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(1)現状と課題

○ 家庭や子育てを取り巻く環境が大きく変化する中、幼稚園教諭や保育士は、子育て支 援の専門職として、児童虐待や要支援児童への対応など、様々な分野での活躍が期待さ れています。

国が進める子ども・子育て支援新制度の取り組みにより、平成 29 年度末には、全国で、

保育士が約 7.4 万人不足することが見込まれるなど、地域の幼児教育・保育を支える幼 稚園教諭や保育士の確保が喫緊の課題となっています。

○ こうした中、国では、人材育成、就業継続、再就職、働く職場の環境改善など人材確 保に向けた取り組みを進めるとともに、地域での人材確保を支える取り組みを総合的に 展開しています。

○ 本市においても、これまで、市内の保育・子育て、療育関係施設で構成される「子ど もランド・おびひろ」などの活動を通じて、幼稚園教諭や保育士の資質向上を目的とし た研修会の開催などの取組みを行っています。

○ 今後、子ども・子育て支援新制度の施行により、保育所や児童保育センターの受け入 れ枠の拡大、地域の子育て支援の充実などが必要となることから、事業の担い手である 幼稚園教諭や保育士の確保、資質の向上などの取り組みを進めていく必要があります。

(2)主な施策

○ 就職前の期待と現実とのギャップによる離職を防ぐため、民間と連携しながら、新人 の幼稚園教諭や保育士を対象とした研修を実施します。

○ 出産・子育てなどで職を離れた保育士の職場復帰を支援するため、公立保育所で実習 の受け入れを行います。

○ 幼児教育や保育の質の向上に向けて、現場の幼稚園教諭や保育士の専門性や資質を高 める研修の充実を図ります。

○ 市内の保育所の求人情報を集約・提供することで、保育士の就職活動を支援します。

第5章 施策の推進

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【重点2】子育てを通じて親の育ちを支える 1.妊娠・出産期からの一貫した支援

(1)現状と課題

○ 親子の健康、子どもの健やかな成長を保障するためには、安心して妊娠・出産・子育 てができる環境づくりが重要です。

○ 本市では、妊娠前、妊娠期の支援として、妊婦の健康管理の充実や妊娠・出産にかか る経済的負担の軽減を目的に、妊婦健康診査の公費負担を実施しています。(P17 参照)

また、不妊に悩む方の経済的負担を軽減するため、特定不妊治療費の一部を助成して います。

○ 出産期、産後・育児期の支援としては、乳幼児の健康管理を目的とした乳幼児健康診 査の公費負担のほか、子育てに関する相談を受ける母性相談室などの取り組みを行って います。

また、地域で安心して育児ができるように、乳児家庭全戸訪問事業や養育支援訪問事 業を通じて、個々の養育環境を具体的に把握し、適切な支援を行うなど、子育て家庭の 孤立化防止に努めています。(P17 参照)

○ 今後も、妊娠前、妊娠期、出産期、産後・育児期を通じた切れ目ない支援によって、

親と子の心身の健康の増進を支援していく必要があります。

第5章 施策の推進

28 34 37 42

58 53

79

97

0 20 40 60 80 100 120

平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度

■特定不妊治療費助成件数(帯広市)

(件)

出典:帯広市子育て支援課調べ

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(2)主な施策

○ 母性相談室などの取り組みを通じて、関係機関との連携を強化しながら、子どもの成 長発達に応じた適切かつきめ細かな相談や訪問支援を実施することにより、妊娠前から 子育て期まで切れ目ない支援を行います。

○ 妊娠・出産に係る保健指導等の充実を図るとともに、妊婦健康診査の費用助成や、特 定不妊治療費の助成を行うことにより、経済的負担の軽減を図ります。

■妊婦・出産期から子育て期までの支援

第5章 施策の推進

医療機関 児童相談所 保育所(園)

幼 稚 園 保健所

妊娠前 妊 娠

特定不妊治療費助成 妊婦健康診査 乳児家庭全戸訪問事業 乳幼児健康診査

両 親 学 級 育 児 教 室 地域子育て

支 援 セ ン タ ー 療育機関

子育て支援事業

母性相談室の開設

保健師、助産師、栄養士、保育士による相談支援等

出 産 産後・育児

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