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5. 電子商取引の操作体験

5.9. 出来高報告の確認

~作業所担当部門での、出来高内容の確認~

【発注者】:出来高報告を受信し、内容確認後出来高承認処理を行う

5.9.1. 処理概要(共通)

作業所担当者は、受注者からの出来高報告を受け取り、報告内容に記載ミス等がないか、事前の 出来高内容の打合せ内容と食い違う点がないか確認します。

指摘事項等ある場合には、出来高報告の再提示を求める為に査定(不承認)の意思を伝え、指摘 事項等がない場合には出来高報告の内容を承認して、受注者に戻します。

今回の講習会での査定(不承認)ケースでは、作業所担当者が承認・不承認の判断を実施してい ますが、実際には工事部長や所属長等で否認され、一旦作業所担当者を通して受注者に不承認が 伝えられることもあります。

5.9.2. 現行の紙面等での運用例

作業所担当者は、FAXや郵送、直接作業所への持込み等で受注者からの“出来高報告”を受け 取り、事前の出来高内容についての打合せ内容を元に“出来高報告”を確認します。

指摘事項がある場合には、否認理由等を受注者に伝えます。

指摘事項がない場合には、出来高報告に捺印の上、受注者に受け渡します。

また、作業所担当者は工事部長に対して、何らかの方法で出来高承認の状況を報告します。

* 工事部長への報告の方法や、工事部長の承認の有無は会社毎に様々な運用を行われてい ると思います。

* 紙面での運用の場合、請求書での承認処理が重視される傾向があり、出来高報告は作業所 長の承認等で済まされるケースがあります。

【現行の紙面等での運用イメージ】

発注者処理

5.9.3. CI-NET 導入時の運用イメージ

作業所担当者は、受注者から CI-NET 形式の“出来高報告”メッセージを受け取り、報告内容に ついて確認を行います。

指摘事項がある場合には、CI-NET 形式の“出来高確認(査定)”メッセージを利用し、不承認の意 思表示と、指摘内容を受注者に送信します。

指摘事項がない場合には、“出来高確認(承認)”情報を作成し、社内ネットワークのワークフロー 等を用い、工事部長への承認依頼を行います。承認された“出来高確認(承認)”情報は、CI-NET 形式の“出来高確認(承認)”メッセージとして受注者に送信します。

※ CI-NET を用いた電子商取引の場合、請求を直接経理担当者が受け取るケースもあります。こ の場合には出来高確認の承認ワークフローを重視する傾向があります。

【CI-NET 導入時の運用イメージ】

【CI-NET 導入による効果・メリット】

・出来高報告の情報を電子データとして保管できます。

・出来高確認の承認情報が履歴として管理できます。

・出来高確認(承認)の時点で、従来より早い当月原価の把握ができます。

5.9.4. CI-NET 体験方法:【発注者】

受注者から出来高報告を受け取った作業所担当者は、出来高報告の内容を確認します。

発注者処理

5.9.5. 体験時の操作・チェック項目

① 【61 出来高報告一覧】で、上部の[出来高報告 受信]のボタンを押して出来高報告が届く事 を確認し、出来高報告の内容を確認する。

NGの場合

(今回の体験では実施いたしません。)

OKの場合

② 出来高報告の内容に指摘事項が無ければ、上部の[取込]ボタンを押し、一覧の状態が

“査定中”になることを確認する。

③ 【62 出来高査定一覧】で対象の出来高報告を選択し、内容確認後、[承認願い]ボタンを押 す。 (ここでは実行予算情報・契約情報と出来高情報を比べることが可能)

④ 送り状等の情報を入力し、上部の[願 い]ボタンで工事部長に承認願いを行う。

⑤ 工事部長は【64 出来高 承認】一覧に出来高確認が“未承認”の状態で表示されることを確認 する。

⑥ 工事部長は、出来高確認の内容を確認し、上部の[出来高承認 送信]ボタンを押す。

⑦ 当月分の一連の出来高確認(承認)が完了したら【月次メニュー】より[原価確定]を実行する。

発注者処理

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