Vol. 36 No. 137 2012/10 「下水汚泥の建設資材利用サイト」の開設について
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報 告
「下水汚泥の建設資材利用サイト」
の開設について
図−2 建設資材利用(セメント原料以外)の用途別利用量推移(1)
図−1 発生汚泥量とセメント原料としての利用量推移
図−3 各建設資材利用形態の利用量内訳
(平成 21 年度)
図−4 各建設資材の地方公共団体の内訳
(平成 21 年度)
Vol. 36 No. 137 2012/10 「下水汚泥の建設資材利用サイト」の開設について
(2)下水汚泥の建設資材利用マニュアル 2001 年版と その内容の一部見直し
日本下水道協会が「下水汚泥の建設資材マニュアル 2001 年版」(以下マニュアル)を発行して以来、約 10 年経過しましたが、この間に溶融スラグに関する JIS規格が制定され、また、下水道管理者により新 たな事業の取り組みが始まるなど状況が変化したこと を踏まえ、部分的にマニュアルの修正を行い、修正内 容の紹介と合わせて、修正マニュアルを本サイトにて 公開しております。これまではマニュアルの改定に際 しては、改定版を印刷製本して販売していましたが、
ホームページで公開することで、より広く下水道関係 者への情報発信や、タイムリーな内容修正が可能とな りました。
(3)様々な基準値について
下水汚泥の建設資材の有効利用に関連する基準値 について、その概要や基準値を取りまとめています
(表−2)。取りまとめた基準値は、「土壌汚染に係る 環境基準」、「土壌汚染対策法」「農用地の土壌の汚染 防止等に関する法律」及び「廃棄物の処理及び清掃 に関する法律」となっています。下水汚泥を建設資 材として有効利用する時や、産業廃棄物として処分 する場合の遵守すべき関連基準等を整理しています。
(4)リサイクル資材の環境安全性評価について 下水汚泥由来の建設資材利用に関して、土壌汚染 の環境基準については「土壌の汚染に係る環境基準」
を援用している事例が多いので、環境省から示され た援用についての留意点を記載しています。
また、溶融スラグの有効利用に際して、安全性を 確認するために制定された試験方法のJIS規格や、
溶融スラグをコンクリート骨材、加熱アスファルト 混合物用骨材、路盤材等に利用する場合の溶融スラ グ単体の安全品質レベルの規定ために制定されたJ IS規格を紹介しています。
平成 20 年度には、グリーン購入法における基本方 針の見直し案が、環境省から示されました。それは、
再生材料ごとに土壌汚染対策法、土壌汚染に係わる 環境基準を満たすことが追加されもので、再生製品と しての基準を遵守するとのそれまでの環境省からの通 達と整合しないものでした。そこで、日本下水道協会 がこの見直し案について対応した経過や、最終的に環 境省から提示された修正案、及び、協会がまとめた試 験方法と確認できる安全性を掲載しております。
(5)グリーン購入制度
グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推 進等に関する法律)の骨子、全文を示し、下水汚泥等
表−1 建設資材利用の地方公共団体直営及び民間委託状況(平成 21 年度)
表−2 下水汚泥の建設資材への有効利用に関する基準値(協会作成)
を原料としたリサイクル製品のうち「環境物品」とし て挙げられている5種類の「環境物品」、「判断基準」
及び「配慮事項」について、「環境物品等の調達の推 進に関する基本方針」から抜粋しています。なお、5 種類の「環境物品」とは、エコセメント、再生材料 を用いた舗装用ブロック(焼成)、再生材料を用いた 舗装用ブロック類(プレキャスト無筋コンクリート製 品)、下水コンポスト、及び、陶磁器質タイルです。
また、都道府県において環境物品等の普及促進及 び情報の提供を行うことを目的として、独自にリサ イクル製品認定制度の構築を進めていますが、その 状況を紹介し、特に公共事業におけるリサイクル製 品の利用に貢献していると思われる制度等について 案内しています。
(6)関連文献リスト
これまで日本下水道協会が発行しました「再生と
利用」の中から下水汚泥の建設資材利用に関する文 献や、下水道研究発表会で講演された内容から建設 資材有効利用に関するテキストを閲覧できるように しています。
3.おわりに
下水の処理過程で発生する下水汚泥を適正に処理 することで下水処理が完結しますが、最終生成物を 単に産業廃棄物として埋立処分するのではなく、適 切に処理 ・ 処分を行うことが下水道管理者に求めら れています。現状では、有効利用の手法としてはセ メント原料を中心とした建設資材利用が大きな割合 を占めていますが、今後も(公社)日本下水道協会では、
このサイトにて有益な情報発信を行い、安定した建 設資材利用の継続に貢献できるよう積極的に取り組 んで行きたいと考えています。
Vol. 36 No. 137 2012/10 おしらせ