額

 積立限度額は、次の金額のうちいずれか少な

い金額とされています(震災税特法18の 8 ①、

震災税特規 6 の 7 ②)。

① その認定避難解除等区域復興再生推進事業 実施計画に記載された施設新設等費用の支出 に充てるために積み立てる資金の総額(以下

「投資予定額」といいます。)の 2 分の 1 に相 当する金額。投資予定額は、具体的には、同 計画に記載された「施設の新設等に要する費 用の支出に充てるための積立金の総額」(福 島特措法規則 4 ①四ロ⑵)とされています。

(注) 施設新設等費用とは、避難解除等区域復 興再生推進事業の用に供する施設又は設備 の新設、増設、更新又は修繕に要する費用 をいいます(震災税特法18の 8 ①)。

② その認定避難解除等区域復興再生推進事業 実施計画に係る投資予定額からその事業年度 終了の日における前事業年度等から繰り越さ れた福島再開投資等準備金の金額に相当する 金額を控除した金額

(注 1 ) 前事業年度等とは、前事業年度をいい、

法人の各事業年度開始の日の前日を含む 事業年度が連結事業年度に該当する場合 には、その前日を含む連結事業年度をい うこととされています(震災税特法18の

8 ①二ロ)。

(注 2 ) 前事業年度等から繰り越された福島再 開投資等準備金の金額は、連結事業年度 において福島再開投資等準備金を積み立 てている法人の前事業年度等から繰り越 されたその連結事業年度のその認定避難 解除等区域復興再生推進事業実施計画に 係る福島再開投資等準備金の金額(以下

「連結福島再開投資等準備金の金額」とい います。)がある場合には、その連結福島 再開投資等準備金の金額を含むこととさ れています(震災税特法18の 8 ①二ロ)。

取り崩して益金算入した金額を控除する こととはされていませんので、損金算入 額の累積額ということになります。

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