• 検索結果がありません。

(地法附則32の 2 ②)

2   税負担軽減措置等

1.1 倍課税標準額

課税標準額

評価額の 5 % 平成26年度

平成27年度

【制度導入時期】 H21年度導入

特例税額(前年度課税標準

×1.1以上で条例で定める

(注 2 )× 税率)を上回る

税額を減額

○ 税負担急増土地に係る条例減額制度の適用期限を 3 年延長する。

【概要】 住宅用地、商業地等及び特定市街化区域農地に係る固定資産税額等が、特例税額(注 1 )を上回る時は、

   上回る税額を減額。

(注1) 前年度課税標準 ×1.1 以上で条例で定める率 × 税率

(資料23)

が講じられました(地法349の 3 )。

ハ 事業所内保育事業

 事業所内保育事業とは、主として自社の 従業員の子どものほか、地域において保育 を必要とする子どもにも保育を提供するも のです。今回の改正において、児童福祉法 第34条の15第 2 項の規定により事業所内保 育事業の認可を得た者が、①利用定員 6 人

以上の場合には当該事業の用に供する固定 資産を非課税とし、②利用定員 5 人以下の 場合には直接当該事業の用に供する家屋及 び償却資産(当該事業以外の用に供されて いないものに限ります。)に対して課する 固定資産税等の課税標準を 2 分の 1 とする 措置が講じられました(地法348②十の十、

349の 3 )。

平成27年度税制改正におけるわがまち特例の導入について

【固定資産税・都市計画税・不動産取得税】

○ 都市再生特別措置法に基づき認定事業者が取得する公共施設等に係る課税標準の特例措置について、わが まち特例を導入した上、適用期限を 2 年延長。

 【固定資産税・都市計画税】

対象資産 対象地域 特例率等

公共施設及び一定の都市利 便施設の用に供する家屋及 び償却資産

都市再生緊急整備地域 3 / 5 を参酌して 1 / 2 以上 7 /10以下で市町村の 条例で定める割合を乗じて得た額(現行: 3 / 5 ) 特定都市再生緊急整備地域 1 / 2 を参酌して 2 / 5 以上 3 / 5 以下で市町村の条例で定める割合を乗じて得た額(現行: 1 / 2 )

※具体的な対象資産:(公共施設)公園、広場等 (都市利便施設)緑化施設、通路

【不動産取得税】

対象資産 対象地域 特例率等

土地及び家屋

都市再生緊急整備地域 1 / 5 を参酌して 1 /10以上 3 /10以下で都道府 県の条例で定めた割合を控除(現行: 1 / 5 ) 特定都市再生緊急整備地域 1 / 2 を参酌して 2 / 5 以上 3 / 5 以下で都道府県の条例で定める割合を控除(現行: 1 / 2 )

○ 管理協定が締結された津波避難施設に係る課税標準の特例措置について、わがまち特例を導入した上、適 用期限を 3 年延長。

【固定資産税】

対象資産 特例率等

津波避難施設等 1 / 2 を参酌して 1 / 3 以上 2 / 3 以下で市町村の条例で定める割合を乗じ て得た額(現行: 1 / 2 )

※具体的な対象資産:(家屋)管理協定の対象となる津波避難施設のうち避難の用に供する部分、(償却資産)誘導灯、

誘導標識、自動解錠装置

○ 新築のサービス付き高齢者向け賃貸住宅に係る税額の減額措置について、わがまち特例を導入した上、適 用期限を 2 年延長。

 【固定資産税】

対象資産 特例率等

サービス付き高齢者向け住宅 2 / 3 を参酌して 1 / 2 以上 5 / 6 以下で市町村の条例で定める割合を減額(現行: 2 / 3 ) 固定資産税:12項目( 4 項目)、都市計画税: 3 項目( 2 項目)、不動産取得税:

2 項目( 2 項目) 

※( )書は平成27年度税制改正による追加分 わがまち特例の導入状況

(資料24)

③ 生活困窮者自立支援法に基づく認定就労訓 練事業に係る課税標準の特例措置の創設  社会的に貧困のリスクが高まる中で、生活 保護受給者の増加に加え、生活保護を受給し てはいないものの、生活に困窮している又は 生活困窮に至る可能性の高い低所得層が増加 している状況に対処し、生活保護に至る前の 段階の自立支援策の強化を図るため、生活困 窮者に対する自立相談支援事業の実施、住居 確保給付金の支給その他の支援を行うための

「生活困窮者自立支援法」が平成25年12月に 成立し、平成27年 4 月に施行されています。

同法においては、都道府県知事等による就労 訓練事業の認定制度が創設され、また、認定 を受けた生活困窮者就労訓練事業のうち社会 福祉事業の人数要件を満たすものについては、

社会福祉法上の第 2 種社会福祉事業に位置づ けることとされました。

 今回の改正において、社会福祉法人その他 政令で定める者(公益社団法人又は公益財団 法人、農業協同組合、農業協同組合連合会、

消費生活協同組合及び消費生活協同組合連合 会)が社会福祉事業として行う認定生活困窮 者就労訓練事業の用に直接供する固定資産に ついて、固定資産税等の課税標準を 2 分の 1 とする特例措置が講じられました(地法349 の 3 )。

④ 港湾の民有護岸等の耐震化の推進に係る課 税標準の特例措置の創設

 港湾内の航路沿いの民間事業者が所有する 護岸等の耐震化は、民間事業者にとっては当 然の責務ではあるものの、巨額の費用がかか る上、事業者の収益増につながる設備投資で もないことを踏まえ、固定資産税において特 例措置が講じられました。

