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3.1 幅制約

3.2.4 中括弧の導入

基本的に,開発者が問合せ文に指定している構造化指定以外をシステムが自動的に 書き込むことは,開発者が意図しているレイアウトと異なるものを生成してしまう恐 れがある.しかしながら,3.2.3項で述べた中括弧によるグルーピング指定は,利用す る手法によってレイアウトを変換する際に非常に役に立つことが予備実験によって判 明した(4.4節).開発者による意味反映が崩れない範囲での中括弧の自動的な導入に よって,意味的に関連性が高い属性同士に一括変換されたレイアウトの生成がより簡 単にでき,変換コストを削減できる(5.4節).

たとえば,図2.14の木構造の下の部分を簡単に示すと図3.8のようになる.元の問 合せ文(図2.12)は,図3.8のようにcoachの情報を検索した結果のみが中括弧でくく られる問合せ文である.

図3.8の木構造から,関係データベース中の同一テーブルに格納されている属性どう しは,他のテーブルに格納されている属性との関係より,意味的に関連性が高いと仮定

図 3.8: coachの情報のみが中括弧でくくられている場合

する.この仮定を基に,同一テーブルからの検索結果は1つの中括弧に纏めることが可 能であると仮定する.関係データベースの同一テーブルに格納されていることは,属性 の定義から判断できる.すなわち,隣接した属性, p.name , p.birth , p.height ,

p.weight は同一のテーブルからの検索結果であることが分かる.

したがって,中括弧を導入することによって図3.9のように選手とチームの情報に分 けて集められた構造を定義することが可能になる.これは例外的な処理であり,適用 する際は注意が必要である.

図 3.9: 中括弧を自動的に導入した場合

めの指標が必要になる.本論文では,幅制約と開発者制約の2つの制約とともに適応 化の指標として 幅占有率目標 , 充填率目標 , 長さ目標 の3つの目標を提案し ている.

まず,画面表示に対して再構成されたレイアウトの幅がどれぐらい効率的かを判断 する幅占有率目標を次のように定義する.

定義 3.6 (幅占有率)

ユーザ表示画面に対して構成されたレイアウトの幅の割合を幅占有率とする.

すなわち,幅占有率はユーザ表示画面の幅W(U)に対する結果レイアウトの幅W(R) の比率(図3.10)である.

制約を満たしたレイアウトが複数存在する場合は,指標の1つである幅占有率を基 準とした評価関数によるランキングを行う.問合せ文qから生成されたレイアウトの 幅占有率は次のような評価関数T W(q)によって求める.

T W(q) = W(R)

W(U) × 100 (3.3)

図 3.10: ユーザ表示画面に対する結果レイアウト