• あなたは「料理の素人3人のチームで、イタリ アンのランチを、ランチタイム内に提供する」
というプロジェクトのマネジャーになりました。
• 「やるべきこと」を列挙し、上司に「報・連・相」
しながら、期日まで(時間内)に料理を出さな ければならない
プロジェクトの3つの
「決まっていること」
• 目的が定まっている
→ イタリアンのランチを提供する
• 期限が決まっている
→ 11~14時のランチタイム内
• 使える資源が決まっている
→メンバー「3人」、コンロ「2つ」、まな板「1 枚」
プロジェクトを管理するために必要なこと
1. やるべきタスクを洗い出す(網羅されている こと)
2. 上司や先輩に「本当にこのやり方で良いの か」事前にチェックしてもらう
3. タスクを分類する(管理しやすいようにまとめ る)
4. タスクにメンバーをアサインする(責任の所 在をはっきりさせる)
5. おのおののタスクに「開始日」と「完了日」を 設定する(そのうちはNG)
プロジェクトの管理手段
「タスク」を洗い出す
もう少し細かく
おそらくこれは 細かすぎ
ガントチャートの「タタキ」ができ,「ピザの生地作り」「ピザの盛り 付け→焼き」「サイドメニュー(サラダとスープ)の作成」という3つ の大きな流れが分かる
作業日程を割り振る
まとめ ガントチャート作成時の注意点
• タスクの粒度は細か過ぎず、荒過ぎず。項目 を眺めただけで全体像がイメージできる程度 を目安にする。
• 作業日程の割り振りは、最初からムリな計画 を立てない。
ガントチャートで使われる用語
• タスク
– 管理項目の最小単位。「開始日」「完了予定日」
が定義されている。
• タスクグループ
– 複数のタスクを束ねたもの。
– イタリアンランチプロジェクトでは、「ピザを作る」と いうタスクグループの中に「生地作り」「ソースを 作る」「焼く」「仕上げ」という4つのタスクが入って いる。複雑なチャートになると、この階層が複数 に何重にもなる。
• リンク
– タスクの依存関係。「タスクAで作成した成果物を 用いて、タスクBを作成する」などがある。
• ステータス
– タスクの状況を表すもの。「着手前」「着手」「順調」
「遅れ」「完了」などが代表的なステータス。
• アウトプット
– 成果物。プロジェクトやタスクグループ、ステータスご とに成果物がある。道路工事プロジェクトでれば、開 始時、途中、完了後に提出する写真などが成果物に 当たる。
• マイルストーン
– 進捗(しんちょく)を管理するために、途中に設定して いる目印。もともとは高速道路などで距離を表す標 識の意味。最終的なゴールへの重要な途中経過と考 えるとよい。
– 製品開発プロジェクトであれば「リリース会議」や「試 作品の判定会」などが設定される。
• リソース
– 管理する(される)項目。分かりやすいのは「人」。
「お金」であったり「設備」であったり「資材」であっ たりもする。「リソース管理」という言葉も使われる。
• クリティカルパス
– プロジェクト全体に関わる重要なタスク郡。イタリ アンランチプロジェクトであれば、「ピザ作成」の
「生地作り」の辺り。ここがコケると「ピザのないイ タリアンランチ」になりかねない。
– ガントチャートでプロジェクトを管理する肝は、「ク リティカルパス」を見える化し、全体のスケジュー ルが遅れないようにすることと言っても過言では ない。
Excel でガントチャート作成
• 基本のガントチャートをExcelで作る
1 タスクを洗い出す
2 タスクをグルーピングする
• 料理名「ピッツァ」「スープ」「サラダ」の三つが 大項目
• 大項目の下に中項目として料理の工程を設 定。大項目「ピッツァ」の中項目は、「生地作 り」「ソースを作る」「焼く」「仕上げ」の四つ。
• その後、洗い出したタスクを中項目にひも付 ける。例えば、タスク「生地をこねる」「生地を 伸ばす」は中項目「生地作り」にひも付く。
