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本研究では,自動車内で認知フレームの分割と多重化が発生しておりこの分割と 多重化が車内会話に影響を及ぼしているという仮説に想到し,この仮説の検証を試み てきた.しかしながら,本研究では認知フレームの分割と多重化が自動車内会話に及

ぼす影響のほんの一部しか明らかに出来ていない.今後,以下の様な研究課題を解決 することによって,認知フレームの分割と多重化が車内会話の与える影響について,

より詳細な分析を進めていくことができると考える.

本研究では,車内会話の分析における話題の区切りや,その話題が景色に関す るものであるか否かを,著者一名の主観のみで判断した.そのため,今後複数 人で会話分析を行うなどして,より客観的な分析を行う必要があると考える.

本研究で用いた後席ディスプレイは,後席乗員へ車両前方の視野を提供するた めのものとして十分なものであったとは言い難い.今後,もっと高い解像度を 持つディスプレイや,より大きなサイズのディスプレイ,より広い視野角を提 供するカメラなどを使用することで,本実験で被験者に抱かせてしまった不満 を解消し,より効果的な視野の共有を行う必要があると考える.

後席ディスプレイ条件については,ハードウェアの性能面だけでなく,その使 用方法についても今後,検討が必要であると思われる.具体例を挙げると,前 席乗員が景色について言及した後に後席乗員がディスプレイを見ても前席乗 員が話題に挙げたものを見ることが出来るよう,リアルタイムの映像を提示す るのではなく,少しディレイを発生させた映像を提示する手法などが検討対象 に挙げられる.ただし,そのような手法を検討する際には,車酔いなどの被験 者への負荷についても,慎重に検討することが必要である.

本研究のバイザー条件では,助手席乗員のみにバイザーを着用させた.他にも 後席乗員にバイザーを着用させるような条件での実験を行うことでも,何か新 たな知見が得られるのではないかと期待している.

本研究では,

2

列シート車に

4

名の乗員が乗っている状態のみを分析対象とし たが,

3

列シートに

6

名以上の乗員が乗車している状態を分析対象とすること で,また新たな知見が得られるのではないかと考える.

本研究では,音声共有は単にノイズを除去するための方法として取り入れてお り,音声共有自体が車内会話にどれほど貢献するかについては特に分析を行っ ていない.この音声共有の効果についても,今後詳細な検証を行う必要がある と考える.

謝 辞

本研究につきまして,指導教員の西本一志教授には熱心にご指導ご鞭撻を賜りま した.先生には実験の方法やその分析方法などについて幾度も相談に乗って頂き,予 備実験に被験者として参加して頂いてアドバイスを頂いたこともありました.また,

論文などの執筆においても常に丁寧なご助言をいくつも頂きました.本当にありがと うございました.

また,実験結果を分析するに当たって,書き起こしの方法や集計結果の分析の仕 方・考察の仕方などについて小倉加奈代助教には幾度もご助言を頂きました.深謝い たします.

本研究を進める中で,西本研究室の皆さまには大変お世話になりました.実験や 分析で必要な様々なソフトウェアの構築に多大なご協力を頂き分析について多くの ご助言を頂いた小林智也さん,実験の方法等について熱心に議論して下さりミキサー などの音関係の機材の使い方を丁寧に教えて下さった伊藤直樹さん,認知フレームに 関する議論に繰り返しお付き合い頂いた千葉慶人さん,会話の記録方法や分析方法に ついて幾度もご助言を頂いた山内賢幸さん,研究の進め方についてご助言を頂き計器 飛行訓練のための器具をご紹介して頂いた横山裕基さん,研究への助言を頂いたり美 味しい料理を作って頂いたりした寺澤玲緒さん,論文の執筆作業などでともに苦しみ 励まし合った韓超さん,金屋陽介さん,互いの研究で意見を出し合った同期の加藤圭 吾さん,森郁彌さん,楊旭さん,作業で疲れていた時に心遣いをくれた王曦虹さん,

動画データの書き起こし作業で多大なご協力を頂いた清水浩二さん,田中唯太さん,

馬場裕さん,田島智宣さん,被験者との連絡の橋渡しをして下さった池之上あかりさ ん,皆さまに深くお礼申しあげます.

また,研究に関して熱心なご指導を頂いた林研究室の小野泰正さん,橋本研究室 の小林重人さん,池田研究室の小川泰右さんに感謝致します.

JAIST

入学のきっかけ をつくってくれた宮田研究室の杜暁冬さん,

JAIST

入学時から公私ともに協力し合っ た宮田研究室の石橋賢さん,楽しい日を過ごし,時には研究の議論を行った伊藤研究 室の横田将樹さん,藤波研究室の高木雅也さん,池田研究室の松尾洋さん,ありがと うございました.

そして,

1

回約

5

時間の実験を

3

回行うという多大な負荷にも関わらず,快く協力 して下さった

16

名の被験者の皆さま.皆さまのご協力に心から感謝致します.

最後に,大学院進学を快く許してくれ,いつも応援してくれた家族に心から感謝 致します.ありがとうございました.

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