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付録2ー梁(はり)の問題 77

ドキュメント内 FORTRAN FORTRAN ff9 JAVA file (ページ 78-82)

となり,中立線は各断面の幾何学的な重心を通る中心線となる。

xにおける断面に働く中立線のまわり曲げのモーメントをM,2次の慣性モーメントをIとすると

M =

η2

η1

2g(η)Eη/R×ηdη =2E

R

η2

η1

g(η)η2dη= EI

R (7.6)

I = 2

η2 η1

g(η)η2dη  (7.7)

したがって,式(7.2)を適用すると

EId2y

dx2 =M, (0< x < l) (7.8)

が成立する。 つぎに,xでの力ののモーメントM(x)はxより先にかかる荷重のモーメントの和より

M(x) =

l x

−x)f(ξ)dξ (7.9)

したがって

d2M(x)

dx2 =f(x), (0< x < l) (7.10)

が成り立つ。よって,たわみの方程式は EId4y

dx4 =f(x), (0< x < l) (7.11)

となる。 解はたわみ曲線または弾性曲線と呼ばれる。

境界条件には,梁の支え方によって次の種類が考えられる。

 1.固定端:y=y = 0  2.半固定端:y=y′′= 0  3.自由端:y′′=y′′′= 0

以下ではこれらを含むいくつかの例を検討する。

7.2 梁のたわみの例

1 両端固定の例

両端(x= 0, x=l)で固定されている梁が,単位長さあたりW0の一様な荷重を受けているとする。

d4y dx4 =W0

EI, (0< x < l) (7.12)

境界条件: y(0) = 0, y(0) = 0, y(l) = 0, y(l) = 0. (7.13)

Y(s) =L[y(x)]として,方程式の両辺のラプラス変換をとると,

s4Y −s3y(0)−s2y(0)−sy′′(0)−y′′′(0) = W0

EIs

y′′(0) =c2, y′′′(0) =c3とおくき,境界条件y(0) = 0, y(0) = 0を適用すると

Y = c2

s3+c3

s4 + W0

EIs5, よって y(x) =c2

2x2+c3

6x3+ W0

24EIx4 境界条件y(l) = 0, y(l) = 0よりc2= W0l2

12EI, c3=−W0 2EI よって求めるたわみは

y(x) = W0

24EIx2(l−x)2 (7.14)

2 両端半固定の例

両端(x= 0, x=l)で半固定されている梁が,単位長さあたりW0の一様な荷重を受けているとす

る。方程式は前題と同じ

d4y dx4 =W0

EI, (0< x < l) (7.15)

境界条件: y(0) = 0, y′′(0) = 0, y(l) = 0, y′′(l) = 0. (7.16) となる。Y(s) =L[y(x)]として,方程式の両辺のラプラス変換をとるり,y(0) =c1, y′′′(0) =c3と おくき,境界条件y(0) = 0, y′′(0) = 0を適用すると

Y = c1

s2+c3

s4 + W0

EIs5, よって y(x) =c1x+c3

6x3+ W0

24EIx4 境界条件y(l) = 0, y′′(l) = 0よりc1= W0l3

24EI, c3=−W0l 2EI よって求めるたわみは

y(x) = W0

24EI(l3x−2lx3+x4) = W0

24EIx(l−x)(l2+lx−x2) (7.17)

   また梁の中央に集中荷重W δ(x−l/2)がかかるときは,方程式が d4y

dx4 = W

EIδ(x−l/2), (0< x < l) (7.18) となり,解の像は

Y = c1

s2 +c3

s4 + W EI

els/2

s4 , よって y(x) =c1x+c3

6 x3+ W

6EI(x−l/2)3U(x−l/2) 境界条件y(l) = 0, y′′(l) = 0よりc1= 3W l2

16EI, c3=−W l 2EI 従って

y(x) = W

48EI{3l2x−4x3+ 8(x−l/2)3U(x−l/2)} (7.19)

当然これはx=l/2に関して対称な関数になっている。

3 片持ち梁(片方固定,片方自由端)の例

一端x= 0では固定され,他端(x=l)では自由端とする。x=aで集中荷重W δ(x−a)がかかっ ているとする。方程式は

d4y

dx4 = W

EIδ(x−a), (0< x < l) (7.20) 境界条件: y(0) = 0, y(0) = 0, y′′(l) = 0, y′′′(l) = 0 (7.21) となる。解の像は

Y = c2

s3 +c3

s4 + W EI

eas s4 となる。よって

y(x) =c2x2+c3

6 x3+ W

6EI(x−a)3U(x−a) 境界条件y′′(l) = 0, y′′′(l) = 0より

c2= W a

EI , c3=−W EI

従って

y(x) = W

6EI{3lx2−x3+ (x−a)3U(x−a)} (7.22)

となる。梁の右端a=lの集中荷重の場合はa→lより y(x) = W

6EI(3lx2−x3) (7.23)

となる。

4 集中荷重での最大変形

 前問の片持ち梁の自由端でのたわみ(最大変形)は式(7.23)でx=lより H= 1

3 W l3

EI となる。

 両端半固定で中央で集中荷重W が作用しているときは,片持ち梁をy軸を反転し,つなぎ合わせ ると得られる。荷重を1/2,長さ2lを改めてlとすれば,中央でのたわみ(最大変形)は

H = 1 48

W l3 EI となる。

 両端固定の場合は,同様に片持ち貼りを4つ結合すればよい。荷重を1/2,長さ4lを改めてlとす れば,中央でのたわみ(最大変形)は

H = 1 192

W l3 EI となる。

  梁の断面形状は2次の慣性モーメントIに現れる。

a,横bの長方形のときは,式(7.7)より

I= a3b 12

となる。断面積が同じなら,縦が横幅に比べて大きいときほど慣性能率は大きくなる。極端にこの割 合を大きくすると,ねじれ変形に弱くなる。そのためH型などの工夫がされる。

半径aの丸棒のときは

I= πa4 4 となる。

  変形を決めるもう一つの要素は梁の材料のヤング率である。因みに,鋼の場合E = 21.0×

1010N/m2である。

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