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もエラー率が高くなったと考えられる.

5.1.3 主観評価

主観評価については, 入力方式ではリング操作とフリック操作は共に人差し指操作が最も 高い評価になり, 親指操作が最も低い評価になった. この要因としては人差し指での操作は スマートフォンを利用している人にとっては使い慣れた操作であり操作しやすかったことと, 歩きながらの操作では操作画面の揺れなどによって滑りやすいペンでの操作はエラーしやす かったからと考えられる. また親指での操作については両手で操作できるペンや人差し指に 比べて片手で可動範囲が狭い親指で操作することで手が疲労しやすく低い評価となったと考 えられる.

操作方法ではリング操作よりフリック操作が高い評価となった. この要因としては,フリッ ク操作は現在販売されているスマートフォンのスクロールと同じ操作方法であり, リング操 作よりも慣れがあったと考えられる. また, リング操作は直感的なスクロール操作ではない ことと, 細かい操作を行いにくいが, フリック操作は直感的なスクロールと細かい操作が可 能なので操作しやすかったからと考えられる.

5.2 今後の課題

本研究の今後の課題として, 以下の課題があげられる.

・年齢の違いによる操作性の差の検証

・iPadなど操作端末の大きさの違いについての検証

5.2.1 年齢の違いによる操作性の変化

今回は20歳代のみで検証したため年少者や高齢者が20歳代と同じように入力できるか は検証されていない. そのため幅広い年齢層にした実験結果では検証結果が変わる可能性が ある. そこで, 10歳代の年少者や 65歳代の高齢者など幅広い年齢層で実験者を募り本実験

5.2 今後の課題

を行う必要があると考えられる. これにより年齢層による操作性の変化を知ることができ, スマートフォンの操作性についての研究に貢献できると考えられる.

5.2.2 iPad など操作端末の大きさの違いについての検証

スマートフォンは小型で便利であるが利用者の中ではiPadなど, 大きな画面を持ち歩き プレゼンテーションをしようとする動きもある. その場合, 小型端末だけでの操作性の検証 だけでは正確な操作性を検証できたとは言えない. 利用環境の範囲が増える可能性のある大 型端末の持ち運び操作についても検証する必要があると考えられる.

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結論

iPhoneに代表されるスマートフォンは現在では多くの利用者が使用するようになり, こ

れからも増え続けると考えられる. 現在のスマートフォンの操作性の検証実験では座った状 態や立った状態での検証実験が多かった. しかし, 利用者はスマートフォンを屋外に持ち運 び歩きながら使用したり, 運動しながら操作したりすることも増えている. そこで,本研究は 座った状態で行われている研究を歩いた状態で実験し, 座りながらの操作と歩きながらの操 作ではどのような有意差が生まれるかを検証した.

実行時間の比較では, 座った状態も歩いた状態でもリング操作よりもフリック操作の方が 優れた結果となった. これは, リング操作は画面上に円を描いて操作するため直感的なスク ロール操作ではなく, 細かい操作を行いにくいが, フリック操作は直感的なスクロールと細 かい操作が可能なので実行時間が速かったと考えられる.

エラー率の比較では, 座った状態も歩いた状態でもリング操作の方がフリック操作に比べ エラー率が高かった. また,座った状態よりも歩いた状態でのエラー率の方が高い結果となっ た. これは, 座った状態では体を動かさないので操作画面を安定させて持つことができ,正確 な操作を行いやすかったと考えられるが, 歩いた状態では, 体も操作画面も常に揺れている 状態なので, 操作のミスが生まれやすくエラー率が上がったと考えられる. また, リング操作 は直感的な操作が行えないことによって直感的な操作が可能なフリック操作よりもエラー率 が高くなったと考えられる.

主観評価の比較では座りながらの操作においても歩きながらの操作においても人差し指の フリック操作が最も高い評価を受けた. また親指のリング操作が最も低い評価を受けた. こ の要因としては人差し指での操作はスマートフォン利用者にとっては使い慣れた操作であり

操作しやすかったことと, 歩きながらの操作では操作画面の揺れなどによって滑りやすいペ ンでの操作はエラーしやすかったからと考えられる. また親指での操作については両手で操 作できるペンや人差し指に比べて片手で可動範囲が狭い親指で操作することで手が疲労しや すく低い評価となったと考えられる.

本研究はこれからコンピュータを外に持ち運ぶことが予想される中で, 運動を行いながら の操作性の基礎研究の一つとなり, 将来的にコンピュータの活躍の場を広げるための研究に 貢献できるであろうと考える.

謝辞

本研究を行うにあたり,その機会を与えてくださり,多大なるご指導,ご助言をいただい た,高知工科大学情報システム工学科任 向実教授に心よりお礼を申し上げます.

また,本論文を発表するにあたり,本学情報システム工学科の妻鳥 貴彦講師及び 繁桝 博 昭准教授には学士論文の副査として論文審査に携わって頂き大変お世話になりました.

同研究室のTU Huawei氏, FU Yuan氏には英語のご指導や異文化交流の機会を与えて頂 き心より感謝いたします.また,楠葉 匡敏氏, 林 勇介氏らには本研究及び学生生活に関し て,ご助言と激励をいただき,心より感謝いたします.

本研究の実験に参加して下さった同研究室の学生諸氏,また,本研究を手伝って下さった 研究生の皆様には貴重な時間を割いて頂き,厚く感謝いたします.

最後に私の4年間の学生生活を身近で支えて下さった学友の皆様と高知工科大学の教職員 の皆様,また,本大学で勉強する機会を与えてくれただけでなく,常に私を支えてくれた家 族に深く感謝いたします.

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