• 検索結果がありません。

(1)現状と課題の整理

① 人口減少の状況

【現状】

・人口は減少を続けており、将来人口推計においても、さらなる減少が予想されています。

・人口減少の「第二段階」へ移行しつつある時期にあります。

・推計パターン1による人口の推移では、平成 37(2025)年頃を境に「第三段階」への移行が はじまります。

・平成 72(2060)年には高齢化率 40~50%まで上昇することが予測され、老年人口が生産年齢 人口を上回るとされています。

【課題】

・人口減少を抑えるとともに、若者の町への定住促進が求められます。

・高齢化率のさらなる増加を見据え、それを支える地域社会を構築することが大切です。

・子どもと若者の増加を図り、地域の将来を支える人口構造を確立することが必要です。

・若年女性の増加と出生数の増加を同時に促進していく環境づくりが必要となります。

図表 21 推計パターン1による年齢3区分別人口の比較

単位:人

資料:国配布ツールを用いて作成 3,862 4,240 4,182 3,932 3,599

3,284 3,021

2,712 2,554 2,454 2,231 8,854

7,360 6,484

5,771 5,152

4,526 3,907

3,424 2,850

2,267 1,856

1,137 902 746 639 554 488 420 346 282 235 199

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000

老年人口 生産年齢人口 年少人口

第一段階 第三段階

36

② 自然増減の状況

【現状】

・出生数の減少と死亡数の増加により、自然減での推移が続いています。

・合計特殊出生率は全国・県平均を大きく下回って推移しています。

・「平成 25 年神奈川県衛生統計年報」による平成 25(2013)年の数値では合計特殊出生率は 0.74 となりました。

・母親として想定されている 15~39 歳の女性の人口が減少しています。

・未婚率もまた、男女ともに全国・県平均を大きく上回っています。

【課題】

・町内に出会いの場と機会をつくり、若者の出会いや結婚をサポートする体制づくりが必要で す。

・不妊などへの治療費の助成や相談体制の整備など、子どもを生み育てる環境を整える必要が あります。

・医療費や通学費の助成など、子育て世代の負担の軽減を図る必要があります。

・安心して子育てできる環境を整備し、子育てと仕事が両立できる社会の構築を目指すことが 求められます。

③ 社会増減の状況

【現状】

・転出数が転入数を上回る社会減で推移しています。

・男女ともに 30~39 歳の転出超過が大きくなっています。

・20~29 歳では転入数・転出数がともに突出しています。

・昼間人口が多く、町外からの通勤者が多くなっています。

【課題】

・医療や買い物など生活環境を整え、町外への転出者を減らすことが求められます。

・保育・教育の充実と親の負担の軽減を図り、子育て世代の転出を抑制し、町を担う新たな世 代の保護と育成が必要です。

・進学等で町を離れた若者を、再び町へ呼び戻すための雇用の場や住宅の整備が必要です。

・町内で就業している人に住み続けてもらえ、町外から通勤してくる人が本町へ移り住もうと 思える環境づくりを進めることが大切です。

将来人口推計からもわかるように、人口減少に歯止めをかけるには、長い期間を要します。

少しでも早く効果的な施策を行うことが、人口減少問題を克服していくためには、最も重要な こととなります。

37

(2)人口の将来展望

社人研推計準拠である前述のパターン1の将来推計人口によると、本町の総人口は、平成 42

(2030)年に 10,000 人を下回り、その後も減少を続け、平成 72(2060)年には 4,286 人となる とされています。これに対して、「目指すべき将来の方向」に沿って適切に対策を進めることを 前提に、次の仮定のもと、本町の将来の人口規模を展望します。

〇 自然増減に関する仮定

合計特殊出生率の段階的な上昇を目指し、平成 62(2050)年までに合計特殊出生率 1.8 を達 成し、以降は 1.8 の維持を図ると仮定します。

〇 社会増減に関する仮定

社会減となる年齢層の転出を平成 32(2020)年から平成 47(2035)年にかけて段階的に抑制 し、平成 47(2035)年以降の一定の社会増(転入>転出)を見込むと仮定します。

このように自然動態と社会動態を改善させることにより、平成 72(2060)年の人口は、町独 自推計であるシミュレーション3では約 7,200 人程度が確保できます。これは、社人研推計準 拠推計であるパターン1に比べて、3,000 人程度の増加の効果が見込まれるということになりま す。

図表 22 人口の将来展望

単位:人

資料:国配布ツールを用いて作成 平成 38(2026)年 推計値

シミュレーション 3 10,729 人

7,348

4,286 13,853

6,203 9,085

7,224

4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 11,000 12,000 13,000 14,000

パターン1

(社人研推計準拠)

