第 4 章 セキュリティ
4.5 ワークステーション本体の廃棄・譲渡時の注意
4.5 ワークステーション本体の廃棄・譲渡 時の注意
ここでは、ワークステーションを廃棄・譲渡するときにデータが流出するのを防ぐ ための対策について説明しています。
4.5.1 ワークステーションの廃棄・譲渡時のハードディスク
上のデータ消去に関する注意
ワークステーションは、オフィスや家庭などで、いろいろな用途に使われるようになってき ています。これらのワークステーションの中のハードディスクという記憶装置に、お客様の 重要なデータが記録されています。
したがって、そのワークステーションを譲渡あるいは廃棄するときには、これらの重要な データを消去するということが必要です。
ところが、このハードディスク内に書き込まれたデータを消去するというのは、それほど簡 単ではありません。
「データを消去する」という場合、一般に
①データを「ごみ箱」に捨てる
②「削除」操作を行う
③「ごみ箱を空にする」コマンドを使って消す
④ソフトで初期化(フォーマット)する
⑤リカバリし、ご購入時の状態に戻す などの作業を行うと思います。
まず、「ごみ箱」にデータを捨てても、OSのもとでファイルを復元する事ができてしまいま す。更に②~⑤の操作をしても、ハードディスク内に記録されたデータのファイル管理情報 が変更されるだけで、実際はデータが見えなくなっているだけの場合があります。
つまり、一見消去されたように見えますが、WindowsなどのOSのもとで、それらのデータを 呼び出す処理ができなくなっただけで、本来のデータは残っているという状態にあるのです。
したがいまして、特殊なデータ回復のためのソフトウェアを利用すれば、これらのデータを読 みとることが可能な場合があります。このため、悪意のある人により、このワークステーショ ンのハードディスク内の重要なデータが読みとられ、予期しない用途に利用される恐れがあり ます。
ワークステーションユーザが、廃棄・譲渡等を行う際に、ハードディスク上の重要なデータ が流出するというトラブルを回避するためには、ハードディスクに記録された全データを、
ユーザの責任において消去することが非常に重要です。消去するためには、専用ソフトウェ アあるいはサービス(共に有償)を利用するか、ハードディスク上のデータを物理的・磁気 的に破壊して、読めなくすることを推奨します。
なお、ハードディスク上のソフトウェア(OS、アプリケーションソフトなど)を削除するこ となくワークステーションを譲渡すると、ソフトウェアライセンス使用許諾契約に抵触する 場合があるため、十分な確認を行う必要があります。
4.5.2 ハードディスクデータ消去
本ワークステーションには、専用ソフトウェア「ハードディスクデータ消去」が添付されて います。「ハードディスクデータ消去」は、WindowsなどのOSによるファイル削除やフォー マットと違い、ハードディスクの全領域に固定パターンを上書きするため、データが復元さ れにくくなります。
ただし、特殊な設備や特殊なソフトウェアの使用によりデータを復元される可能性はありま す。あらかじめご了承ください。
■ 注意事項
ワークステーション本体にUSBメモリ、メモリーカード、外付けハードディスクなど周辺 機器を接続している場合は、「ハードディスクデータ消去」を実行する前に必ず取り外し てください。
データ消去を実行するとハードディスクのリカバリ領域も消去されます。
必要があれば「ハードディスクデータ消去」の前にリカバリデータディスクを作成してく ださい。作成方法は『リカバリガイド』をご覧ください。
「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」を起動してから、72時間経過すると、本ワー
クステーションが自動的に再起動されます。そのため、「トラブル解決ナビ&ドライバーズ ディスク」を起動してから長時間放置した場合は、再起動してから「ハードディスクデー タ消去」を実行してください。
必要なデータはバックアップしてください。
データ消去終了まで、数時間かかります。本ワークステーションで「ハードディスクデー タ消去」を実行する場合は、ACアダプタを接続してください。
データ消去中に電源を切らないでください。ハードディスクが故障する可能性があります。
データ消去中に「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」を取り出さないでください。
処理を継続できなくなる場合があります。
フラッシュメモリディスク搭載機種の場合は、「ハードディスクデータ消去」を一度実行し ただけでは、完全にデータを消去することができません。必ず2回以上実行してください。
光学ドライブが搭載されていない機種をお使いの場合は、ポータブルCD/DVDドライブを 接続してください。
ポータブルCD/DVDドライブをお使いになる場合は、富士通製品情報ページ内の「システ ム構成図」(http://www.fmworld.net/biz/fmv/product/syskou/)をご覧ください。
製品ガイドCELSIUS H910 4.5 ワークステーション本体の廃棄・譲渡時の注意
■ データ消去方法
「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」を用意してください。
1
「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」をセットします。2
「6.2.4 起動メニューを使用する」(→P.115)をご覧になり、光学ドライブか ら起動します。「トラブル解決ナビ」ウィンドウが表示されます。
3
「ユーティリティ」タブをクリックし、「ハードディスクデータ消去」を選択 し、「実行」をクリックします。「ハードディスクデータ消去」ウィンドウが表示されます。
4
画面の指示に従って「ハードディスクデータ消去」を実行します。データの消去には数時間かかります。完了すると「消去が完了しました。」と表示され ます。