第1 【企業の概況】
(はじめに)
日本郵政株式会社(以下「当社」といいます。)は、平成18年1月、郵政民営化法及び日本郵政株式会社法に基づき、
郵便事業株式会社及び郵便局株式会社の発行済株式の総数を保有し、これらの経営管理及び業務の支援を行うことを目 的とする株式会社として設立されました。
平成18年9月には、当社の全額出資により、株式会社ゆうちょ(現 株式会社ゆうちょ銀行)及び株式会社かんぽ(現 株式会社かんぽ生命保険)が設立されました。
平成19年10月、郵政民営化に伴い日本郵政公社が解散すると、その業務その他の機能並びに権利及び義務は、5つの 承継会社(当社、郵便事業株式会社、郵便局株式会社、株式会社ゆうちょ銀行及び株式会社かんぽ生命保険)及び独立行 政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構に引き継がれました。これにより、当社を持株会社とし、郵便事業株式会社、
郵便局株式会社、株式会社ゆうちょ銀行及び株式会社かんぽ生命保険を中心とした日本郵政グループが発足いたしまし た。その5年後の平成24年10月には、郵政民営化法等の一部を改正する等の法律に基づき、郵便事業株式会社と郵便局 株式会社は、郵便局株式会社を存続会社として合併し、社名を日本郵便株式会社に変更して、現在に至っております。
以上の変遷を図示すると次のようになります。
政府が保有する当社の株式については、郵政民営化法により、政府は、保有義務のある3分の1超の株式を除き、で きるだけ早期に処分することとされています。また、東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財 源の確保に関する特別措置法により、平成34年度までの当社の株式の売却収入を東日本大震災に係る復興債の償還費用 の財源に充てることとされており、「今後の復旧・復興事業の規模と財源について」(平成25年1月29日復興推進会議決 定)において、当社株式の売却収入として見込まれる4兆円程度が復興財源として明記されました。
一方、当社が保有する株式会社ゆうちょ銀行及び株式会社かんぽ生命保険(以下「金融2社」といいます。)の株式に ついても、郵政民営化法により、その全部を処分することを目指し、金融2社の経営状況、ユニバーサルサービス(郵便 の役務、簡易な貯蓄、送金及び債権債務の決済の役務並びに簡易に利用できる生命保険の役務を利用者本位の簡便な方
当社としましては、上記の法律上の要請に加え、金融2社株式についても、金融2社の経営の自由度確保のため早期 の処分が必要であること、また、金融2社の株式価値を当社の株式価格に透明性を持って反映させることといった観点 を総合的に勘案し、3社の上場はいずれも遅らせることなく、同時に行うことが最も望ましいと判断し、政府による当 社の株式の売出し・上場にあわせ、金融2社株式につきましても、同時に売出し・上場を行うことといたしました。
また、上場後の金融2社株式の売却については、郵政民営化法において、当社が保有する金融2社株式は、その全部 を処分することを目指し、金融2社の経営状況とユニバーサルサービスの責務の履行への影響等を勘案しつつ、できる 限り早期に、処分するものとするとされており、この趣旨に沿って、金融2社の経営の自由度の拡大、グループの一体 性や総合力の発揮等も視野に入れ、まずは、保有割合が50%程度となるまで、段階的に売却していく方針です。
郵政民営化法に基づき行われる政府が保有する当社株式及び当社が保有する金融2社株式の処分に関するリスクにつ いては、下記「第2 事業の状況 4 事業等のリスク Ⅵ.郵政民営化に関するリスク」の記載をご参照ください。
1 【主要な経営指標等の推移】
(1) 連結経営指標等
(注) 1.当社及び国内連結子会社の消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
2.当社は、平成27年8月1日付で普通株式1株につき30株の割合で株式分割を行っております。第9期の期首 に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しておりま す。
3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
4.株価収益率については、当社株式が非上場であるため記載しておりません。
5.第9期及び第10期の連結財務諸表は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任 あずさ 監査法人の監査を受けております。
回次 第9期 第10期
決算年月 平成26年3月 平成27年3月 経常収益 (百万円) 15,240,126 14,258,842 経常利益 (百万円) 1,103,603 1,115,823 当期純利益 (百万円) 479,071 482,682 包括利益 (百万円) 717,123 2,212,035 純資産額 (百万円) 13,388,650 15,301,561 総資産額 (百万円) 292,246,440 295,849,794 1株当たり純資産額 (円) 2,974.91 3,399.74 1株当たり
当期純利益金額 (円) 106.46 107.26 潜在株式調整後
1株当たり 当期純利益金額
(円) ― ―
自己資本比率 (%) 4.6 5.2 自己資本利益率 (%) 3.7 3.4
株価収益率 (倍) ― ―
営業活動による
