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1 度を下回ったろ過水を供給できない場合、表 5-4 に示すリスクを考 慮の上、厚生労働省あるいは各都道府県の水道行政担当部局に相談して対応を検討する

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浄水処理で無理をしないこと

濁度が安定的に 0. 1 度を下回ったろ過水を供給できない場合、表 5-4 に示すリスクを考 慮の上、厚生労働省あるいは各都道府県の水道行政担当部局に相談して対応を検討する

5.4

事態の長期化により断水が懸念される場合の対応

取水停止の長期化等により断水が懸念される場合は、下記の事項に留意して、関係機関 と相談の上で対応を検討する。なお、給水停止の権限は水道技術管理者だけが有する。

(1)断水等による影響を考慮した対応の検討

(2) 応急給水や他事業者等への応援要請の準備と実施 (3) 水道施設の水位保持、給水停止時期

(4)住民への広報

【解説】

(1) 断水等による影響を考慮した対応の検討について

濁度が安定的に 0.1 度を下回ったろ過水を供給できない場合、表 5-4 に示すリスクを考

が遅れることになるので、給水停止の時期や作業に配慮する。

配水池等を低水位(LWL)以下にすることは厳禁であり、それより高い水位であっても沈

澱物の量によっては濁りが発生するので、通常の運用水位よりも下げる場合には注意す る。

給水停止の時期(すなわち停止時点の配水池等の水位)については、以下の事項も考慮 して決定する。

応急給水用水の確保 消防用水の確保

広報開始から給水停止までの間の、住民の汲み置き行動による配水量増加 給水再開に向けた放水や洗浄作業等に要する用水の確保

管路についても、通水再開時の濁水発生が極力少なくなるよう、できるだけ満水状態を

保持するものとし、そのための弁閉止は、次のとおり行う。

自然流下区間では、負圧が生じないよう下流側の弁を閉める 圧送区間では、逆流しないよう上流側(ポンプ出口)の弁を閉める

浄水施設の停止が長期化した場合は次のような水質影響が懸念されるので、適宜、排泥

や停滞水の置換を行う。

スラッジの腐敗による、着臭・着色やマンガン等の金属類溶出

ろ過池停滞水の残留塩素消失による、ろ層からのマンガン等の金属類溶出

(4) 住民への広報について

広報の手段・方法は、以下の事項に留意して選定する。

災害弱者(高齢者(特に 1 人暮らし)、視覚障害者、聴覚障害者等)や外国人への確 実な広報

雨音や風音等による、広報車スピーカーや同報無線(防災無線)のかき消し 町内会等の地域コミュニティーの協力

住民が汲み置きによって最小限の生活用水を確保できるよう、広報開始の時期に配慮す

る。

5.5

ろ過水が濁った場合の対応(事故拡大防止のために行動すべきこと)

浄水処理の強化を行ってもろ過水濁度が継続的に 0.1 度を超過する場合は、クリプトス ポリジウム等による健康被害の発生を防ぐために次の手段を講じる。

(1)取水及び送水の緊急停止

(2) 厚生労働省あるいは各都道府県の水道行政担当部局への報告と対応の検討 (3)再開に際しての施設洗浄や水質検査

【解説】

(1) 取水及び送水の緊急停止について

表流水を水源とする場合、濁度が 0.1 度を超過したろ過水はクリプトスポリジウム等に

汚染されている可能性がある。したがって、浄水処理の強化を行ってもろ過水濁度が継 続的に 0.1 度を超過する場合は、汚染拡大防止のために取水及び送水の緊急停止を行う。

緊急停止の場合であっても、取水停止作業は適切な手順にて実施する(5.2(3)参照)

次いで、浄水池以降の汚染範囲を確認する。発見が早く、汚染が配水池に及んでいない

ことが明らかな場合は、配水池の貯留分のみ給水の継続が可能である。

(2) 厚生労働省あるいは各都道府県の水道行政担当部局等への報告と対応の検討について ろ過水濁度が 0.1 度を超過した場合は、汚染範囲にかかわらず、所定の要領に従って厚 生労働省あるいは各都道府県に報告を行い(資料 16 参照)、厚生労働省等に相談して対 応を検討する(5.4(1)参照)。

水道水質基準(濁度については 2 度以下)を達成できない場合は、水道法に基づき給水

は停止する(資料 15 参照)。

給水停止に際しての留意事項は、5.4(2)~ (4)のとおりである。

(3) 再開に際しての施設洗浄や水質検査について

浄水場の運転や給水の再開に際しては、濁度が 0.1 度を超過したろ過水で汚染された範 囲について、以下の措置を講じなければならない。

配水池等や配水管等の施設内の水道水を排水し、清浄な水道水で洗浄する 水道水からクリプトスポリジウム等が検出されないことを複数回確認する

6. 事態が終息した後の対応(今後に向けた検証や検討)

高濁度原水への対応が終わった後は、給水への影響の有無にかかわらず、(1)一連の対応 を検証し、状況に応じて(2)河川・ダム管理者等の関係機関との調整や、(3)施設整備等に よる改善・対策を検討する。

【解説】

(1) 対応の検証について

今後の対応における指針となるので、一連の対応を振り返り、必ず記録として残す。

以下のような事項については、マニュアル等に反映することが肝要である。

効果的であった対応

改善余地のある事項、反省点

記録の整理方法については、

「4.1(3)高濁度原水の事例整理及び分析について」も参考に

なる。

(2) 関係機関との調整について

高濁度原水が特定の原因によって異常なレベルに達したり多発したりする場合は、河川

管理者等の関係機関と調整し、発生源における改善策を検討する。

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