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第 6 章 評価実験

7.3 今後の課題

本研究では,比較的容易に高速処理を行える分散処理環境を構築できたとい える.しかし,7.2.3節で述べたような問題点も存在する.この問題は,より大 規模な計算を行う場合,プログラムが停止してしまうかもしれない致命的な問 題になりうる.

さらに,今回実験した負荷分散は非常に単純なものであり,現在さまざまな 負荷分散の研究が進んでいる.そういった負荷分散を使用した実験を行う必要 があるといえる.

また,今後スレーブの増台や,ローカルネットワークよりももっと広域な環 境での分散処理を行う場合,ソフト面やハード面で対応できるようにしなくて はならない.

謝辞

本研究を進めるにあたって,数多くの方々からご支援をいただきました.改 めまして,深く感謝の意を表したいと思います.

本研究の指導教官である林幸雄助教授には,研究の進め方はもちろんのこと,

論文のまとめ方や研究者としてのあり方など,さまざまなご指導を賜りました.

2年近くの歳月でしたが,私にとっては非常に意義のある学生生活だったと感じ られます.本当にありがとうございました.

また,研究室のメンバーにも多くの面で支えてもらいました.研究へのアド バイスや計算機やソフトウェアの使い方などたくさんのことを教えていただい た松久保潤さん,また研究を進める上でネットワーク分析ツールを提供してく れた宮崎敏幸君,さまざまなアドバイスをくれた中村克久君に,特に深く感謝 します.ありがとうございました.

ここJAISTは,高専の専攻科時代とはまた違う,厳しくも楽しく有意義な時

間を過ごさせてくれた場所だと思います.未熟な私をここまで支え,導いてい ただいた皆様に心より感謝致します.

最後に,私のわがままを許し,ここJAISTですばらしい経験をつむ機会を与 えてくれた両親に心より感謝致します.

参考文献

[1] 伊藤正敬,林幸雄,“ORB分散コンピューティングを用いたWebリンク 収集”, 信学総合大会, D-6-17, Mar.27-30, 2002.

[2] 秋田晋吾,“分散環境における動的負荷の均一化に関する研究”,北陸先 端科学技術大学院大学 知識科学研究科 2003年2月.

[3] ジェミー・ジョウォルスキー[著],堀内泰輔[訳],“Java プログラミング 技法対話型WWW開発の全て”,株式会社プレティスホール出版.

[4] 平野聡,“ネットワークコンピューティングの魔法のじゅうたん HORB Flyer’sガイド” ,

http://horb.a02.aist.go.jp/horb-j/doc/guide2.0/guide.htm

[5] 萩本順三,“HORBではじめるJava分散オブジェクトプログラミング”, 株式会社秀和システム.

[6] “HORB工房”,http://www2t.biglobe.ne.jp/~o_kiku/

[7] Alexei Vazquez,“Growiing network with local rules:Preferential attachment, Clustering, hierarchy, and degree correlations”,The American Physical Society 2003.

[8] アルバート=ラズロ・バラバシ[著],青木薫[訳],“新ネットワーク思 考~世界の仕組みを読み解く~”,日本放送出版協会.

[9] 林幸雄,“成長するネットワークの生態学‐その共通構造と伝播の 平均場近似解析に関して‐”,2003年情報論的学習理論ワークショップ

[10] 遠藤友基,“パケット輸送に影響するネットワークトポロジの特性”,

北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 2004年2月.

[11] 林幸雄,箕浦正人,松久保潤,“ネットワーク成長によるメール型ウィ ルスの再流行と重点的なハブの免疫化の効果”,情報処理学会論文誌:

数理化モデルとその応用,Vol.44 No.SIG14(TOM 9)

[12] Pastor-Storras, R. and Vespignani, A.: “Epidemic dynamics and epidemic states in complex networks ”, Physical Review E, Vol.63,066117(2001).

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