3 Excel にタスクと日付を記入する
• ExcelのA列に、タスクをグループごとに記入す る。
• インデントを操作して、タスクの階層を「見える 化」する
• 行1に「月」を、行2に「日」を記入
• セルの色を変更して、曜日の区別を付ける。
(ここでは、平日を灰色に、土曜日を薄い青色 に、日曜日を薄い赤い色に)
ツールバーの「インデント」ボタン
Sheet1
4 日程の割り振り
• 各タスクを実行するために必要な日程を割り 振り、割り振られた日程のセルの色を変更。
(ここでは、紺色に塗りつぶし)
5 マイルストーンの設定
• 最後にマイルストーン(目印)を入れる
• ピッツァ作成は生地の出来具合が重要
– 中盤に「生地ができているかの確認」というマイ ルストーンを追加
– ゴールとして、「テーブルに運んでフィニッシュ」と いうマイルストーンも追加
Sample
ここまで,Sheet2
関数とグラフで負荷状況を「見える化」する
• Excelの機能を使って、ガントチャートをさらに 便利にする
1 タスクの数(工数)を積算する
• Excelの「COUNTA」関数を使って、日別の工数 を積算できるようにする
(COUNTAは、指定した範囲に含まれるデータの合計を
計算する関数)
1) まず、タスクの入っているセルに何でもいい ので、文字を入力
• ここでは、見た目に分かりやすいように「■」と いう黒い四角の文字を使う
• 分かりやすいように文字を赤くするが、実際 に作成する場合は背景と同じ色で構わない
2) 次に、日にちの一番下のセルに、文字の入っ たセルをカウントする関数「COUNTA」を使った 式を記述する。
• これで、一日ごとのプロジェクト全体のタスク 数が計算できる。
• 例えば、セル「F44」に「=COUNTA(F9:F43)」と 記入すると、入力した範囲内の「■」の総数が 表示される。
2 プロジェクトの負荷状況を「見える化」する
• Excelの「スパークライン」機能(ワークシートのセ ル内でデータを視覚的に表現する小さな棒グラフ)
を使って、作成した日ごとのタスク数をグラフ 表示し、プロジェクトの負荷状況が一目で分 かるようにする(Excel 2010以降)
スパークラインの挿入手順
1. 対象期間の上にあるセルを全て選んで一つ に結合する(F~CA)
2. 結合したセルをクリックして、ツールバーより
「グラフ」→「スパークライン」を選択する
3. 「スパークラインの挿入」というボックスが出 てくるので、「データ範囲」をマウスでドラッグ して指定する(今回は積算されたタスク数を 表す「F45~CA45」→「配置する場所」で【1】 で結合したセルを指定する→「OK」ボタンを 押す
負荷状況を調整する
• 図のグラフを見ると、7月16日前後のタスクが 多過ぎることが分かる。タブを見ると、7月15
~17日の工数合計が「4」となっている。
(Excelの条件付き書式を活用)
• 本プロジェクトの条件は、「メンバーは3人」
「1人が1度に処理できるタスクは1つまで=4 つのタスクを同時進行させられない」なので、
工数合計がオーバーしている日のタスクを他 の日に割り振って、負荷を分散させなければ ならない。
• 全体のバランスを見ると、中項目「オニオン スープを作る」の日程を変更しても全体に支
障が出ないことが分かるので、これらを6日分、
後倒しする。
• 図の黄色い囲みにある「AS30~BU36」までの セルを選択し、それをドラッグして右にずらす。
• そうすると、一日当たりの工数が3以下になる
• 実際のプロジェクト運用では、工数の調整は 複雑な要因に依存し、「あちらを立てればコチ ラが立たず」になりがち。
• だからこそ、ガントチャートを作成する時点で、
できるだけタスク同士がかぶらないように設 計することが大切。