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今後の課題

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第 6 章 評価

7.2. 今後の課題

7.2.1 プラグイン管理機構の構築

本研究では,プラグインを読み込むことにより多様なセンサに対応可能なミド ルウェアを開発することで,センサのシステムへの導入コストおよびミドルウェ アの管理・運用コストを削減できることを示した.一度記述されたプラグインは 共有し再利用することによって,さらにこれらのコストを軽減可能である.そこ で,一度記述されたプラグインを収集,管理し,利用者に提供可能な機構を提案 する.図7.1に提案するプラグイン管理機構の構成を示す.図中の破線は,プラ グインをプラグイン管理機構へ登録する手順を示している.まず,(1)ユーザは 自ら記述した,またはアプリケーションを用いて生成したプラグインを本機構へ アップロードする.このとき,センサの製造業者や型番,プラグインにより取得 可能なデータ項目名といったメタデータを合わせて登録する.その後,(2)プラ グインは管理機構に登録され管理される.次に,図中の実線はプラグインを利用 する手順を示している.まず,プラグインの利用者は(3)に示すように,セン サの製造業者や型番,取得したいデータ項目名をキーとしてプラグインを検索す る.検索要求は(4)プラグイン管理機構へ送られ,機構では要求に合致するプ ラグインがあれば,(5)利用者へ提示する.(6)ユーザはプラグイン管理機構から 取得したプラグインを用いて,ミドルウェアを動作させる.(7)ミドルウェアは 読み込んだプラグインを基に,センサあるいはアクチュエータと通信する.最後 に,(8)プラグインの利用者は,ミドルウェアの動作結果を基に目的のデータ項 目を取得できたかを評価する.プラグイン管理機構に登録されたプラグインは利 用される度に評価が蓄積され,ランク付けされる.以後,プラグインは検索キー に一致し,かつ高い評価のものが選出される.このようにプラグイン管理機構を

構築することにより,プラグインの共有,再利用は促進され,センサのシステム への導入コストおよびミドルウェアの管理・運用コストはさらに軽減できる.

プラグイン 管理機構

ミドルウェア

センサ アクチュエータ

図 7.1 提案するプラグイン管理機構の構成

7.2.2 データ形式の標準化

本研究で開発したミドルウェアが出力するデータ形式は現状のセンサネット ワークが独立して運用されている点を考慮した上で実基盤に組込めるよう任意に データ形式を変更可能な仕様にした.しかし,今後は複数のセンサネットワーク が共通の基盤上でデータを共有する大規模センサデータ共有基盤の構築への期待

形式はデータの管理,検索,活用などを可能とする情報を含み,それぞれ常に同 様の手順で処理可能であるべきである.また,アクセス制御やセンサを遠隔から 識別するためには,一意のIDをセンサへ付与する必要がある.このように,イ ンターネット上でのデータの流通,利用を想定したIDを含めたセンサのデータ 形式を定める必要があると考えている.

7.2.3 アクチュエータの制御

アクチュエータの役割としては,遠隔からカメラの向きを変更する,家電を操 作するといったものがある.近年,ネットワークに接続可能な家電が普及しつつあ り,今後はさらにアクチュエータを遠隔から制御することに対する期待が増すだ ろう.しかし,アクチュエータはセンサと同様にそれぞれ仕様が異なり独立した 制御機構を有していおり,現状ではミドルウェアを経由しなければ操作すること ができない.本研究で開発したミドルウェアはセンサのデータ収集および,デー タ形式の統一化に焦点を当て開発した.しかし,将来的にはセンサからデータを 収集すると共に,アクチュエータを操作可能なミドルウェアに発展させていくべ きであると考える.また,センサのデータ形式の標準化と同様に様々な種類のア クチュエータに対して統一された手順での操作を実現するため,アクチュエータ へのアクセス方式や操作手順を規格化する必要があると考える.

謝辞

本論文執筆にあたり,幅広い知見から的確な指導と暖かい励ましやご指摘をし ていただきました奈良先端科学技術大学院大学インターネット・アーキテクチャ 講座の砂原秀樹教授に心から感謝致します.

研究の方向性について様々な助言や指導をいただきました奈良先端科学技術大 学院大学インターネット工学講座の山口英教授に心から感謝致します.

研究指導や論文執筆など数多くの助言をしていただいた奈良先端科学技術大学 院大学インターネット・アーキテクチャ講座の藤川和利准教授,猪俣敦夫特任准 教授に心から感謝致します.

研究活動,学生生活全般にわたり,数多くの貴重な助言,ご指導いただいた奈 良先端科学技術大学院大学インターネット・アーキテクチャ講座の和泉順子助教,

垣内正年助教,島田秀輝特任助教,寺田直美助教,松浦知史特任助教に心から感 謝いたします.

研究を行う上で多くの助言や助力をいただいたLive E!プロジェクトの皆様に 心から感謝いたします.

研究活動を暖かく支援していただきました奈良先端科学技術大学院大学情報科 学センターの呂悠妃さんに心から感謝致します.

さまざまな面から研究活動を支えていただき,時に苦楽を共にした奈良先端科 学技術大学院大学インターネット・アーキテクチャ講座の皆様に心から感謝いた します.

最後に,研究活動に関するご理解と共に,経済面や生活面において支援してい ただきました家族に心から感謝いたします.

参考文献

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Wireless sensor networks - new challenges in software engineering. Emerging

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