第 5 章 総括
5.3 今後の展開
本研究において、冷間鍛造性の評価指標に引張試験から求めた降伏強度と断面収縮率を 用いた。実際の冷間鍛造では、塑性変形後の加工硬化の影響も変形抵抗に影響を与える。
加工硬化の影響も考慮し、変形抵抗に及ぼす組織因子(フェライト粒径、セメンタイトサイ ズ、セメンタイト間隔)の影響を解明することが今後の課題である。さらに、中炭素冷間鍛 造用鋼の成形時の加工性と、最終製品での高強度化を両立する技術の確立が課題である。
また、本研究の結果、ボイドなどの鋼中の欠陥のサイズや形状を熱間鍛造により制御で きる可能性が見出された。欠陥の制御技術をさらに発展させ、高信頼性を有する材料への 適用技術の確立が課題である。
参考文献(第 5 章)
1) 福岡家信, 岡栄一: 新日鐵技法, 343 (1992), 5.
2) 第3版鉄鋼便覧Ⅲ(2), 日本鉄鋼協会編, 丸善, 東京, (1980), 892.
3) K. Osakada, T. Kawasaki, K. Mori: Ann. CIRP, 30 (1981), 135.
4) 冷間鍛造分科会材料研究班: 塑性と加工, 22 (1981), 139.
5) 戸田正弘: 博士論文, 大阪大学, (1999).
謝辞
本論文を作成するにあたり、終始、懇切丁寧なご指導とご鞭撻を賜りました豊橋技術科 学大学機械工学系 三浦博己教授に、心より感謝の意を表するとともに厚く御礼申し上げ ます。また、本論文の作成にあたり、電気通信大学情報理工学研究科知能機械工学専攻 松 村隆准教授には、貴重なご助言と丁寧なご指導を賜りました。深く感謝の意を表するとと もに厚く御礼申し上げます。電気通信大学情報理工学研究科知能機械工学専攻 久保木孝 教授、小池卓二教授、豊橋技術科学大学機械工学系 小林正和准教授には、本論文に対し て貴重なご助言を賜りました。謹んで感謝の意を表します。
本論文の研究の多くは新日鐵住金株式会社で行われました。前君津技術研究部長 吉永 直樹博士には、本論文の作成の機会を与えて頂くととともに、励ましとご配慮を頂きまし た。君津技術研究部長 原卓也博士には、励ましとご配慮を頂くとともに、懇切丁寧なご 指導を賜りました。顧問 潮田浩作博士には、貴重なご助言とご指導を賜りました。深く 感謝の意を表するとともに厚く御礼申し上げます。前室蘭技術研究部長 越智達朗博士、
鉄鋼研究所棒線研究部 平上大輔博士、君津技術研究部 松井直樹博士には、多くのご助 言を頂きました。厚く御礼申し上げます。
本研究を遂行するにあたり、貴重な討論やご協力を頂きました新日鐵住金株式会社鉄鋼 研究所、君津技術研究部、室蘭技術研究部、君津製鉄所、室蘭製鉄所の関係者の方々に、
厚く御礼申し上げます。