パターン2

(日本創成会議推計 準拠)

シミュレーション3

(町独自推計)

38

シミュレーション3の推計における人口の将来展望を年齢3区分別にみてみると、年少人口

(0~14 歳)は、合計特殊出生率の向上により平成 37(2025)年以降増加し、平成 52(2040)

年をピークに減少に転じます。構成割合は、平成 32(2020)年以降上昇し、12.4%まで上昇し ます。

生産年齢人口(15~64 歳)は減少を続けます。構成割合は減少を続け、平成 52(2040)年か ら平成 57(2045)年にかけて増加しますが、その後再び減少し、平成 72(2060)年には 47.8%

まで減少します。

老年人口は、増加を続けたのち、平成 32(2020)年を境に減少に転じます。構成割合は、平 成 37(2025)年以降は 37~38%を維持したのち、平成 62(2050)年以降再び増加傾向へと転じ、

39.8%まで上昇します。

図表 23 人口の将来展望(年齢3区分別人口及び割合/シミュレーション3)

単位:人

資料:国配布ツールを用いて作成

1,137 903 864 873 973 984 1,019 968 944 910 899

8,854

7,360

6,545

5,927 5,430

5,044 4,628 4,409 4,062 3,686 3,453 3,862

4,240

4,226

4,055

3,821

3,616

3,438

3,179

3,075

3,043

2,872 13,853

12,503

11,635

10,855

10,224 9,644

9,085

8,556

8,081 7,639

7,224

8.2% 7.2% 7.4% 8.0% 9.5% 10.2% 11.2% 11.3% 11.7% 11.9% 12.4%

63.9%

58.9%

56.3%

54.6%

53.1% 52.3%

50.9% 51.5%

50.3%

48.2% 47.8%

27.9%

33.9%

36.3% 37.4% 37.4% 37.5%

37.8% 37.2%

38.1%

39.8%

39.8%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

40.0%

45.0%

50.0%

55.0%

60.0%

65.0%

70.0%

75.0%

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 11,000 12,000 13,000 14,000 15,000

年少人口 生産年齢人口 老年人口 年少人口割合 生産年齢人口割合 老年人口割合

39

図表 24 シミュレーション3による自然増減・社会増減の推移

-1,200 -1,000 -800 -600 -400 -200 0 200 400

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000

総人口 自然増減 社会増減

(総人口) (自然増減・社会増減)

40

(3)目指すべき将来の方向(人口ビジョン達成のための戦略)

自然減、社会減で推移している本町の人口は、地域の経済や社会構造に大きな影響を与える ことが予測されます。この影響を回避するためには、町をあげての取組が必要になってきます。

人口減少に歯止めをかけ、将来的に人口増社会を展望するには、「人口減少を抑制する戦略」

と「滞在人口率の増加」とその波及効果を得るという二つの方向性が考えられ、その二つを同 時並行的に推進していくことが、本町の地域活性化を実現していくことにつながると考えられ ます。

一つ目の「人口減少を抑制する戦略」は、若い世代の転出者数の抑制、転入者数の増加によ る社会動態の改善と、出生率の向上による自然動態の改善を目指すことです。

しかし、「人口減少を抑制する戦略」の効果が浸透するまでは、かなりの期間を要する想定さ れるため、二つ目の、「滞在人口率の増加」とその波及効果を得ることを、本町の国際観光都市 という特性を活用して進めることとします。

実際に、平成 22 年国勢調査による本町の昼間人口は 20,645 人、昼夜間人口比率は 149(全国 第 28 位)となっており、約 7,500 人の通勤・通学者が存在しています。加えて、平成 26 年の 入込観光客数は約 2,100 万人となっており、町内に滞在する人口は大きなものがあります。滞 在人口の増加は、本町を訪れたことを契機にして、移住の促進や本町での就業者の増加、定住・

二地域居住などにつながると考えられます。

この二つを同時並行的に推進していくことで将来的な人口増社会を展望するとともに、地域 経済の活性化を実現していこうとするものです。

【目指すべき将来の方向】

(人口減少の克服)

1.合計特殊出生率

1.2

へ回復(現状 1.06)

2.社会動態

20、30 歳代などの社会減を段階的に抑制

(滞在人口率の増加)

平日 4.2 倍(現状 4.10 倍)

休日 5.8 倍(現状 5.73 倍)

(人口減少の克服)

1.合計特殊出生率

1.7

(2050 年に 1.8)に回復 2.社会動態

20、30 歳代などの社会減を段階的に抑制し、2035 年 に社会増を見込む

9,000 人程度の人口規模を維持

(国立社会保障・人口問題研究所推計 7,348 人)

関連したドキュメント