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出国命令事件

ドキュメント内 出入国管理2010(日本語版).indb (ページ 46-49)

(1)概要

 出国命令制度は,不法滞在者の自主的な出頭を促すため,平成 16 年の入管法改正において新た に創設された制度であり,同年 12 月2日から実施している。同制度では,自ら当局に出頭した不 法残留者が一定の要件に該当する場合には,身柄を収容することなく簡易な手続で迅速に出国させ ることとなる。なお,退去強制手続により送還された不法残留者の上陸拒否期間は5年のところ,

出国命令を受けて出国した者の上陸拒否期間については,1年に短縮されている。

(2)違反調査

 平成 21 年に出国命令手続を執り入国警備官が入国審査官に引き継いだ者は 8,958 人で,入管法 違反者全体の 27.4%を占めている。

ア 国籍(出身地)別

 国籍(出身地)別に見ると,中国が 3,153 人で最も多く全体の 35.2%を占めており,次いでフィ リピン 1,322 人(14.8%),韓国 880 人(9.8%),インドネシア 701 人(7.8%),ベトナム 596 人

(6.7%)の順となっており,これら上位5か国で全体の 74.3%を占めている(表 37)。

第1部

表 37 国籍(出身地)別出国命令による引継者数(平成 21 年)

(人)

適条 国籍(出身地)

8,958 0 8,480 191 1 286

3,153 0 3,107 39 0 7

1,322 0 1,169 40 1 112

880 0 854 5 0 21

701 0 640 50 0 11

596 0 577 0 0 19

367 0 318 0 0 49

324 0 312 4 0 8

284 0 249 24 0 11

201 0 193 3 0 5

138 0 138 0 0 0

992 0 923 26 0 43

表37 国籍(出身地)別出国命令による引継者数(平成21年)

(注)表中「中国」には台湾,香港,その他は含まない。

24-2-3 24-4-ロ 24-6 24-6-2 24-7

総数

イ 適条別

 適条別に見ると,入管法第 24 条第4号ロ該当容疑が 8,480 人と最も多く全体の 94.7%を占め ており,次いで同法第 24 条第7号該当容疑が 286 人,同法第 24 条第6号該当容疑が 191 人の 順となっている。

(3)審査

ア 事件の受理・処理

 平成 21 年における出国命令事件の受理件数は 8,958 件であり,違反審査受理件数全体の 27.4%と増加した。

 出国命令対象者については,自ら出国を希望して出頭しているものであることから,入国警 備官からの引継ぎ後速やかに処理している。

イ 出国命令書の交付

 平成 21 年に出国命令対象者であるとして出国命令書の交付を受けた者は 9,041 人であった。

 これを国籍(出身地)別に見ると,中国が 3,200 人で最も多く全体の 35.4%を占めており,

次いでフィリピン 1,329 人(14.7%),韓国・朝鮮 885 人(10.0%)となっており,上位5か国 で全体の 74.4%を占めている(表 38)。

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表 38 国籍(出身地)別出国命令書の交付状況表38 国籍(出身地)別出国命令書の交付状況

(件)

17 18 19 20 21

国籍(出身地)

12,227 11,100 9,691 8,477 9,041

3,777 3,516 3,153 3,136 3,200

1,742 1,582 1,486 1,141 1,329

2,206 1,992 1,616 1,142 885

670 701 623 590 707

304 343 359 472 603

254 250 239 212 367

295 349 312 238 327

507 429 313 222 288

165 212 133 131 200

324 214 196 123 139

1,983 1,512 1,261 1,070 996

(注)表中「中国」には,台湾,香港,その他は含まない。

(4)出国確認

 出国命令対象者は在留期限内に出国する外国人と同様,出国港において出入国記録カード(以下

「EDカ-ド」という。)1通を入国審査官に提出し出国の証印を受けるとともに,入国審査官に自 らの出国命令書を提出する必要がある。 

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