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円軌道切削の力の釣り合い

ドキュメント内 高速・軽量な枝打ちロボットの研究開発 (ページ 64-67)

Wheel 2 Wheel 3

4.6 枝噛み防止機能

4.6.4 円軌道切削の力の釣り合い

次に円軌道切削について,図 59 に示すように,円軌道に沿って回転して枝を切るとき,

枝噛みが生じていなくてもチェンソーガイドバーは枝の切り口点Cで接触する.このため,

切り口を点C*に

x

押し広げる力

F

Oが必要である.樹が円筒で,枝が円筒表面の法線方向 に延びているとし,円軌道の半径を

R

T,点 O を円軌道の中心、点 C を円軌道の最初の接 触、点C*を切り込み量

l

のときの接触点、点A をチェンソーの右切断点、接触開始からの 円軌道の回転角を

、直線OC軸となす角度を

F

Ox軸とのなす角度

とする。

切り口を押し広げる力

F

Oは,片持ち梁の先端に荷重が作用するときの撓みの関係から求 められる.図60 に示すように,枝は切り口の幅 Wの長さの片持ち梁とみなせる.変位 x で作用する曲げモーメントをMxとすると,撓角

 

 cos cos

)

( 0 xr

EI dx F EI r dx F

EI x M

z O z

x O x

o z

x  

 

(12)

と表せる.ここで,Eは枝のヤング率,

I

zは枝の切断面の中立軸に関する慣性モーメント である.角度

) ( sin 1

R r l

 

(13)

である。図中の点Aでの撓角

A

(a)上面から (b)側面から ガイドバー 枝

F

c

F

b

C F

f

l

c

2r M

g

l

m

ソーチェン

Mg

55

 ( ) r cos EI

W WF

z O

A

 

(14)

この撓角は押し広げるべき角度であり、初期接触点でのチェンソーの角度から切り込み量

l

のときの角度と一致するため

A   (15)

と表せる。以上より、必要な力は

 cos

) ( Wr FO EIz

  (16)

と表せる。なお、撓角

Aは、値が小さいときはほぼlに比例するので、力

F

Oもほぼlに比 例するといえる。次に、駆動トルクと等価推進力を求める。ガイドバーには,

F

Oによる摩

擦力Ff が作用し

O

f F

F

(17)

と表される.切り進むときは,動摩擦であり,FOsin と釣り合うか,滑ると仮定する.こ のとき,切削力を含めた力は,回転トルクから生じるので

DRFCrFOcos (18)

と表せる.これを等価推進力

F

D

'

でみると

FD'FC(r/R)FOc o s (19) このため,直動枝打ちと比較し,式(19)の右辺第2項が加わる.この項は等価押し広げ力と 考える.

 cos ) /

( O

e r R F

F  (20)

枝噛みがあるときはヒンジとして見なせるとすると

FOFb (21) と表せる.

ここからロボットによる円軌道切削においては,チェンソーガイドバーが切り口の角に接 触し,さらに切り進めるには枝の押し広げ力を必要とすることを示す.

ここで,檜のヤング率E9.0GPa9.0kN/mm2,枝の切断面の中立軸に関する慣性モー メントIzr4

/8(

lr

の時),樹の半径

R

T

 100 mm

、枝の半径r0~25mm、枝の直径 2r=50mm,チェンソー刃幅 W 6mm、摩擦係数

0.2 のときの枝径により必要な力を

数式処理Mapleを利用して導き図61に示す.押し広げ力Foは切り進むにつれて比例して

増加し,枝半径ほど切り込んだとき(l=r)に最大となりその後減少する.

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図59 円軌道切削

図60 枝の撓み

C

2r

W

l A

γ F

o

φ

A

x y

枝 幹

(a)上面から (b)側面から ガイドバー

O

C

2r M

g

R

T

W

A

C* l

η θ

R

l

m

γ F

o

F

f

φ

A

Δx

Mg

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(a)枝径と押し広げ力の関係 (b)切込み量と等価推進力の関係

図61 枝径と必要な力との関係

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