キャッシュ・フロー (百万円) 18,831 △1,204,555 投資活動による
キャッシュ・フロー (百万円) 11,180,189 15,521,777 財務活動による
キャッシュ・フロー (百万円) △40,405 △42,101 現金及び現金同等物の
期末残高 (百万円) 21,529,671 35,805,379 従業員数
(人) 221,078 220,703 [外、平均臨時従業員数] [150,737] [158,540]
6.第6期、第7期及び第8期について、会社計算規則に従い作成した連結計算書類に基づき算出した連結経営 指標等(経常収益、経常利益、当期純利益、純資産額、総資産額、1株当たり純資産額及び1株当たり当期 純利益金額)を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。なお、当該連結計算書類はいずれも、金融 商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査は受けておりませんが、会社法第444条第4項の規定に基 づき、有限責任 あずさ監査法人により監査を受けております。また、当社は、平成27年8月1日付で普通 株式1株につき30株の割合で株式分割を行っております。第6期の期首に当該株式分割が行われたと仮定 し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
回次 第6期 第7期 第8期
決算年月 平成23年3月 平成24年3月 平成25年3月 経常収益 (百万円) 17,468,947 16,661,440 15,849,185 経常利益 (百万円) 956,917 1,176,860 1,225,094 当期純利益 (百万円) 418,929 468,907 562,753 純資産額 (百万円) 9,999,952 10,935,358 12,448,197 総資産額 (百万円) 292,933,013 292,126,555 292,892,975 1株当たり純資産額 (円) 2,221.94 2,429.78 2,765.95 1株当たり
当期純利益金額 (円) 93.10 104.20 125.06
(2) 提出会社の経営指標等
(注) 1.消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
2.当社は、平成27年8月1日付で普通株式1株につき30株の割合で株式分割を行い、発行済株式総数は 4,500,000,000株となっております。第9期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産 額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
4.株価収益率については、当社株式が非上場であるため記載しておりません。
5.第9期及び第10期の財務諸表は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任 あずさ監査 法人の監査を受けておりますが、第8期以前の財務諸表については、当該監査を受けておりません。
回次 第6期 第7期 第8期 第9期 第10期
決算年月 平成23年3月 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 営業収益 (百万円) 305,878 287,633 265,304 272,988 251,919 経常利益 (百万円) 143,466 135,773 125,666 147,837 149,298 当期純利益 (百万円) 153,622 151,404 145,228 155,090 131,181 資本金 (百万円) 3,500,000 3,500,000 3,500,000 3,500,000 3,500,000 発行済株式総数 (千株) 150,000 150,000 150,000 150,000 150,000 純資産額 (百万円) 8,382,804 8,496,547 8,602,843 8,719,384 8,744,456 総資産額 (百万円) 9,648,973 9,747,186 9,711,170 9,740,129 9,107,178 1株当たり純資産額 (円) 55,885.36 56,643.65 57,352.29 1,937.64 1,943.21 1株当たり配当額
(円)
256.03 252.34 257.00 290.00 334.00 (うち1株当たり
中間配当額) (―) (―) (―) (―) (―)
1株当たり
当期純利益金額 (円) 1,024.15 1,009.36 968.19 34.46 29.15 潜在株式調整後
1株当たり 当期純利益金額
(円) ― ― ― ― ―
自己資本比率 (%) 86.9 87.2 88.6 89.5 96.0 自己資本利益率 (%) 1.8 1.8 1.7 1.8 1.5
株価収益率 (倍) ― ― ― ― ―
配当性向 (%) 25.0 25.0 26.5 28.0 38.2 従業員数
(人) 3,301 3,207 3,227 3,098 2,951 [外、平均臨時従業員数] [3,866] [3,744] [3,572] [3,595] [3,555]
6.当社は、平成27年8月1日付で普通株式1株につき30株の割合で株式分割を行っております。
そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申請 のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133号)に 基づき、第6期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定した場合の1株当たり指標の推移を参考ま でに掲げると、以下のとおりとなります。なお、第6期、第7期及び第8期の数値(1株当たり配当額につ いてはすべての数値)については、有限責任 あずさ監査法人の監査を受けておりません。
回次 第6期 第7期 第8期 第9期 第10期
決算年月 平成23年3月 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 1株当たり純資産額 (円) 1,862.85 1,888.12 1,911.74 1,937.64 1,943.21 1株当たり
当期純利益金額 (円) 34.14 33.65 32.27 34.46 29.15 潜在株式調整後
1株当たり 当期純利益金額
(円) ― ― ― ― ―
1株当たり配当額
(円)
8.53 8.41 8.57 9.67 11.13 (うち1株当たり
中間配当額) (―) (―) (―) (―) (―)
(参考)主たる子会社の経営指標等
参考として、主たる子会社の「主要な経営指標等の推移」を記載します。
日本郵便株式会社(単体)
(注) 1.消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
3.株価収益率については、日本郵便株式会社株式が非上場であるため、記載しておりません。
回次 第4期 第5期 第6期 第7期 第8期
決算年月 平成23年3月 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 営業収益 (百万円) 1,256,349 1,208,447 2,054,124 2,773,958 2,819,144 経常利益 (百万円) 58,260 42,745 100,299 52,532 22,010 当期純利益 (百万円) 30,661 18,826 83,012 32,911 15,423 資本金 (百万円) 100,000 100,000 100,000 100,000 400,000 発行済株式総数 (千株) 4,000 4,000 4,000 4,000 10,000 純資産額 (百万円) 289,538 300,700 543,076 560,972 978,711 総資産額 (百万円) 3,249,823 3,120,978 4,806,509 4,801,764 5,441,962 1株当たり純資産額 (円) 72,384.73 75,175.00 135,769.05 140,243.06 97,871.11 1株当たり配当額
(円) 1,916.36 1,176.66 3,753.87 2,180.39 ― (1株当たり中間配当額) (―) (―) (―) (―) (―) 1株当たり
当期純利益金額 (円) 7,665.40 4,706.63 20,753.19 8,227.87 2,200.79 潜在株式調整後
1株当たり 当期純利益金額
(円) ― ― ― ― ―
自己資本比率 (%) 8.9 9.6 11.3 11.7 18.0 自己資本利益率 (%) 11.0 6.4 19.7 6.0 2.3
株価収益率 (倍) ― ― ― ― ―
配当性向 (%) 25.0 25.0 18.1 26.5 ―
従業員数
(人) 110,865 108,973 200,601 194,688 193,934 [外、平均臨時従業員数] [33,450] [33,502] [130,240] [134,399] [140,349]
4.日本郵便株式会社は、平成24年10月1日に商号を郵便局株式会社から日本郵便株式会社に変更し、郵便事業 株式会社と合併しております。
なお、上表中の日本郵便株式会社の計数に、合併前(第4期、第5期及び第6期上期)の郵便事業株式会社の 計数を合算し、両社間の取引金額を内部取引とみなして消去した営業収益等は以下のとおりであります。
(第4期から第6期の各数値は財務諸表の数値ではないため、有限責任 あずさ監査法人の監査を受けており ません。)
5.日本郵便株式会社は上場予定会社ではないため、第4期から第8期までの財務諸表は、会社法第436条第2 項第1号の規定に基づき、有限責任 あずさ監査法人の監査を受けておりますが、金融商品取引法第193条の 2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。
回次 第4期 第5期 第6期 第7期 第8期
決算年月 平成23年3月 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 営業収益 (百万円) 2,819,651 2,778,314 2,754,094 2,773,958 2,819,144 うち郵便・
物流事業の 営業収益
(百万円) 1,779,870 1,764,861 1,754,426 1,777,635 1,823,902 経常利益又は
経常損失(△) (百万円) △30,832 32,737 80,131 52,532 22,010 当期純利益
又は当期純 損失(△)
(百万円) △4,773 14,301 60,061 32,911 15,423