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日本国内外において学生(被保険者)が、加入しているコースの対象となる活動中およびその往復に おいて、他人にケガを負わせたり、他人の財物を損壊したことにより、法律上の損害賠償責任を負担す ることによって被る損害について、保険金が支払われます(民法第 709 条の不法行為に基づく損害賠償 が主なケースとなります。)。

  L コース(法科大学院生専用)について

日本国内外において学生(被保険者)が、臨床法学実習に伴う不当な身体の拘束または口頭、文書、

図画等による表示(以下「不当行為」といいます。)により、依頼人等他人の自由、名誉またはプラ イバシーを侵害(以下「人格権侵害」といいます。)したことにより、法律上の損害賠償責任を負担 することによって被る損害について保険金が支払われます。

法科大学院の臨床法学教育系の科目の授業においては、授業の性質上、学生が外部の個人情報に触 れる機会が多く、学生が秘密保持を要する情報を漏らすことに伴い、依頼者等関係者に精神的損害(人 格権侵害)を及ぼすことが特に危惧されます。このような損害賠償責任を填補する制度環境を整備す ることは、万一の際の学生の賠償金負担を軽減するだけでなく、法科大学院と指導弁護士等との連携 を円滑にし、法科大学院の教育研究環境の安定を図る上でも極めて重要です。

本協会は、法科大学院での授業が持つ上記の性質に鑑み、また、法科大学院や日本弁護士連合会か らの強い要請に基づき、A コース(学研賠)に人格権侵害補償を加味した制度として、平成 17 年度 に L コースを新設しました。

なお、L コースは全員加入のみの取扱いとなりますので、ご注意ください。

2 .被保険者の資格

学校教育法に定める大学のうち、本協会の賛助会員である大学(注 1)に在籍する学生で、学研災に加入 している学生(注 2)に限ります。

(注 1)L コース(法科賠)については、下線部分を「本協会の賛助会員である大学の法科大学院」と読み替えます。以下 同様です。

(注 2)法科大学院修了後に非正規生として在籍する研修生等を含みます。

※通学特約、接触感染特約への加入の有無は問いません。

※学研災に加入できる学生の資格については、『Ⅱ.学生教育研究災害傷害保険の概要』にある「2.被保険者の資格」

(P.21)の項目をご参照ください。

3 .対象となる活動範囲

対人・対物賠償 (A、B、C、Lコース)

下表のとおりです。

Cコース(医学賠)

医療関連学部・(学)科の正課中、

学校行事中、課外活動(下記(3)参 照)中およびその往復

Lコース(法科賠)

法科大学院等の正課(臨床法学実習を含 む。)中、学校行事中、課外活動(下記(3)

参照)中およびその往復 Aコース(学研賠)

正課中、学校行事中、課外活動(下 記(3)参照)中およびその往復

Bコース(インターン賠)

①インターンシップ、②介護体験活動、

③教育実習、④保育実習、⑤ボランティ ア活動および⑥その往復

Lコース Cコース

Aコース Bコース

(注)各コースの活動範囲の大小関係は、C コースまたは L コース> A コース> B コースです。そのため、C コースま たは L コースもしくは A コースに加入した学生は、B コースに加入する必要はありません。また、C コースまたは L コースに加入した学生は、A コースに加入する必要もありません(加入できるコースは被保険者 1 名につき 1 コー スのみです。)。

人格権侵害補償 (L コース)

臨床法学実習による不当行為(臨床法学実習中に知り得た依頼人の個人情報に係る不当行為など)

に起因する事故であれば、事故発生時における活動は問いません。

⑴「正課中」とは… 学研災と同じです(詳細は P.21「①正課中」をご参照ください。)。

⑵「学校行事中」とは… 学研災と同じです(詳細は P.21 ~ 22「②学校行事に参加している間」をご参照 ください。)。

⑶「課外活動」とは… 大学の規則にのっとった所定の手続きにより、インターンシップまたはボランティ ア活動の実施を目的とした組織として承認を受けた学内学生団体が行うインターン シップまたはボランティア活動をいいます。ただし、大学が禁じた行為・活動を除 きます。

Ⅱ – Ⅱ

コースに規定する活動への参加とは関係のない目的で合理的な経路をそれる場合)や、

移動を中断した場合(移動とは関係のない行為を途中で行う場合)には、その間やその 後の行為に起因する事故により被った損害賠償責任に対しては保険金が支払われませ ん。ただし、逸脱または中断が各コースに規定する活動に必要な物品の購入もしくはこ れに準じる行為のための必要最小限の行為である場合または日常生活上の必要最小限の 行為である場合は、その逸脱または中断の間を除いた移動中の行為に起因する事故によ り被った損害賠償責任に対しては保険金が支払われます。例えば以下のような行為です。

授業に必要な教科書を購入する。   惣菜等を購入する。

独り暮らしの学生が食堂に立ち寄る。 選挙の投票をする。

病院や診療所で診察を受ける。

ただし、正課または学校行事に合わせてその日のクラブ活動(注 3)(大学が禁じている もの等は除きます。)に参加する場合、その住居(注 1)と活動場所となる施設(注 2)の間 を合理的な経路・方法により移動中も往復に含みます。ただし、合理的な経路を逸脱・

