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何のための登山だったか,期待値は?

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2) 2) 大まかな方針と臨機応変 大まかな方針と臨機応変

3) 3) 情報は前提条件も含めて収集する 情報は前提条件も含めて収集する 4) 4) 現場主義(観察と予測と修正) 現場主義(観察と予測と修正)

5) 5) 知恵と論理で経験不足を補う 知恵と論理で経験不足を補う

6) 6) 難題を作業に落とし込め.パニック防止 難題を作業に落とし込め.パニック防止

ックが収まるという原則です。また、決断と実行で一番難しいのは、パーティーを止めるという ことです。関西学院が起こした事故のときは、まさにこういう状況でした。「ちょっと待って」と 誰かが言うことができれば、ターニング

ポイントだった山頂で話し合いができて いたはずで、事故を未然に防ぐことがで きたかもしれません。私は、学生にはこ の点を特に注意して言っています。無線 や携帯電話がよく使えるようになってき ていますが、山の中でこういうことが起 きたら「一度ストップしよう」という約 束が事前にできていないようです。携帯 をかければいいやといった調子です。大 切なことは事前に決めておくことが必要 なのです。

これからリーダーになる人へというこ とで少しまとめてみました。みんながパ

ーティーの中で教え合うことが、実は学ぶことであり、リーダーを育てていることにつながるの です。

Ⅲ  楽しいグループ活動

楽しいグループ活動ということで、それぞれがいろいろな楽しさをもって山登りをしています。

汗をかくスポーツ的な楽しさ、ほっとする、仲間の笑顔等です。山に登る時には、最初の計画を 立てる段階では、わくわくと気分が高まってきます。そして、話し合いでいろいろな想像をして いきます。それから、実際に山に行き、助け合い、最後に思い出や感動を分かち合います。この ことを繰り返して山に行っているのだと思います。しかし、楽しく山に登るその裏には、リスク があります。そこに強力なリーダーの基にマネージしていくという必要性があります。もし、事 故があれば、一切登山の楽しみはなくなってしまうからです。

そこで、自立した登山者をつくることが重要になってきます。身近に山がある我が国日本では、

行ってきた山の写真をお互いに見せ合ったり、ここに行ってきたよと話したりできる仲間をつく れば、もっと楽しくなると思います。そして、自然と調和して満喫しようということです。リー ダーの養成としては、小さなグループでのリーダーを体験して、リスクに強いリーダーを養成す ることです。この体験から、リーダーが困ること、心配なこと等が分かってきます。やはり、リ スクに強いパーティーをつくるためには、小さなリーダー経験の積み重ねが必要だと思います。

しかし、当然誰でも初めは経験不足です。そこで必要なのは、質の高い真剣なごっこ遊びでは ないでしょうか。所詮、学校でやることはままごとで実社会に出るとそんなもんじゃないよとい うことがあります。でも、質の高いままごとを重ねていくことで、事前に対処できるようになっ てきます。さらに、いろいろなことを考える時の縛りを無くし、みんなで情報を収集し、下界で 決められる事は決めておくことが大切です。決めておかずに、「何とかなるだろう」と言って、登 り始めても何ともなりません。大きな計画ほど何ともならないのです。

ここからは、実際にリスクに強いパーティーをつくるということで、道迷いについて話します。

道に迷う時の原因を2つに分けて考えてみました。その一つは、位置情報が不足している時です。

例えば、山の中では天候、明るさ、障害物によって情報が制限されるからです。もう一つは、疲 労で心の部分が弱くなって認知力不足になることです。そこで、道に迷ったかなと思った時にど うするか。まず、行動を中止しなければなりません。すなわち、パーティーを止められるかとい うことが鍵になります。それから、周辺の特徴を観察し、行程を振り返ってみましょう。また、

あ わてず ・ あ せらず ・ あ きらめず

あ あ わてず わてず ・ ・ あ あ せらず せらず ・ ・ あ あ きらめず きらめず これからリーダーになる人へ これからリーダーになる人へ 1) 計画をデータと想像力で練り込む 1) 計画をデータと想像力で練り込む 2) 2) 変化を敏感に捉え,リスクを数えろ 変化を敏感に捉え,リスクを数えろ 3) 3) 現在状況を確認,少し先を予測. 現在状況を確認,少し先を予測.

