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第 8 章 結言

8.2 今後の展開

本研究では,システムを使用したトレーニングを行うことで運動記録が上昇することで あった.

近年スポーツトレーニングの分野おいて,イメージトレーニングの有効性が上げられて いる.スポーツ初学者が,練習によって上達する際にトレーニングで一人称のイメージを 会得することが難しいとされている.一人称イメージとは,自分が運動しているイメージ のことである.他人が運動しているイメージは,三人称イメージである.初学者は,スポー ツイメージは,他人が行ったことをイメージしてしまいがちである.しかし,練習と経験 を重ねていくことで一人称視点でのイメージが可能になる.一人称視点のイメージができ るようになれば実際の運動の正確性が上がることにもつながる可能性がある.

本研究では,鏡オブジェクトを使い,自分の動きを見るトレーニングを行えるようにし てきた.今後は,見本の動きを真似するのではなく,一人称視点により,自分の動きをイ メージしやすくなるトレーニングシステムの開発と研究を継続して行っていくことでさら に子どもが運動を理解しやすくなるシステムになると考える.システムを使いトレーニン グを行うことで運動に興味を持ち,多くの子供達が運動を始めることを期待している.

謝辞

「映像エフェクトを用いた投球トレーニングシステムの研究」を執筆するにあたり,担 当教員である角薫先生にご指導をいただきました.3年間多くのアドバイスをいただきま した.この場をお借りしてお礼申し上げます.評価実験にご協力いただいた函館市立赤川 小学校の先生方,児童の皆様,函館市立昭和小学校の先生方,児童の皆様にも深く感謝申 し上げます. また,角研究室に所属する守田航大さん,香山卓さん,葛西皓大さん,加 藤大士さん,谷口雅秀さん,福井亮介さん,淋代真一さん,山口慧悟さんにも深く感謝申 し上げます.さらに,本研究の調査及び評価実験にご協力してくださった皆様にも深く感 謝申し上げます.皆様のご協力により,ここに修士論文が完成しました.改めて深く感謝 申し上げます.

発表・採録実績

国内発表

[I] 塚本裕樹,角薫.Kinectを用いた飛距離を伸ばす投球フォームトレーニングシステム

の研究.2014年度人工知能学会全国大会.2014,5.(口頭発表)

[II] 塚本裕樹,角薫.飛距離を伸ばす投球イメージ トレーニングシステムの研究.全国大 会情報処理北海道シンポジウム2014.2014,10.(ポスター発表)

[III] 塚本裕樹,角薫.運動イメージを用いた投球イメージトレーニングシステム.インタラ

クション2015.2015,3.(デモ発表)

[IV] 塚本裕樹,角薫.運動イメージを用いた投球イメージトレーニングシステムの研究.2015 年度人工知能学会全国大会.2015,5(口頭発表)

[V] 塚本裕樹,角薫.運動イメージと映像エフェクトを用いた投球トレーニングシステム. ヒューマンインタフェースシンポジウム2015.2015.9(デモ発表)

[VI] 塚本裕樹,角薫.映像エフェクトを用いた投球トレーニングシステムの研究.日本デジ タルゲーム学会 2015年度年次大会2016,3(口頭発表予定)

国際学会(査読付き)

[I] Y,Tsukamoto and K,Sumi.Training Children to Pitch in Baseball Using Visual and Aural Effects.WCTP 2015.2015.9(口頭発表)

[II] Y,Tsukamoto and K,Sumi.Pitching Training Serious Game using Visual and Sound Effect.ICAT-EGVE 2015(デモ発表)

参考文献

[1] 文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課.平成27年度体力・運動能力調査結果 の概要及び報告書体力・運動能力の年次推移青少年.2015.

[2] 文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課.平成27年度全国体力・運動能力,運 動習慣等調査の小学校児童の調査結果.2015.

[3] 文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課.平成27年度体力・運動能力調査結果 の概要及び報告書運動・スポーツ実施状況と体力.2015.

[4] 桜井伸二,高槻先歩.投げる科学.大修館書店.1992.

[5] 藤本徹,シリアスゲーム教育社会に役立つデジタルゲーム.東京電機大学出版局.2007.

[6] ジェイン・マクゴニガル,妹尾堅一郎,武山政直,藤本徹.幸せな未来は「ゲーム」が創 る.早川書房.2011.

[7] Prensky, M. Don t bother me mom

UTF2013 I m learning! Paragon House. 2006.

[8] 藤本徹.海外におけるシリアスゲームの最先端エンタテインメントゲームの可能性.ペ ンシルバニア州立大学大学院. Jasag シンポジウム.2006.