 具体的には、緊急性が高い南海トラフ地震 地域型保育事業の位置付け

小規模保育

居宅訪問型 保育

事業所内保育

事業主体:市町村、民間事業者等

事業主体:市町村、民間事業者等

保育者の居宅その他の場所、施設

(右に該当する場所を除く) 保育を必要とする 子どもの居宅

事業所の従業員の子ども

地域の保育を必要とする 子ども(地域枠)

事業主体:市町村、

   民間事業者等

事業主体:事業主等

19人

6 人 5 人 1 人

家庭的保育

保育の実施場所等

認可定員

○ 子ども・子育て支援新制度では、教育・保育施設を対象とする施設型給付・委託費に加え、以下の 保育を市町村による認可事業(地域型保育事業)として、児童福祉法に位置付けた上で、地域型保育 給付の対象とし、多様な施設や事業の中から利用者が選択できる仕組みとすることにしている。

◇小規模保育(利用定員 6 人以上19人以下)

◇家庭的保育(利用定員 5 人以下)

◇居宅訪問型保育

◇事業所内保育(主として従業員の子どものほか、地域において保育を必要とする子どもにも保育 を提供)

○「子ども・子育て新システムに関する基本制度」(平成24年 3 月 2 日少子化社会対策会議決定)にお いても、待機児童が都市部に集中し、また待機児童の大半が満 3 歳未満の子どもであることを踏ま え、認定こども園、保育所に加え、こうした小規模保育や家庭的保育等の量的拡充も併せて、待機児 童の解消を図っていくこととされている。

地域型保育事業の概要

(資料25)

防災対策推進地域、日本海溝・千島海溝周辺 海溝型地震防災対策推進地域又は首都直下地 震緊急対策区域において、港湾法第55条の 8 に基づく国の無利子資金の貸付けを受けて平 成27年 4 月 1 日から平成30年 3 月31日までの 間に改良された特別特定技術基準対象施設で、

護岸、岸壁及び物揚場の用に供する償却資産 について、固定資産税の課税標準を最初の 5 年度分に限り 3 分の 2 とすることとされまし た(地法附則15、地令附則11)。

⑤ 国立研究開発法人日本医療研究開発機構に 係る課税標準の特例措置の創設

 平成27年 4 月 1 日に設立された国立研究開 発法人日本医療研究開発機構が所有し、かつ、

国立研究開発法人日本医療研究開発機構法第 16条第 1 号又は第 2 号に規定する業務の用に 直接供する一定の償却資産について、固定資 産税の課税標準を最初の 5 年度分を 3 分の 1 とし、その後の 5 年度分を 3 分の 2 とする特 例措置が講じられました(地法349の 3 )。

⑥ 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研 究所に係る非課税措置の創設

 平成27年 4 月 1 日に、独立行政法人医薬基 盤研究所と独立行政法人健康・栄養研究所が 統合され、国立研究開発法人医薬基盤・健 康・栄養研究所が設立されました。

 これまでも独立行政法人医薬基盤研究所に ついては、一定の業務の用に供する固定資産 については非課税措置が講じられており、ま た、独立行政法人健康・栄養研究所について は非課税独立行政法人として非課税措置が講 じられており、統合後の新法人においても同 様の研究等を行うことから、引き続き非課税 措置を講じることとされました(地法348② 四十二)。

⑦ 国立研究開発法人森林総合研究所が行う森 林保険業務に係る非課税措置の創設

 国立研究開発法人森林総合研究所(平成27 年 3 月31日までは独立行政法人森林総合研究 所)が行う森林及び林業に関する一定の業務

については、その公共性に鑑み、非課税措置 が講じられてきたところです。今般、森林国 営保険法等の一部を改正する法律(平成26年 法律第21号)に基づき、これまで国が実施し てきた森林保険業務が国立研究開発法人森林 総合研究所に移管されたことに伴い、同研究 所が森林保険業務の用に供する固定資産につ いて非課税措置が講じられました(地法348

②四十三)。

⑵ 税負担軽減措置等の拡充

① 新幹線の新たな営業路線の開業のために敷 設された線路設備等に係る課税標準の特例措 置の拡充

 新幹線の新たな営業路線の開業には膨大な 投資を必要とすること、また、その国土開発 における意義等に鑑み、東北新幹線、北陸新 幹線及び九州新幹線に係る新たな営業路線の 開業のために敷設された鉄道に係る線路設備、

電路設備その他の構築物については、固定資 産税の課税標準を最初の 5 年度分は価格の 6 分の 1 、その後の 5 年度分は価格の 3 分の 1 の額とする特例措置が講じられています。

 今回の改正では、その対象路線に平成27年 度中に開業が見込まれる北海道新幹線が追加 されました(地法349の 3 ⑬)。

② 青函トンネルの鉄道施設に係る課税標準の 特例措置の拡充

 本州と北海道を連絡する鉄道施設(青函ト ンネル)に係る一定の償却資産については、

青函トンネルが長大な海底トンネルであると いう特殊性及びその国土開発上、重要な意義 を有する国家プロジェクトであること等に鑑 み、固定資産税の課税標準を価格の 6 分の 1 とする特例措置が講じられています。

 本特例の具体的な対象施設は、独立行政法 人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が所有し、

かつ、JR北海道に貸し付けている線路設備 その他の鉄道施設であり、現在、津軽海峡線 に係るものが告示により指定されています。

関連したドキュメント