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V  む す び 以

上 の考 察 を 終え

︑ 当初 の課 題 に答 え な け れば なら な い︒ 課 題 と たし のは

︑ 民 法 三九 六 条 及 び 三九 七 条 の意 義

・趣 旨 に関 し︑ 通 説 と わい れ る見 解 が

︑ そ の沿 革 を 離 れ て理 解 さ れ た のか

︑ であ る︒ これ 考を え る手 掛 かり が︑ 梅 謙 次郎 著が し た

﹃民 法 要 義

﹇物 権 編こ

おに け る 民法 三九 六条 及 び 民法 三九 七 条 係に る 注 釈 の転 換 にあ る︒ 梅 は

︑ 既述 たし よう に︑ 明治 二九 年 発 刊 の

﹃民 法要 義

﹇物 権 編 こ では

︑ 抵 当権 は︑ 債務 者 及 抵び 当 権 定設 者 と の関 係 では 被︑ 担 保債 権 と 離は れ て消 滅 時 効 に か から な いが

︵民 法 二九 六条

︶︑ 他 方︑ 抵 当 権 は︑ 抵 当 不動 産 第の 取二 得 者 のご と き 債 務 者 及び 抵 当 権 設定 者 でな 者い と の関 係 にあ

てつ も︑   一般 の消 滅 時効

︵民 法 一九 六条 二項

︶ に かか る こと はな く

︑ 民 法 三九 七 条 所定

の要 件を 具 備 たし 場合 に のみ 消 滅 効時 によ り 消滅 す る︑ と 構 成 し て いた

︒ と ころ が

︑ 明治 四 四年 発 行 の

﹃訂 増正 補   民 法要 義

﹇物 権 編 こ では

︑ 抵 当権 は︑ 抵 当 不動 産 の第 三取 得 者 と い たつ 債 務者 及び 抵 当権 定設 者 でな い者 と の関 係 にあ

てつ も  ︑ 一般 消の 滅 時 効

︵民 法 一九 六条 二項

︶ に か るか こと を 認 めた

︒ そ う であ ると 民法 三九 条七 の意 義

・趣 旨 が変 わ ら ぎ るを 得 な くな り︑ 民法 二九 六 条 と 同 二九 七 条 と の関 係 転が 換 す る こと に な る︒ たし が てっ

︑ 転 換 の契 機 は︑ 旧 民法 の段 階 で 存は 在 なし か たっ 消 滅 時効 の 一般 規 定

︵民 法 一九 七 条 二項

︶ の制 定 で あ る︒ そ こ で︑ 抵 当 権 が 所﹁ 有 権 以 外 の財 産 権

﹂ 該に 当 す る かど う かが ま ず は問 わ れ た の であ る︒ 通 説 に 属す る諸 説 では

︑ 抵 当 権 は︑ 債務 者 及び 抵 当 権 設定 者 と の関 係 では

︑ 民法 三九 六条 のゆ え

︑ 一般 消の 滅 時 効

民法三九六条及び同法二九七条 に関する序論的考察

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法政研究 14巻3・4号(2010年)

民︵ 法 一九 六条 二項

︶ に か るか と は なし

いが

︑ それ 以 外 の者 と の関 係 では

一般 の消 滅 時 効 民︵ 法 一九 六 条 二項

︶ の対 象 とす る︒ も とつ も

︑ そ の構 成 は 異な る︒ 我 説妻 代に 表さ れ る よう に︑ 元来

︑ 抵 当 権 は︑ そ の担 保す る債 権 に 従﹁ た る 存

﹂在 あで る から

︑ これ と 別 単に 独 で 時 効 に か るか も の では な い︒ し た が てっ

︑ 民法 三九 六条 は︑ こ の当 然 の事 理 債を 務 者 及び 抵 権当 設 定 者 に つい て特 則 と し て規 定 し たも ので あ る とす る見 解 が あ る︑   一方

︑ 中島 説 代に 表 さ れ るよ う に︑ 抵 当 権 は︑ そ 担の 保す る債 権 と は 別﹁ 権の

﹂利 であ る こと を 調強 し︑   一般 消の 滅 効時

民︵ 法 一九 条六 二項

︶ かに か るが

︑ 民法 三九 六 条 は︑ これ を 債務 者 及び 抵 当権 設 定 者 と の関 係 にお

いて 制 す限 るも の︑ す な わ ち例 外 と す る見 解も あ る

︒ いず れ の見 解 であ

てっ も

︑ 抵 当 不動 産 第の 二取 得 者 な ど 債務 者 及び 抵 当権 定設 者 でな い者 と の関 係 あに

てつ 抵 当権 の消 滅 時 効を 定 め たも のと し て の独 自 的 な 存 在 であ

たっ 民 法 三九 七 条 は︑ 抵 当不 動 産 時を 効 取 得 し た者 対に し て︑ そ の取 得 時効

民︵ 法 一六 二条

︶ 効の 果と し て抵 当権 を 消 滅 さ せ る規 定 と な る︒ たし が てつ

︑ 民 法 三九 七条

独の 自 的 な 存 在 意義 は な くな る︒ これ に対 し て︑ 有 力 説 は

︑ 民 法 三九 七 条 もを

てつ 抵︑ 当 不動 産 の第 三取 得者 な ど債 務 者 又は 抵 当 権 定設 者 でな い者 と の関 係 おに いて

︑ 抵 当 不動 産 の 一定 の占 有状 態 が継 続 す る結 果 と し て抵 権当 消が 滅 す る こと を 規 定 す るも との 捉 え︑ これ を 一つ の消 滅 時 効 とす る︒ 梅 謙 次郎 は︑ これ を 地役 権 の消 滅時 効 に関 し て︑ 地﹁ 役権

素ハ 卜 所有 権 ノ支 分権

ニシ テ所 権有 ノ 一部 ナ リト 云 モフ 可 ナ リ故

二承 役 地 ノ占 有 者 力其 土 地 二付 キ完 全 ナ 所ル 有 権 ノ占 有 ヲ為 スト キ ハ其 中 地二 役権 地卜 役 権 ヲ除 キタ ル残 余 ノ 所有 権 ト ノ ニ ツ ヲ包 合 セ ル ノモ ト 謂 フ ヘシ 故 二承 役 地 ノ占 有 者 力完 全 ナ ル所 有 権 二付 キ第 百 六 十 二条 ノ条 件 ヲ具 備 ス

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