[9] 千葉慎二, 吉光喜太郎,丸山隆志,遠山仁啓,伊関洋,村垣善浩.KINECTセンサを用い た非接触画像閲覧システム : Opect.Journal of Japan Society of Computer Aided Surgery.Vol.14,no.3,pp.150-151,2012.

[10] 平野光正,井口信和.Kinectを活用したドラム練習者のための自主練習ツールの開発.

第76回全国大会講演論文集.pp.607-609.2014.

[11] 山内雅史,篠本亮,北原鉄朗.Kinectを用いたダンス学習支援システムの開発.第75回 全国大会講演論文集.pp.895-896.2013.

[12] 上原雅貴,丸山太朗,島健,田村恭久.Kinectを用いたフライングディスク投動作への フィードバックとその評価.電子情報通信学会技術研究報告 .Vol.113.No.377.pp.97-102.2014.

[13] 夛胡祐作.Kinectを用いたダーツにおける練習支援システムの開発.東京工科大学卒業

論文.2013.

[14] 北島由紀子,堀田朋基. ドッジボールトレーニングが小学生の投動作に及ぼす影響. 2011.

[15] 奥野暢通,後藤幸弘,辻野昭.小・中学生のオーバーハンドスローの練習効果について. 第9回日本バイオメカニクス学会大会論集.杏林書院.119-125,1989.

[16] 石井和喜,曽我真人,瀧寛和.モーションキャプチャシステムを利用した左右反転動作 スキル習得支援環境の構築.情報処理学会インタラクション.2011.

[17] A. Mark Williams., Paul Ward, John M, Knowles and Nicholas J. Smeeton, 2003.

Anticipation skill in a real-world task: Measurement, training, and transfer in ten-nis, Journal of Experimental Psychology Applied, 01/2003; 8(4):259-70.

[18] 伊豫田,垣内,木村,武井,杜,藤井,益田,枡野,宮田.加速度センサとのれん状スクリーン を用いたピッチングVRアプリケーション,芸術科学会論文誌Vol.5 No.2 pp33-44.2008.

[19] 出田修,佐藤俊樹,間宮暖子,芝崎郁,中村潤,児玉幸子,小池英樹.跳ね星: 電子機器を 組み込んだデジタルスポーツ用ゴムボールの開発.WISS2008.2008.

[20] 塚本裕樹,投球トレーニングの研究,公立はこだて未来大学卒業論文,2013.

[21] 塚本裕樹,角薫.Kinectを用いた飛距離を伸ばす投球フォームトレーニングシステムの

研究.2014年度人工知能学会全国大会.2014.

[22] 藤野良孝.柔道の技能習得に着目したスポーツオノマトペデータベース学習指導法の 提案,2011.

[23] 塚本裕樹,角薫.運動イメージを用いた投球イメージトレーニングシステムの研究.2015 年度人工知能学会全国大会.2015.

[24] 宮平喬.小学校体育における運動能力の性差.筑紫女学園大学.2010.

[25] Y,Tsukamoto and K,Sumi.Training Children to Pitch in Baseball Using Visual and Aural Effects.WCTP 2015.2015.

[26] Y,Tsukamoto and K,Sumi.Pitching Training Serious Game using Visual and Sound Effect.ICAT-EGVE 2015.2015.

[27] 榊原直樹.ピッチング(投球)の バイオメカニクス.2014.

図 目 次

1.1 ボール投げ新体力テストの変遷1 . . . . 1

1.2 1週間の総運動時間と体力合計点との関連 2 . . . . 2

3.1 画面遷移図 . . . . 9

3.2 トレーニング画面 . . . . 10

3.3 システム判定 . . . . 11

3.4 フォームトレーニング結果 . . . . 13

3.5 男女別相関図 . . . . 13

4.1 オノマトペの使用 . . . . 15

4.2 画面遷移 . . . . 17

4.3 トレーニング画面 . . . . 17

4.4 テスト画面 . . . . 18

4.5 エフェクト不可 . . . . 19

4.6 エフェクト良 . . . . 19

4.7 エフェクト優 . . . . 19

4.8 オノマトペトレーニング結果. . . . 22

4.9 男女別相関図 . . . . 22

5.1 ノーマルエフェクト . . . . 24

5.2 スピード線1. . . . 24

5.3 スピード線2. . . . 25

5.4 歓声音 . . . . 25

5.5 褒められている . . . . 25

5.6 遠くに飛んでいる . . . . 25

5.7 炎のボール . . . . 25

5.8 雷のボール . . . . 25

5.9 氷のボール . . . . 26

5.10 ブロック破壊 . . . . 26

5.11 ロケット . . . . 26

5.12 フェニックス . . . . 26

6.1 システム構成図 . . . . 29

6.2 画面遷移図 . . . . 29

6.3 トレーニング画面 . . . . 30

6.4 トレーニング使用様子 . . . . 30

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