中断した時以降や、当該クラブ活動(注 3)中の事故は補償の対象となりません。

○ ○

住 居(注1) 活動場所

日帰りのみ 日帰りのみ

クラブ活動 クラブ活動を伴う場合の 特例

日帰りのみ対象 例:往路の場合(復路も同様)

(注1)社会人入試(*1)を経て大学に入学した学生に限り、その勤務先(*2)を含みます。

(* 1)「社会人入試」とは、一般の入学志願者と異なる方法により判定する入試方法のうち、社会人特別選抜入 試等の社会人を対象とする入試をいいます。

(* 2)営業先などの立ち寄り先を含みます。

(注 2)詳細は P.154 問 245 をご参照ください。

(注 3)「クラブ活動」とは、大学の規則にのっとった所定の手続きにより承認を受けた学内学生団体が行う文化活動ま たは体育活動をいいます。ただし、課外活動(前記(3))並びに大学が禁じた時間または場所で行われる活動お よび禁止行為を除きます。

正課中、学校行事中、課外活動(詳細は P.32(3)をご参照ください。)

中およびその往復(Bコースの活動範囲を含みます。)

⑴薬学教育実務実習とは… 大学の薬学部およびこれに類する学部・(学)科が正課または学校行事とし て位置づけて行う実習をいいます。

ただし、以下の要件を全て満たす場合に限ります。

① 大学が正課または学校行事として位置づける実習であること。

② 当該学生(被保険者)がその専門資格に関わる行為を業務(アルバイト その他恒常的に行うものを含みます。)として行っていないこと。

③ ①②について保険金請求時に大学の証明が得られること。

Aコース:学 医療関連実習を除きます。

薬学教育実務実習を含みます。

( )

インターンシップ、介護体験活動、教育実習、保育実習、ボランティア活動 およびその往復。ただし、大学が上記の活動を正課、学校行事または課外 活動(詳細は P.32(3)をご参照ください。)として認めた場合に限ります。

⑴インターンシップとは…学生が在学中に自らの専攻や将来のキャリアに関連した企業等において参加す る就業体験をいいます。

⑵介 護 体 験 活 動 と は…「小学校及び中学校の教諭の普通免許状授与に係る教育職員免許法の特例等に 関する法律」(平成 9 年法律第 90 号)に基づいて、小学校および中学校の教諭 の普通免許取得を希望する学生が行う介護等の体験活動をいいます。

⑶教 育 実 習 と は…教育職員免許法(昭和 24 年法律第 147 号)第 5 条の別表第一、別表第二およ び別表第二の二並びに同法施行規則(昭和 29 年文部省令第 26 号)第 6 条第 1 項に定める表の第五欄に規定する「教育実習」に該当する科目において、学生 が教諭免許取得のために受入先の幼稚園、小中学校または高校において行う活 動をいい、特別支援学校教諭免許取得に関する「心身に障害のある幼児、児童 又は生徒についての教育実習」および養護教諭免許取得に関する 「養護実習」

を含みます。

⑷保 育 実 習 と は…児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)および同施行規則(昭和 23 年厚生省令 第 11 号)に規定された厚生労働大臣の定める修業教科目のうち「保育実習」

に該当する科目において、学生が保育士資格取得のために受入先の保育所等の 実習施設で行う活動をいいます。

⑸ボランティア活動とは…各人の自由な意志によって、個人が有する能力、労力または財産をもって社会に 貢献する活動をいいます。

⑹往 は…⑴から⑸までの対象活動のための往復のみとします。その他は P.32(4)をご 参照ください。

医療関連学部・(学)科の正課、学校行事、課外活動(詳細は P.32(3)

をご参照ください。)およびその往復(A コースおよび B コースの活動範 囲を含みます。)

医療関連実習とは…大学の医療関連学部・(学)科(注 1)が、正課または学校行事として位置づけて行う 実習をいいます。

(注 1) 医療関連学部・(学)科とは以下のとおりです。

学 部:医学部、歯学部、看護学部、鍼灸学部およびこれらに類する学部(*)

(学)科:医学科、歯学科、看護(学)科、衛生看護(学)科、診療放射線(技術)学科、放射線科、医用電子技術科、臨床 検査(学)科、衛生技術(学)科、理学療法学科、作業療法(学)科、歯科衛生(士)(学)科、鍼灸学科、保健科、

言語聴覚療法学科、美容保健学科、スポーツ医学科、視機能療法学科およびこれらに類する学科(*)

学部が上記医療関連学部に含まれていなくても、(学)科が該当していれば医療関連学部・(学)科に含 めます。

(*)詳細は本協会までお問い合わせください。

※「医療関連実習」での事故と「医療関連実習以外」の事故への補償の適用について

A コース(学研賠) C コース(医学賠)

正課 学校行事 正課 学校行事

① 前掲の医療関連実習 × ×

Bコース:インターン賠 医療関連実習および

薬学教育実務実習を除きます。

( )

(P.150 参照)

(P.151 参照)

(P.152 参照)

(P.152 参照)

(P.153 参照)

Cコース:医

(医療関連実習を含みます。)

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