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先進マグネシウム国際研究センター

ドキュメント内 熊本大学環境報告書 2015 (ページ 36-40)

部 局 の 活 動

Environmental initiatives of faculty

03

拠 点 形 成 研 究   A

拠点形成研究 Aとは 学内公募を通じて選出された、時代を先導する新たな価値を産み出す研究プロジェクトのうち、

エビデンスに基づき既に社会から高い評価を受けている世界最高水準の研究です。

河村 能人

 先生 Interviewee

先進マグネシウム国際研究センター 教授(センター長)/拠点リーダー

− 熊本大学の「環境配慮」に繋がる研究活動とは? その研究の最前線に立つ熊大の研究者に、学生がその思いについて聞きました −

Interview

 産業の基 盤となり    加速的に 発展させる

    新材料を 地道に探す 

Q Q

Q

左/金子 瞳 さん ( 工学部物質生命化学科4年)

右/松瀬奈月 さん ( 工学部物質生命化学科4年)

低炭素スタイル

ど の ような研究内容か 教え て 下さ い

国のプロジェクトがあり︑新しい金属材料を探す研究を行っていました︒世界でNo.1の材料を見つけるためでしたが︑暗中模索でした︒まずは︑文献調査をするところから始めましたが︑論文に書いていることは︑科学的にすでに頭打ちをしているものばかりでした︒そこで︑純マグネシウムにいろいろな元素を1%ずつ添加していき︑結果が良さそうなものを複合させました︒そこで見つかったもの が﹁KUMADAIマグネシウム﹂です︒最初は2台の機器を使って研究をスタートさせましたが︑今では工場が設置されるくらいの研究センターになりました︒KUMADAIマグネシウムは︑応用研究の段階に入っています︒自動車︑コンピュータ︑航空機︑生体吸収性の医療機材に対して応用できるか行っています︒

こ の 研究が ど の ような こと に つ なが る か 教え て 下さ い

マグネシウムは︑金属です︒強度があります︒リサイクルできます︒また金属は︑生体内に含まれています︒特にマグネシウムは生体内で4番目に多い金属です︒つまり生体内に吸収される可能性があります︒飛行機産業も︑今までの炭素材料から金属材料への移行が検討されています︒﹁Return to Metal﹂と言われています︒炭素材料では︑信頼性が無いのでしょうね︒点検の際に︑調べる方法がありませんから︒マグネシウムに吸収性を持たせると︑抜糸が要らない医療用の糸や︑血管や消化器を広げるステントの材料

にもなります︒さらに新材料が産業で使われるようになるまで

20〜 いと思います︒ れています︒これを加速させる研究を行いた 30年かかると言わ

研究 で 楽しか っ た こと は 何 で す か ?

考え通り研究して︑いいものが見つかると︑とても嬉しいです︒だから苦労は感じません︒解決すべき課題もいっぱいありますので楽しみです︒材料研究者は︑開発して使ってもらうことが夢です︒新材料の良いところは︑産業の基盤を変えて︑産業を発展させることができます︒今までできなかったことが︑新材料でできるようになりますので︑私は本当にラッキーでした︒多くの材料研究者の夢が叶ったからです︒地道に挑戦することが大切です︒

マ グ ネ シ ウ ム 合金 の        

  国際研究教育拠点

研究の概要 

KUMADAIマグネシウム合金の学理構築に向けた基礎研究と実用化に向けた応用 研究を通して、マグネシウム合金のモノづくり研究の強化と深化ならびに体系化を 図っています。また、国内学術ネットワーク、産学ネットワーク、国際ネットワークを 構築するとともに、独自の国際共同教育・研修プログラムによる国際的教育と世界 最先端の国際共同研究を通して国際的モノづくり人材の育成を図っています。

低炭素社会に向けて

Research

研 究 01

従来にない優れた強度と耐熱性を持つ革新的なマグネシ ウム合金を開発し、これを「 マグネシウム合金」

と名付けました。 マグネシウム合金は「環境に 優しい材料」として期待されるものです。  研究人材の育成 と材料研究推進を図るために、マグネシウム合金の研究開 発拠点となることを目指します。

先進マグネシウム国際研究センター

部 局 の 活 動

Environmental initiatives of faculty

03

拠 点 形 成 研 究   A

拠点形成研究 Aとは 学内公募を通じて選出された、時代を先導する新たな価値を産み出す研究プロジェクトのうち、

エビデンスに基づき既に社会から高い評価を受けている世界最高水準の研究です。

河村 能人

 先生 Interviewee

先進マグネシウム国際研究センター 教授(センター長)/拠点リーダー

− 熊本大学の「環境配慮」に繋がる研究活動とは? その研究の最前線に立つ熊大の研究者に、学生がその思いについて聞きました −

Interview

 産業の基 盤となり    加速的に 発展させる

    新材料を 地道に探す 

Q Q

Q

左/金子 瞳 さん ( 工学部物質生命化学科4年)

