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(苦情等への対応)
第33条 市は、行政の運営に関する苦情等を公正に、かつ、その苦情等について関係 のある者との間においては中立な立場で、迅速に処理しなければなりません。
2 市は、行政の運営に関する苦情等に対しては、市民等の権利利益を擁護し、公正か つ迅速な処理を図るため、適正な体制整備に努めます。
【解説】
市は、市民等から寄せられる行政の運営に関する苦情や要望等の対応については、市 民等の権利と利益を擁護し、また、公正で透明な行政の運営を図るため、迅速で適切な 対応ができるよう、体制の整備に努めることを規定しています。そして、それらの苦情 等が改善されるよう行政施策に反映させていくことを規定しています。
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(倫理)
第34条 市長及び議会は、政治倫理に関する原則及び制度を定め、政治倫理の確立と 公務に対する市民等の信頼の確保を図らなければなりません。
2 市長は、公務員倫理に関する原則及び制度を定め、公務に対する市民等の信頼の確 保を図らなければなりません。
【解説】
【第1項】
市長及び議会は、二元代表制のもとに信託された者として、政治倫理の確立と公務に対 する市民等の信頼性の確保が強く求められていることに応えることを規定しています。
市長及び議会については、各々「政治倫理の確立のための流山市長の資産等の公開に関 する条例」や「流山市議会議員政治倫理条例」が制定されていますので、この遵守を想定 しています。
【第2項】
職員の公務に対する市民の信頼を確保するために、市としての倫理に関する制度を整 備して、それを遵守することを規定しています。
職員についても同様に、全体の奉仕者としての公務員倫理は不可欠です。
地方公務員法第30条では「すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために 勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。」 と規定されています。
また、同法では「服務の宣誓、法令等及び上司の職務上の命令に従う義務、信用失墜 行為の禁止、秘密を守る義務、職務に専念する義務、政治的行為の制限、争議行為等の 禁止、営利企業等の従事制限」などが謳われています。
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(内部通報)
第35条 職員は、適法かつ公正な市の行政執行を妨げ、市政に対する市民等の信頼を 損なうような行為のあることを知ったときは、速やかにその事実を内部通報に関する 機関に通報しなければなりません。
2 市及び議会は、前項の規定による通報を行った者に対し、それを理由として不利益 な取扱いをしてはなりません。
【解説】
【第1項】
本項は、公益通報者保護法の精神に基づき、職員の内部通報について規定しています。
本市では「流山市職員等の内部通報に関する要綱」で、「(1)法令に違反する行為の 事実、(2)市民等の生命、身体、財産その他の利益を害し、又はこれらに対して重大 な影響を及ぼすおそれのある行為の事実、(3)公益に反し、又は公正な職務を損なう おそれのある行為の事実」を対象として定めています。
これを勘案して本項では、広範に「適法かつ公正な市の行政執行を妨げ、市政に対す る市民の信頼をき損するような行為」を適用範囲としています。
【第2項】
市及び議会が、第1項の規定に基づき内部通報をした職員に対し、それを理由にして 一切の不利益な扱いを行わないことについて規定しています。
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