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事業実施における留意点

ドキュメント内 インドネシア共和国 (ページ 71-102)

活動レベルにおける計画・方向性等を前章に示したが、プロジェクト事業全体の運営・実施に おける主な留意点を以下にまとめる。

① プロジェクトのスコープ

京都議定書第一約束期間(2008 年から 2012 年)後の温暖化対策の枠組みの 1 つとして REDD+が位置付けられて以降、インドネシアに対しては、そのポテンシャルの高さから国際 社会が大きな注目を寄せており、特に COP13(バリ)以降、数多くの国際援助機関、NGO、

民間企業等が活動を展開してきているところである。しかしながら、REDD+の仕組みの複雑 さ、国際ルールが未確定であることなどから、その進捗は遅々としており、特にインドネシア においては、各省庁間の利害関係も絡んで一層複雑な状況にある。

そのようななか、本プロジェクトはインドネシアにおいて JICA として初めて真正面から REDD+にスコープを当てたプロジェクトであり、既に先行して取り組みを進めている日本の 民間企業との連携や、日本政府が進めようとしている BOCM/JCM にも資するものとして期待 が寄せられているところであるが、一方で、極めてチャレンジングな内容となっている。この ため、プロジェクトを運営していく際は、インドネシア国内の動向、国際的な動向に常に留意 しつつ、柔軟な姿勢で当たっていくことが極めて肝要である。

② 実施体制

本プロジェクトは、林業省を C/P機関としつつ、現場での活動は西カリマンタン、中央カリ マンタン地方政府と連携しつつ行う仕組みとなっている。また、林業省内においても、これま でにあまり例のないケースであり、複数の総局及び局をまたぐ活動内容が予定されていること から、プロジェクトを円滑に実施していくためには関係者間の意思疎通・連携が極めて重要と なってくる。

そのためには、林業省側の実施体制が大きなポイントであり、その観点では、今回の協議に おいて官房長からプロジェクト・ダイレクターとして提案のあった保全林・保護林環境サービ ス局長は、林業省において REDD+推進の鍵となる人物であり適任であると考えられる。一方 で、西カリマンタン、中央カリマンタン地方政府における実施体制は、今後先方と調整してい くこととなるが、その際、林業省と密に連携して調整を行うことが重要である。

③ 既存プロジェクトとの連携

西カリマンタン州及びグヌンパルン国立公園において活動している NGO、研究機関、マル チ(多国間)・バイ(二国間)のドナーと連携するとともに、彼らの知見及びネットワークを 最大限に活用する。その際、州及び県レベルにおける関係者分析を詳しく進めたうえで、プロ ジェクトを実施することが肝要である。地方での各関係者やプロジェクトが、どこでどのよう な権限を実際にもっていて、どのような計画で動いているか分析することは、プロジェクトを 円滑に進めるうえで必要とされる。また、伐採権や土地利用権の運用についても、法令上及び

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実態の手続きを明確にすることが求められる。

④ 柔軟なプロジェクト運営

プロジェクトの組織運営については、コンポーネントがそれぞれ、中央と地方に分かれるこ とから、運営が複雑になることが予想される。プロジェクト自体である程度判断できるように、

JICA 本部及びインドネシア事務所は、特に地方での活動においてフレキシビリティや権限を プロジェクトに与えられるような配慮が求められる。また、実際のプロジェクト運営において は、例えばミーティングをそれぞれのコンポーネントで持ち回り開催するなど、中央・地方の 連携を密にする方策を探ることが重要である。

また、国際的にもインドネシア国内においても REDD+の政策・制度は今後も流動的である ことが想定されることから、これらの変化に柔軟に対応してあらゆる可能性へチャレンジして いくとともに、適応力のある事業運営のあり方が期待される。

⑤ 中央政府への打ち込み

REDD+の推進に向けて REDD+タスクフォースが立ち上げられ、REDD+庁や MRV庁の設立、

及び REDD+戦略の策定が進められている。これらの動きには、林業省の他、RAN-GRK や

RAD-GRKの実施主体である BAPPENAS、大統領直下の UNFCCC フォーカルポイント機関で

ある DNPI などさまざまな機関が関わっている。また、日本政府は BOCM/JCMの制度構築を 行おうとしており、REDD+は BOCM/JCM の推進においても重要な分野とされている。

REDD+をめぐるさまざまな動きが見られるなか、本事業においては、現場レベルでの成果が 政策面に生かされるよう、REDD+をめぐる動向を把握しつつ、政策レベルへの発信を柔軟に 行うことが望まれる。

また、本プロジェクトをインドネシアでの REDD+デモンストレーション事業として登録す ることについては、日本による協力・貢献のアピールについての観点も踏まえ、メリット・デ メリットを考慮した上で検討する必要がある。

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付 属 資 料

付属資料 1 詳細計画策定調査 M/M 付属資料 2 討議議事録(R/D)

付属資料3 関係者意見交換会での報告資料

付属資料1 付属資料 1 詳細計画策定調査 M/M

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付属資料2 付属資料2 討議議事録(R/D)

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