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で例示するように、わが国でも、シティズンシップ教育を称している か否かは別にして、シティズンシップ教育の先進的な取組が行われています。

ドキュメント内 資料4 (ページ 34-37)

しかし、シティズンシップが元来全ての市民に備わっているべきものだとする と、一部の先進的な取り組みを行う学校や地域、企業、団体などにとどまらず、

わが国全体に展開・普及することが重要です。そのためには、5−1〜3に加 えて、シティズンシップやシティズンシップ教育の重要性に関する意識啓発、

インセンティブ付与、法制度化などを戦略的に行うことが必要です。 

例えば、政治家、経営者、マスコミ、公務員など、社会的な影響力の大きい

人々に対して、シティズンシップ教育の重要性に関する認識を広めるフォーラ ムやキャンペーンなどを行って意識啓発を行うことが考えられます。また、社 員が公的・共同的な活動に参画することを奨励する企業を優遇する制度の導入 などが想定されます。さらには、市民の社会参加や協働に関する条例や基本法 を制定することも、世論形成や意識改革には効果的だと考えます。 

 

 具体的には、以下のような各方策をとっていくことが求められます。 

 

①広報・普及啓発型   

実践的な支援のみならず、シティズンシップに対する社会の価値や認識を高 め、シティズンシップ教育の普及を図ることは政策主導プログラムとして重要 な点であると考えます。 

 

(a)企業等のトップマネジメントや国会議員、公務員などを対象にしたフォーラム   企業組織および社会において影響力の強い企業等のトップマネジメントや国 会議員、公務員などを対象としたフォーラムなどを実施することで、シティズ ンシップ教育の普及啓発が可能であると考えます。 

 

(b)パンフレット等の配布 

 シティズンシップは個人が持つ社会への影響力のあるなしに関わらず、社会 で生活する一人ひとりの個人が持つことによって個人と社会にとって大きな意 味を持ちます。より多くの人にシティズンシップの意義や目的などを理解して もらえるよう、パンフレットの配布やインターネットなどを活用した情報提供 も重要であると考えます。 

 

なお、本研究会の報告書は、経済産業省のホームページで閲覧可能です。ま た、同省では本報告書の内容を概説したパンフレットの配布を行っています。 

   

②実践支援型   

シティズンシップ教育の実践の必要性を訴えるだけでなく、実践の支援を十 分に検討し、支援の提供を実現することが重要であると考えます。 

 

(a)企業へのインセンティブ付与 

 企業がシティズンシップ教育の推進に理解を示すだけでなく、積極的に参画 することに対して企業が利点を感じることができるインセンティブの付与は、

シティズンシップ教育を大きく推進する原動力となります。 

 

(b)従業員へのインセンティブ付与 

 企業へのインセンティブだけでなく、企業が所属する従業員に対してシティ ズンシップを発揮する活動(ボランティア、学校や地域の行事など)やシティ ズンシップ教育への参画のインセンティブを付与することも重要です。英国で は、従業員が企画した地域参画型のシティズンシップ教育に対して、従業員自 身が準備できた資金と同額の資金を企業が提供する「マッチング・ファンド」

というシステムを実施する企業もあるなど、従業員へのインセンティブ付与も

多様化しています。 

ドキュメント内 資料4 (ページ 34-37)

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