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平成 29 年度の税制改正により、上場株式等の配当等所得及び譲渡所得等(源泉徴収を選択した特 定口座分)について、所得税では総合課税で申告し、個人住民税では申告不要とするなど、異なる課税 方式を選択できることが明確化されました。

そのため、所得税と住民税において、異なる課税方式を選択する場合、住民税に係る納税通知書が送 達されるまでに、所得税と異なる課税方式を選択するための申告を行う必要があります。すなわち、住 民税に係る納税通知書が送達された後では、課税方式の変更はできません。

詳しくは市民税課までお問い合わせください。

【注】

手続きの際にご用意いただくもの

① 市民税・県民税申告書

② 市民税・県民税申告書付表(課税方式選択用)

③ 異なる課税方式を選択する配当等所得・譲渡所得等の内容が記載された特定口座年間取 引報告書

【注】

所得税と住民税で異なる課税方式の選択ができるものは、課税方式が複数の方式の中から選択で きるもののみです。

例えば、配当等所得では、配当等所得の課税方式の表中「大口株主分及び一般株式等(少額配当に 該当しない場合)」は総合課税で申告することのみしか選択できません。そのため、住民税において 申告不要を選択することはできませんので、総合課税で課税されることとなります。

令和3年度から適用される主な改正

(1) 個人所得課税の見直し

働き方の多様化を踏まえ、特定の働き方だけでなく様々な形で働く人を応援し、「働き方改革」を後押 しする観点から、給与所得控除・公的年金等控除の制度の見直しを図りつつ、一部を基礎控除に振り替 えるなどの対応が行われました。

① 給与所得控除・公的年金等控除から基礎控除への振替

 給与所得控除・公的年金等控除の引き下げとともに、基礎控除が同額引き上げられます。

給与所得控除・公的年金等控除 ▲10 万円

基礎控除 +10 万円(控除額:33 万円→43 万円)

 給与所得・公的年金等の雑所得の計算は、速算表(13・14ページ)を参照してください。

 給与所得控除後の給与所得と公的年金等控除後の公的年金等に係る雑所得の合計額が10万円を超 える場合、給与所得から所得金額調整控除額が控除されます。

所得金額調整控除額=(給与所得控除後の給与等の金額(10万円超の場合は10万円)

+公的年金等に係る雑所得の金額(10万円超の場合は10万円))-10万円

② 給与所得控除の見直し

 給与所得控除が上限となる給与収入が 1,000 万円から 850 万円に引き下げとなります。

(控除の上限額:220 万円→195 万円)

 給与所得の計算は、速算表(13ページ)を参照してください。

 子育てや介護を行っている者には負担増が生じないよう、給与等の収入金額が850万円を超え、次 の(ア)から(ウ)のいずれかに該当する場合、給与所得から所得金額調整控除額が控除されます。

(ア)特別障害者に該当する

(イ)年齢23歳未満の扶養親族を有する

(ウ)特別障害者である同一生計配偶者もしくは扶養親族を有する

所得金額調整控除額=(給与等の収入額(1,000万円超の場合は1,000万円)-850万円)×10%

③ 公的年金等控除の見直し

 公的年金等収入が 1,000 万円超の場合、控除に上限額が設定されます(195.5 万円)。

 公的年金等収入以外の所得金額が 1,000 万円超の場合、控除額が引き下げられます。

(他の所得が 1,000 万円超:▲10 万円、2,000 万円超:▲20 万円)

 公的年金等の雑所得の計算は、速算表(14ページ)を参照してください。

④ 基礎控除の見直し

 合計所得金額 2,400 万円超の納税義務者に係る基礎控除について、控除額が逓減・消失する仕組み が設けられます。

合計所得金額 基礎控除額

2,400 万円以下 43 万円

2,400 万円超2,450 万円以下 29 万円 2,450 万円超2,500 万円以下 15 万円

2,500 万円超 適用なし

⑤ ①の見直しに伴う措置

 給与所得控除・公的年金等控除から基礎控除への振替に伴い、下記の所得控除・非課税措置等につい て、所得要件が 10 万円引き上げられます。

改正後 改正前

同一生計配偶者・

扶養親族 合計所得金額 48 万円以下 合計所得金額 38 万円以下

配偶者特別控除 合計所得金額 48 万円超 133 万円以下 合計所得金額 38 万円超 123 万円以下 勤労学生控除 合計所得金額 75 万円以下 合計所得金額 65 万円以下