右/松瀬奈月 さん ( 工学部物質生命化学科4年)

低炭素スタイル

研究の概要 

究極の持続可能な一次エネルギー源は無尽蔵な太陽エネルギーです。太 陽光および太陽熱から電気や水素などの二次エネルギーを生産するに は、太陽電池、熱化学触媒などが、またその利用においては水素製造触 媒・燃料電池・二次電池・キャパシタなどの材料が必要です。本拠点では、

これらエネルギー製造と利用に必須の物質に関する科学技術を、新規な 物質の設計と作動原理の創出、さらには応用研究を展開することを目的 としています。

創 エ ネルギー 物質化学 ︵ EnMaCh ︶

低炭素社会に向けて

Research

研 究 02

町田 正人

 先生 Interviewee

大学院自然科学研究科(工学系) 

教授 / 拠点リーダー 上/再生可能エネルギー社会のキーマテリアル 左/ EnMaCh の研究課題およびメンバー構成

右/(上から)太陽熱から水素を製造する触媒の実験設備 触媒反応メカニズムを解析する実験設備 国際シンポジウ ム招待研究者と EnMaCh メンバー

− 熊本大学の「環境配慮」に繋がる研究活動とは? その研究の最前線に立つ熊大の研究者に、学生がその思いについて聞きました −

Interview

 太陽 光から 効率よ く

  エネ ルギー を得る 新素材 を   化 学的に 研究す る 

拠点形成研究 Aとは 学内公募を通じて選出された、

時代を先導する新たな価値を 産み出す研究プロジェクトのう ち、エビデンスに基づき既に社 会から高い評価を受けている世 界最高水準の研究です。

ど の ような研究内容か 教え て 下さ い

創エネルギー物質化学の名の通り︑太陽光をメインとした新しい再生可能エネルギー︑クリーンエネルギーを作るための新材料の開発を行っています︒従来のエネルギーで問題となっている資源残量や環境汚染などのリスクを次の世代に負わせないためです︒特に私は︑太陽光の光や熱を利用して︑水素を化学的に作ってエネルギーに変換する研究を行っています︒この研究チームで︑最先端の研究を行って︑最適なものを開発して︑新しい概念を生み出したいと思います︒特に化学的な視点で︑メカニズムを解明することが︑高効率のエネルギー変換を可能とする鍵になると思っています︒単に良いものができればいいということではなく︑なぜ良いものができたか︑どうして良くなったかといったことが大切で︑それを考えることが研究の醍醐味です︒

こ の 研究が ど の ような こと に つ なが る か 教え て 下さ い

様々な分野の複数の研究者が一つのチームとして活動するメリットとして︑違う分野同士でも基本原理に立ち返れば共通している点があります︒各分野同士の重ね合いで︑エネルギー変換の更なる効率化をできる可能性が生まれます︒エネルギー変換の効率というのは非常に重要で︑内燃機関の効率はせ いぜい

た︑様々なサポートも行っています︒ 学会等での発表の機会を提供したりといっ 目指しています︒頑張る学生には国際的な 羽ばたく人材を生み出す起点となることも 研究者の育成に力を注ぎ︑熊大から世界へ 特に︑このプロジェクトは︑次世代を担う若い にして充実した研究を行うことができます︒ 興味深い研究を提示することで予算を潤沢 で構成員を増やし︑複合的分野で生まれる ルギー開発に関わる研究者が一丸となること また︑研究にはやはり資金が必要で︑エネ ています︒ 用指向ですので︑産業化という出口が見え 明らかにしたいと思います︒この分野は︑応 て︑デザインやメカニズムをサイエンスの形で 話ではありません︒すぐれた物質を開発し かなり大きい影響となります︒勝ち負けの 40%程度です︒1%向上するだけで

高校生や大学生 に 伝えた い メ ッ セー ジ はあります か ?

EnMaChはEnergy Materials Chemis-tryから取りました︒﹁エンマッハ﹂と呼びます︒研究を一層加速させるという意味を込めて付けました︒この研究プロジェクトでは︑人材育成も含まれています︒これが大学の価値になるからです︒良い学生が︑世界中で活躍してほしいと思います︒そのためには︑自分の研究で得られる自らの発想を大事にしてほしいです︒

Q Q Q 拠 点 形 成 研 究   A

左/永井康樹 さん

  ( 工学部物質生命化学科4年)

右/山田 聖 さん

  ( 工学部物質生命化学科4年)

ドキュメント内 熊本大学環境報告書 2015 (ページ 36-40)