• 検索結果がありません。

第6章 地域包括ケアシステムの構築

4. 介護予防と健康づくりの取組みの推進

介護予防事業は、「介護予防把握事業」「介護予防普及啓発事業」「地域介護予防 活動支援事業」「一般介護予防事業評価事業」「地域リハビリテーション活動支援 事業」の5つの事業を、人と人とのつながりでつくる地域の互助、民間サービス との役割分担を踏まえつつ、高齢者を年齢や心身の状態等によって分け隔てるこ となく、リハビリテーション専門職の関わりによる自立支援や住民主体の介護予 防の取組みの支援に重点をおき、実施していきます。

また、高齢者が要介護状態等となることの予防や要介護状態等の軽減のため、

「心身機能」「活動」「参加」の3つの要素にバランスよく働きかけることが重要 であることから、リハビリテーションサービス提供体制に留意しながら、地域や 家庭の中で生きがいや役割を持って生活することができるよう支援していきます。

一人ひとりがいきいきと活動することが介護予防や健康づくりにつながります。

「高齢者の健康づくり等に関する実態調査」の調査結果では、健康によりいい からという理由で働いている人が 47.7%、生きがいや楽しみを感じることでは、

家族や友人と食事をとることが 49.6%、仲間と行う趣味や娯楽の活動が 39.2%と 多く、今後やってみたいと思われる活動も、仲間と行う趣味や娯楽の活動が 32.5%

となっています。働きたい人には「就労等」、人とつながりたい人、話がしたい人 には「参加できる場所」、仲間と一緒に活動したい人には「活動・仲間づくり」な ど、様々な仕組みをつくることで、生きがいや役割ができ、それぞれの願う人生 につながっていきます。介護予防事業のみならず様々な事業を活用しながら、高 齢者がいきいきと活動できる仕組みづくりに取り組みます。

(1) リハビリテーション専門職の関わりによる自立支援

リハビリテーション専門職の関与により、高齢者が要介護状態等となることの予 防や要介護状態等の軽減に引き続き取り組んでいきます。また、「介護予防」のみな らず、自立支援に向けたケアマネジメントを支援し、たとえ要介護状態になった場 合でも、生きがい・役割を持って生活できる地域づくりを引き続き推進していきま す。

(2) 住民主体の介護予防の取組みの支援

健康づくり・介護予防の取組みは、日々の暮らしの中で身体を動かすこと、意識 的に運動量を増やし、続けることに意味があります。身近な地域の中で自主的な介

第6章 地域包括ケアシステムの構築

30

護予防の取組みを継続することができる仕組みとして、枚方オリジナル体操である

「ひらかた体操」と高齢者になじみのある「ラジオ体操第1」、転倒予防を目的に作 成された「ロコモ体操」を組み合わせて、「ひらかた元気くらわんか体操」を制作し ました。

平成 27 年度にモデル事業として住民グループによる自主的な取組みの支援を開始 し、平成 28 年度から「ひらかた元気くらわんか体操」の普及とあわせてグループの 拡充を目指し、継続支援の取組みの充実や体操普及員の養成など、様々なサポート 体制を引き続き推進します。

令和2年度から「くらわんかウォーカーズ」と称する住民グループによる自主的 なノルディック・ウォーキングの取組みに対する支援を開始しており、今後はグル ープの拡充を目指し、取組みに係る継続的な支援の充実など、様々なサポート体制 を引き続き推進します。

令和2年度に制作した(仮称)「ひらかた夢かなえるエクササイズ」について、地 域での普及展開を図り、住民グループによる自主的な取組みの支援を開始します。

地域の身近な場所で身体を動かす場所があり、人が集まることで閉じこもりを予 防し、人とのつながりから自身の豊かな知識、経験、技能を活用した社会貢献活動 への参加につなげていける住民主体の介護予防の取組みをさらに支援していきます。

■介護予防と健康づくりの推進に係る取組み目標

令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度

ひらかた元気くらわんか体操の実施グループ数 300 310 320

ノルディック・ウォーキングの実施グループ数 50 100 150

(仮称)ひらかた夢かなえるエクササイズの実施グ

ループ数 50 100

(3) 一般介護予防事業

① 介護予防把握事業

関係者のネットワークなど地域の実情に応じて収集した情報、高齢者の保健事業 と介護予防の一体的な実施に係る事業により収集した情報等を活用することで、閉 じこもり等で何らかの支援を要する高齢者を把握し、介護予防活動へつなげていき ます。

