188
④ 予測方法
ア.予測手順
施設の稼働に伴う振動は、事業計画に基づき図
3.3-8
に示す流れで予測を行う。図
3.3-8
予測手順(施設稼働に伴う振動の影響)イ.予測式
予測 式は、設備機 器の種類 及び稼働位置 、予測地 点までの距離 等を考慮 して、
表
3.3-17
に示す振動の伝搬理論式及び表3.3-18
に示す地盤内部減衰定数を用いる 。なお、地盤 調査から 表層地盤は軟 弱と判断 されることか ら内部減 衰定数
0.01
を採用した。表
3.3-17
施設の稼働による振動影響の予測式区分 予測式
振動の伝搬
理論式
(
0)
0 10
0 8.68
r 20log r L
L r r
n
−
−
= - λ
記号説明
L :振動源からr(m)離れた点の振動レベル(dB) L0 :振動源からr0(m)離れた点の振動レベル(dB)
n:振動波の種類によって決まる定数(幾何減衰定数)(n=1/2) 表面波(レーリ一波)n=1/2
無限体を伝搬する実体波n=1 事業計画
設備機器の種類及び台数
予測計算
施設の稼働に伴う振動レベル(L10) 設備機器の
発生振動レベル
地盤の内部減衰
振動発生源位置 及び予測地点位置
190
表
3.3-18
地盤の内部減衰定数 地盤 地盤の内部減衰定数(λ)シルト 0.02~0.01
粘土 0.03~0.02
関東ローム 0.01
ウ.予測条件
設備機器の配置
施設の稼働で振動を発生させる主要な設備機器の配置は、図
3.3-9
及び表
3.3-19
に示すとおりである。図
3.3-9
振動を発生させる主要な設備機器の配置図●:屋内に設置された設備機器
◎:屋外に設置された設備機器
表
3.3-19
主要な設備機器の振動レベルNo. 設備名 台数 設置階 振動レベル
※1
備考
1 切断機 1台 地上1階 60dB
2 脱気器給水ポンプ 2台 地上1階 56dB 3 蒸気タービン発電機 1台 地上1階 56dB 4 プラント用空気圧縮機 2台 地上2階 45dB 5 計装用空気圧縮機 2台 地上2階 45dB 6 二次押込送風機 2台 地上2階 53dB 7 排気復水ポンプ 2台 地上2階 56dB 8 誘引通風機 2台 地上2階 61dB
9 混練機 1台 地上3階 50dB
10 バグフィルタ 2台 地上3階 60dB
11 脱臭装置 1台 地上4階 50dB
12 押込送風機 2台 地上4階 52dB
13 機器冷却水冷却塔 1台 地上5階 40dB 屋上設置
※1):メーカー資料及び「地域の環境振動」(平成13年3月、社団法人日本騒音制御工 学会)による。
⑤ 予測結果
施設稼働に伴う振動の予測結果は、表
3.3-20
及び図3.3-10
に示すとおりである。振動レベルが最大となる敷地境界上の地点は、計画地東側敷地境界付近であり、
振動レベルは
51dB
である。表
3.3-20
予測結果(施設稼働に伴う振動)時間区分
振動レベル
(dB)
敷地境界上で振動レベルが 最大となる地点
昼間・夜間 51 計画地東側
敷地境界付近 注)時間区分は以下のとおり
昼間:8時~19時、夜間:19時~翌8時
192
図
3.3-10
施設稼働に伴う振動レベル図
3.3-10
施設の稼働に伴う振動レベル単位:
dB
(
2
)廃棄物運搬車両の走行に伴う振動の影響① 予測手順
廃棄物運搬車両の走行による振動影響は、図
3.3-11
に示す予測手順に従って予測 を行う。図
3.3-11
予測手順(廃棄物運搬車両の走行による振動影響)現況交通量 将来交通量
現況調査結果
(実測値)
予測結果 = 現況振動レベル
+ 将来交通量に基づく計算結果
- 現況交通量に基づく計算結果 予測結果(L10)
道路条件 基準点位置及び
予測地点位置 走行速度 路面の平坦性
による補正 地盤卓越振動数
による補正 道路構造による補正
距離減衰値 予測計算
現況の振動レベル(L10) の計算結果
予測計算 将来の振動レベル(L10)
の計算結果
194
② 予測地域
予測地域は、「
3.2
騒音」と同様とする。③ 予測対象時期
予測対象時期は、施設の供用が通常の状態に達した時点(平成
34
年度)とする。④ 予測手法
ア.予測式
予測式は、表
3.3-21
に示すとおり、「道路環境影響評価の技術手法平成24
年 度版」(平成25
年3
月、国土交通省国土技術政策総合研究所、独立行政法人土 木研究所)による予測式を用いる。表
3.3-21
車両の走行による振動影響の予測式区分 予測式
旧建設省土木 研究所提案式
記号説明
L10:振動レベルの80%レンジの上端値の予測値(dB) QX:500秒間の1車線当り等価交通量(台/500秒/車線) Q1:小型車時間交通量(台/時)
Q2:大型車時間交通量(台/時) V:平均走行速度(km/時)
K:大型車の小型車への換算係数(ここではK=13) M :上下車線合計の車線数
ασ:路面の平坦性による補正値(dB) αf:地盤卓越振動数による補正値(dB) αs:道路構造による補正値(dB) α1:距離減衰値(dB)
a、b、c、d:定数(a=47、b=12、c=3.5、d=27.3)
(
10 x)
10 10 σ f s l10
10 alog log Q blog V clog M d α α α α
L = + + + + + + −
M KQ Q 3,600
Qx = 500 × 1+ 2
路面の平坦性による補正値(ασ
)
路面の平坦性は、振動レベルに最も大きな影響を及ぼす因子である。予測 に当たっては、路面の平坦性として道路供用時の補修基準値を参考にして、
交通量の多い一般道路のσ=
5.0
の値を用いる。表
3.3-22
道路の平坦性による補正値項目 自動車専用道路
交通量の多い 一般道路
交通量の少ない 一般道路
横断方向の凹凸(mm) 3mプロフィル
※1
3.5(σ)
3mプロフィル
4.0~5.0(σ) -
段差(mm)※2 10 15~20 20~30
※1)プロフィルとは、プロフィルメータ(路面凹凸測定機)で測定した路面凹凸の標 偏差値のことで、路面平坦性を評価するのに用いる。
※2)伸縮装置付近に生じる段差
出典:「道路維持修繕要綱」(昭和53年7月、(社)日本道路協会)
地盤卓越振動数による補正値
(
αf)
振動レベルは、地盤振動加速度に鉛直振動感覚の補正をしており、予測に は振動数の影響を考慮する必要がある。通常、地盤条件により卓越する振動 数が異なり、地盤条件を表す指標として道路上を大型車が走行した時に発生 する地盤振動の卓越振動数を予測に用いる。
予測に用いた地盤卓越振動数は、現地調査結果より表
3.3-23
に示すとおり である。表
3.3-23
地盤卓越振動数地点
番号 予測地点 地盤卓越振動数
(Hz)
騒振No.3 内間木公民館民地
(ふじみ野朝霞線)
16.8
騒振No.4 城山公園
(市道2号)
15.8
道路構造による補正値
(
αs)
道路構造の違いにより加える補正値は、現地盤との路面の高度差により求 めるが、予測地点周辺の道路は全て平面構造であることから、道路構造によ る補正値