障害者・未成年・

ひとり親・寡婦の 非課税措置

合計所得金額 135 万円以下 合計所得金額 125 万円以下

均等割の非課税 限度額

同一生計配偶者・扶養親族を有しない場合

… 合計所得金額が 31.5 万円+10 万円

同一生計配偶者・扶養親族を有しない場合

… 合計所得金額が 31.5 万円 同一生計配偶者・扶養親族を有する場合

… 合計所得金額が 31.5 万円

×(同一生計配偶者+扶養親族の数+1)

+10 万円+19.8 万円

同一生計配偶者・扶養親族を有する場合

… 合計所得金額が 31.5 万円

×(同一生計配偶者+扶養親族の数+1)

+19.8 万円

所得割の非課税 限度額

同一生計配偶者・扶養親族を有しない場合

… 総所得金額等が 35 万円+10 万円

同一生計配偶者・扶養親族を有しない場合

… 総所得金額等が 35 万円 同一生計配偶者・扶養親族を有する場合

… 総所得金額等が 35 万円

×(同一生計配偶者+扶養親族の数+1)

+10 万円+32 万円

同一生計配偶者・扶養親族を有する場合

… 総所得金額等が 35 万円

×(同一生計配偶者+扶養親族の数+1)

+32 万円

(2) 未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦(寡夫)控除の見直し

全てのひとり親家庭に対して公平な税制を実現する観点から、「婚姻歴の有無による不公平」と「男性 のひとり親と女性のひとり親の間の不公平」を同時に解消するため、下記の改正が行われました。

(ア) 婚姻歴の有無や性別にかかわらず、生計を一にする子(前年の総所得金額等が 48 万円以下)を有す る単身者について、同一の「ひとり親控除」(控除額 30 万円)を適用。

(イ) 上記以外の寡婦については、引き続き控除額 26 万円を適用することとし、子以外の扶養親族を持 つ寡婦についても所得制限(500 万円以下(給与収入 678 万円))を設定。

※ 住民票の続柄に「夫(未届)」「妻(未届)」の記載がある者は対象外。

(3) 新型コロナウイルス感染症対策における税制上の措置

新型コロナウイルス感染症の社会経済に与える影響が甚大なものであることに鑑み以下の措置が講 じられました。

① 住宅ローン控除の適用要件の弾力化

新型コロナウイルス感染症の影響による住宅建設の遅れ等への対応として、住宅ローンを借りて新築 した住宅等に令和2年12月末までに入居できなかった場合でも、次の全ての要件を満たす場合には、

控除期間が13年に延長された住宅ローン控除を適用できることとしました。

(ア) 新型コロナウイルス感染症の影響によって新築住宅、建売住宅、中古住宅又は増改築等を行った住 宅への入居が遅れた。

(イ) 一定の期日までに、新築、建売住宅・中古住宅の取得、増改築等に係る契約を行っている。

(ウ) 令和3年12月末までの間に(イ)の住宅に入居している。

② イベントを中止等した主催者に対する払戻請求権を放棄した者への寄附金税額控除の適用

新型コロナウイルス感染症およびその蔓延防止のため中止等となった文部科学大臣指定のイベント のチケットについて、払戻しを受けないことを選択した場合には、その払戻額(年間合計 20 万円を上限)

を「寄附」と見なし、寄附金税額控除の対象とすることとしました。

・令和 2 年 2 月 1 日から令和 3 年 12 月 31 日までに払戻請求権を放棄したものが対象です。

・令和 2 年 2 月 1 日から令和 2 年 10 月 31 日までに払戻請求権を行使していた場合でも、払戻請求権 を行使した日から令和 3 年 1 月 29 日までに、払戻を受けた金額以下の金額を主催者に寄附した場合 については、寄附金税額控除の対象となります。

・払戻額から 2,000 円を引いたうち、最大で所得税で 40%、個人住民税で 10%減額が見込まれます。

(ただし申告される方の所得税額によっては所得税の減額は 40%とならない場合があります。)なお、

個人住民税の寄附金税額控除は、他の寄附金税額控除額も併せて、総所得金額等の 30%が上限です。

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