1. 河川整備計画の目標に関する事項
1.3 河川整備の現状と課題
1.3.2 利水の現状と課題
鳴瀬川の河川流況は、鳴瀬川中流堰下流地点において過去5458年間(昭和27年~平成1721 年)の平均渇水流量は8.38.5m3/s、平均低水流量は15.615.7m3/sとなっています。河川水は 広大な水田に対する農業用水や水道用水、工業用水、発電用水に利用され、最大76.052.4m3/s の取水が行われています。
また、吉田川落合地点においては、過去5458年間(昭和27年~平成1721年)の平均渇
水流量は0.9m3/s、平均低水流量は2.1m3/sであります。となっています。河川水は農業用水
と水道用水として最大9.44.3m3/sの取水が行われています。
鳴瀬川及び吉田川の水利用のうち、約8割以上を農業用水が占めており、宮城県の代表的 なササニシキの産地である大崎耕土に水を供給しています。
鳴瀬川流域では、昭和48年をはじめ、昭和50年、昭和60年、平成6年などで渇水被害 が発生しています。農業用水においては、恒常的な水不足の状況にあり、反復利用、番水等 により用水不足に対応している現状です。鳴瀬川中流堰下流地点は5440 年間で 2m3/s以下 は43ヶ年、4m3/s以下は76ヶ年発生しています。鳴瀬川流域では、国営のかんがい事業が 実施されており、新たに水資源を開発する必要があります。
また、吉田川落合地点の渇水流量は宮床ダム完成後612年間で1m3/s以下は1ヶ年、1.5m3/s 以下は23ヶ年発生しています。これらの用水不足を解消し、渇水時においても安定した供給 のできる施設整備や水の効率的な利用を図るため、渇水時には関係機関と調整し、適切な利 水管理に努める必要があります。
表 1-1310 鳴瀬川水系の水利状況
(うち指定区間)
かんがい用水 43.9m3/s 3.2m3/s 47.1m3/s 19.2m3/s かんがい用水(慣行) 1.6m3/s 3.2m3/s 4.8m3/s 0m3/s かんがい用水(許可) 42.3m3/s 0.0m3/s 42.3m3/s 19.2m3/s 上水道用水 1.0m3/s 0.3m3/s 1.3m3/s 1.3m3/s 工業用水 0.5m3/s 0.0m3/s 0.5m3/s 0.5m3/s 発電用水 7.0m3/s 0.8m3/s 7.8m3/s 7.8m3/s 計 52.4m3/s 4.3m3/s 56.7m3/s 28.8m3/s
鳴瀬川 吉田川 合計
※表中の数値は、水利使用に関する処分権者(水利権を許可するもの)として国土交通大臣、東 北地方整備局長及び宮城県知事の全てを含んでいる。
図 1-2520 渇水流量の経年変化(鳴瀬川)
※正常流量:河川の流水の正常な機能の維持に必要な流量
※平成 14 年までの鳴瀬川中流堰下流地点の流況は近隣の野田橋水位流量観測所から流量を推定
※平成 15 年以降の鳴瀬川中流堰下流地点の流況は実測流量
図 1-2621 渇水流量の経年変化(吉田川)
表 1-1411 渇水状況
発生年月 被害地域 取水制限の状況 昭和60年8月 古川市
ほか
・上水、農水の節水指導
・番水制の実施 平成6年8月 古川市
ほか
・上水、農水の節水指導
・番水制の実施(32日間)
・揚水機、バキューム車の購入及び借用 出典:平成6年度渇水の記録(宮城県)等による
南川ダム完成 宮床ダム完成
図 1-2722 平成6年8月渇水時の上川原頭首工 平成6年8月10日
仙北新聞
平成6年8月13日 大崎タイムス
1.3.3 環境の現状と課題