4) 4) さあ,後は知恵と工夫で乗り切るさ! さあ,後は知恵と工夫で乗り切るさ!

・ターニングポイントを逃すな.

・ターニングポイントを逃すな.

・エスケープも前進のうち準備怠るな

・エスケープも前進のうち準備怠るな 5) 体験を伝承「 5) 体験を伝承「教えることは学ぶこと」 教えることは学ぶこと」

時間経過

地形図で予測することも大切なポイン トです。例えば、この道を行くとカー ブがくる、急に勾配が変わる、そのよ うな予測を確認するために動きます。

道に迷ったかなと思ったら、しっかり 考え判断すれば、認知的な不足を補う ことができます。さらに、情報不足も 補っていくことができるのです。   

近郊の山でポイントを決めて練習す る時は、学生にここの特徴は何だろう と予測させます。「次はこれが出てくる はずだね」と言いながら動きます。何 回かやってくると予測したことが当た り始めます。それを繰り返し行い、次

第に宝探しのような気分になり、学生たちも意欲的になってきます。半日それをした後、道のな いところへ連れて行って「今、君たち5人のパーティーで、どうやって、ここから抜けてきます か。」というように進めていくわけです。また、リーダーを育てるということで討論の場を設けま した。結局、リーダーをやっていく、あるいはパーティーが強くなるためには、全員の人たちが いろいろなことに関心をもつことが重要になってくからです。彼らから「パーティーのリーダー は、何をするのか」「雷の時はどうしたらいいのか」「台風の時はどうしたらいいのか」等につい て、いろいろ教えてほしいと言われます。そこで、自分たちで今何を知っているのか、自分たち なりにどのように解決するか話し合いをもちます。このような活動には、正解というものはあり ません。全く違うこともまずありません。彼らだって、山をそれなりに経験しているからです。

多くのクラブの人たちもこういったことについて無関心なわけではないので、もっている知識や 経験を一度整理してみることが大切です。

文部科学省登山研修所で事故防止について討論しようということで、社会人のリーダー候補生 に集まってもらい、話し合ったことがあります。初めに「事故予防に何が必要ですか」と投げか けました。すると、想定練習が必要だといった意見が出されました。「どのような想定練習がある か」と投げかけると、「ビバーグをやってみよう」「負傷者を搬送してみよう」等の意見が出され ました。ここで大切なことは、自分では気がつかなかったことを他の人が気づいていることを知 るということです。このように、いろいろなことを総合していくと事故防止ができてきます。

Ⅳ  山のリスクマネージメントの将来

山のリスクマネージメントの将来ということで、一番大事なのは正しい情報だと思います。本 質的には、何が正しく、何が欠かせない技術かということを勉強して普及しなくてはなりません。

その普及の時には、当然教育が入ってきます。また、社会的な予防と救助体制、これについては 今回県警や消防の方々も参加されていて、全国的な活動が展開されているという話がありました。

以上の点は、クラブや団体に入っている人たちがやっていることだと思いますが、それ以外に緩 やかな連携・助け合いというような考え方も入れた方がよいと思います。10年前までは、未組 織登山者をなんとか組織化できないかという考えでしたが無理でした。ところが、未組織といっ ても完全に一人かというと単独登山の人は30%ぐらいで、後はグループです。そういう中での 連携も考えようということです。

後は前に話しました自立した登山者の育成です。全国的な組織や文部科学省のような組織を超 えた体制が、緩やかな連携のために何かできないかということです。さらに、リスクに強いリー ダーを養成するために、正しい知識の技術的標準、指導法や指導員制度の整備が必要だと考えて

道に迷う時

霧(ガス)

雨 吹雪 [天候]

懐中電灯 [明るさ]

樹木 ブッシュ 谷間 [障害物]

疲労

どうでもいいや

↓ あきらめ あわてる あせる [心身]

位置情報不足+認知力低下

視界が利かない

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