第 3 章 比較指標の試作と検証
3.3. 比較指標の検証
3.3.5. 分析結果の検証
主成分分析の結果、サイトの持つ特徴第四項で選出の際に抱いていたイメージと概ね近しいもので
インターネットオークションの比較指標の設計に関する基礎研究
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あった。この分析の結果として、当初設定した指標は利用できる可能性があるものであることが確認 された。少なくとも各サイトの特徴を記述するために利用が可能である。
さらに、以下ではこの結果が、選出した 3 サイトだけに利用できるものではなく、他のインター ネットオークションに一般的に利用できることを確認するために、他のサイトへの適用を試してみる。
対象としては、以下の2つのサイトを選んだ。
「Auction.Excite」:著者も利用したことがなくサービス内容を良く知らないサイトとして選出した。
URL:http://auction.excite.co.jp/
「Bidders」:若干の情報を持ち合わせており、楽天やeBayと近しいイメージを持っていたサイトと して選出した。
URL:http://www.bidders.co.jp/
A u c t i o n . E x c i t e での適用例
■入力データ
前述の検証に用いたチェックリストを利用して、同サイトの機能を変数化し、算出した数値を先の 3サイトに加えて新たな入力データとする。結果、図3-9を入力データとして得た。
Auction.Excite を加えた入力データ
SITE
価格設定 の自由度
利用者の 特定度
商品情報 の記述力
利用者間 の対話性
取引の公 開性
YAHOO 10 15 8 15 21
EBAY 8 27 12 10 23
RAKUTEN 6 16 9 11 27
E x c i t e 8 1 8 7 9 1 7
図 3 - 9 A u c t i o n . E x c i t e を加えた入力データ
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A u c t i o n . E x c i t e の比較指標数値算出のための機能項目リストは付録の(表 3)を参照のこと。
■分析結果
成分プロット
1 の成分
1.0 .5
0.0 -.5
-1.0
2 の成分
1.0
.5
0.0
-.5
-1.0
利用者間の対話性
商品情報の記述力
利用者の特定度
価格設定の自由度
Auction.Exciteでの適用 指標空間
取引の公開性 成分行列 a
-.342 -.887 -.209 -.543 5.419 -.652 .989 -.119 1.901 .859 .880 .397 -1.448 .677 -.550 .258 .627 4.115 .151 .988 価格設定の自由度
利用者の特定度 商品情報の記述力 利用者間の対話性 取引の公開性
1 2
成分
1 2
成分
元データ 再調整
因子抽出法: 主成分分析 2 個の成分が抽出されました a.
図 3 - 1 0 A u c t i o n . E x c i t e での適用 指標空間
指標空間についての分析結果は、図3-10のようになる。ここで読み取れる内容としては、
第1主成分は、3サイトの場合と同様の数値の関連性が出ているので、「インターネットと現実社 会との同期度」と解釈できると思われる。(プラスの方向に行くほどインターネットと現実社会の同 期がなされている)
第2 主成分は、「取引の公開性」について0.988 と高い正の数値と、「価格設定の自由度」につい て、−0.543の負の数値が出ているため、プラスの方向に取引の確実性・信頼性、マイナスの方向に 取引における価格自由度を取ると思われる。
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1の主成分
1.5 1.0 .5 0.0 -.5 -1.0
2の主成分
1.5
1.0
.5
0.0
-.5
-1.0
-1.5
SITE
Yahoo Rakuten Excite eBay
Auction.Exciteでの適用例 サイト空間
eBay Rakuten
Yahoo
Excite 主成分スコア
SITE 第1主成分 第2主成分 yahoo -0.85191 -0.08268 ebay 1.44696 0.03244 rakuten -0.33941 1.248 E x c i t e - 0 . 2 5 5 7 - 1 . 1 9 7 8
図 3 - 1 1 A u c t i o n . E x c i t e での適用例 サイト空間
図3-11に示すサイト空間についての分析結果は、Auction.Exciteは各サイトとの位置関係からは っきりしたことは言いにくいが、価格設定の自由度に秀でていることと、若干 Yahoo近いことが読 み取れる。
B i d d e r s での利用例
■入力データ
前述の検証に用いたチェックリストを利用して、同サイトの機能を変数化し、算出した数値を先の 3サイトに加えて新たな入力データとする。結果、図15を入力データとして得た。
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Bidders を加えた入力データ
SITE
価格設定 の自由度
利用者の 特定度
商品情報 の記述力
利用者間
の対 話 性
取引の公 開性
YAHOO 10 15 8 15 21
EBAY 8 27 12 10 23
RAKUTEN 6 16 9 11 27
B I D D E R S 8 2 2 1 4 9 2 4
図 3 - 1 2 B i d d e r s を加えた入力データ
B i d d e r s の比較指標数値算出のための機能項目リストは付録の(表4)を参照のこと。
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■分析結果
Biddersでの適用例 指標空間
成分行列 a
-.299 1.538 -.183 .942 5.489 .845 .981 .151 2.406 -.353 .874 -.128 -2.159 1.441 -.821 .548 .088 -2.469 .035 -.987 価格設定の自由度
利用者の特定度 商品情報の記述度 利用者間の対話性 取引の公開性
1 2
成分
1 2
成分
元データ 再調整
因子抽出法: 主成分分析 2 個の成分が抽出されました a.
成分プロット
1 の成分
1.0 .5
0.0 -.5
-1.0
2 の成分
1.0
.5
0.0
-.5
-1.0 取引の公開性
利用者間の対話性
商品情報の記述度 利用者の特定度 価格設定の自由度
図 3 - 1 3 B i d d e r s での適用例 指標空間
指標空間についての分析結果は、図3-13のようになる。ここで読み取れる内容としては、
第1主成分は、3サイトの場合と同様の数値の関連性が出ているので、「インターネットと現実社 会との同期度」と解釈できると思われる。(プラスの方向に行くほどインターネットと現実社会の同 期がなされている)
第2主成分は、3サイトの場合と同様の数値の関連性が見られるので、「プラスの方向に取引の娯 楽性、マイナスの方向に取引の確実性・信頼性」を取ると解釈できると思われる。
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1の主成分
1.5 1.0 .5 0.0 -.5 -1.0 -1.5
2の主成分
1.5
1.0
.5
0.0
-.5
-1.0
-1.5
SITE
YAHOO RAKUTEN EBAY BIDDERS
Biddersでの適用例 サイト空間
eBay
Rakuten Yahoo
Bidders 主 成 分 ス コ ア
SITE 第1主成分 第2主成分 yahoo -1.0571 1.05644 ebay 1.08333 0.48547 rakuten -0.60834 -1.25028 B i d d e r s 0 . 5 8 2 1 1 - 0 . 2 9 1 6
図 3 - 1 4 B i d d e r s での適用例 サイト空間
サイト空間についての分析結果は、図3-14のようになる。ここで読み取れる内容としては、Bidders はeBay と楽天の中間くらいのサービスであり、この2サイトと同様に取引の確実性や信頼性を重視 したサイトであると言える。また、Yahooとは異なる特徴を持つことは明らかである。
3.3.5.1. 他のサイトでの適用例のまとめ
「Auction.Excite」・「Bidders」の2サイトでの適用例を取りこんで比較した結果、少なくとも他 のサイトとの相対的な位置関係を記述できる可能性があることを示せた
また、他のサイトへの適用に関しての問題点としては、以下が考えられる。
新しい機能が非常に多いと比較が困難になる。インターネットオークションが他のビジネスの要素を 多く取り込んでいた場合、比較の軸を検討する必要がある。
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