② 介護予防普及啓発事業

介護予防や健康づくりに対する意識を高め、心身機能の維持・向上をめざすため に、参加しやすい身近な場所で地域包括支援センターが企画する「元気はつらつ健 康づくり事業」など、様々な事業を引き続き実施します。

第6章 地域包括ケアシステムの構築

介護予防や健康づくりに関する基本的な知識を普及することで、市民自らがその 重要性に気づき、積極的に学び、取り組むきっかけとなり、さらに主体的に継続し た取組みができるよう、「高齢者健康づくりプロジェクト」や健康講座、介護予防や 健康づくりに無関心な高齢者への効果的なアプローチ「健活フェスタ」、健康相談、

有識者による講演会を引き続き開催します。

また、介護予防・生活支援サービス事業の利用により状態が改善し、支援が必要 なくなった方の継続した介護予防や健康づくり、外出の習慣化を目的とする講座や 教室を開催し、年齢や心身の状態等に関わらず、健康に対する意識の変化や行動変 容につながる支援に引き続き取り組んでいきます。

③ 地域介護予防活動支援事業

地域において健康づくりや仲間づくりを推進し、自主的に活動を行うことができ るよう、リーダーとなる人材を養成・支援するための講座等を継続して実施してい きます。

ひらかた元気くらわんか体操の実施グループの活動スタート支援やノルディッ ク・ウォーキングの実施グループ「くらわんかウォーカーズ」の活動支援など、自 主的な活動のサポート体制の継続と、高齢者が研修を受講したのち、サポーター活 動を実施することで、自身の介護予防に努める仕組みづくり、地域の介護力の向上 や助け合いの体制づくりなど、心豊かな地域社会を目指し、引き続き支援を行って いきます。

④ 地域リハビリテーション活動支援事業

リハビリテーションに関する専門的知見を有する者が、地域における住民主体の 介護予防の活動を支援することで、「心身機能」「活動」「参加」それぞれの要素にバ ランスよくアプローチすることができ、要介護状態になっても参加し続けることの できる場とすることができるため、ひらかた元気くらわんか体操等の実施グループ への効果測定や体操指導等の継続支援、さらなる活動支援に向けた動機付けやグル ープ同士の交流や支えあい活動に発展するよう交流会等を今後も開催します。

(4) 高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施

これまで生活習慣病対策・フレイル対策としての保健事業(医療保険)と介護予 防(介護保険)が制度ごとに実施されていたものの、保険者としての機能をいかん なく発揮し、住み慣れた地域での活動や医療、介護等のサービスに高齢者を適切に つなげるため、各々の制度における役割を明確にした仕組みにおいて高齢者の特性 を踏まえた健康支援に関する事業を実施していきます。

そのため、医療専門職が地域における事業全体のコーディネートとして国保デー

第6章 地域包括ケアシステムの構築

32

タベース(KDB)を活用したデータ分析を行い、高齢者の健康課題を把握すると 同時に地域ケア会議で把握した地域課題と合わせ、高齢者一人ひとりへのフレイル 予防等の健康支援及び通いの場の地域のグループ活動の支援を実施することで、地 域全体で高齢者を支える地域づくり・まちづくりに努めます。

(5) 通いの場の活動支援

高齢者が住み慣れた地域で、健康でいきいきとした暮らしを送ることができるよ う、自由に集い、交流することを通じて閉じこもり等を防ぎ、高齢者の社会参加、

生きがいづくり、介護予防の促進を図るため、高齢者居場所や街かどデイハウス等 の通いの場の運営団体の支援を引き続き推進していきます。

■取組み目標

令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度

通いの場への参加率 6% 6% 6%

(6) 有償ボランティアの活動支援

地域で暮らす高齢者自らの社会参加及び求められる援助や趣味・創作・交流活動を 通じた役割を果たすボランティア活動を支援することで、自らの介護予防や健康維持 を図ります。

市が実施する新任サポーター養成研修を受講してサポーター登録した者が、市内 の介護保険施設等において自発的なボランティア活動を行うことにより、活動に応 じたポイントを受けることができる介護予防ポイント事業とすることで、意欲ある 高齢者を支援しています。

また、ボランティアの養成と併せて、受け入れ先となる介護保険施設等の活動の 場の拡充や住民同士の助け合い活動等の体制構築を検討するなど、引き続き元気な 高齢者の社会参加の支援に取り組みます。

関連したドキュメント