T. Makino 副会長
2.3.11. リース
契約がリースであるか又はリースを含んでいるかの決定は、リース開始時点の契約の実態に基づいて判断しています。契 約の履行が特定の資産や資産群の使用に依存しているかどうか、及び当該契約により資産を使用する権利が移転されて いるかどうか(当該権利が契約上明示されていない場合を含む)について、契約の評価を行っています。
IFRIC 4.6 IFRIC 4.14
2014年1月1日より前に締結された契約に関しては、IFRS第1号に従い、2014年1月1日時点で存在する事実及び状況に 基づき、契約にリースが含まれているか否かを判断している。
IFRIC 4.17 IFRS 1.D9
注釈
初度適用企業は、IFRS第1号に従い、IFRS移行日時点の事実及び状況に基づいて、IFRS移行日に存在している契約に リースが含まれているか否かを判断することが認められる。
初度適用企業が、従前のGAAPに従い契約にリースが含まれているか否かを判断しており、その判断結果がIAS第17号及 びIFRIC第4号を適用したときと同じになる場合には、当該判断を行った日がIFRIC第4号に定められる日と異なっていたとし ても、初度適用企業はIFRSを適用する際に従前のGAAPに基づく当該判断を用いることが認められる。
(借手としての立場)
リースは、リース開始日において、ファイナンス・リースもしくはオペレーティング・リースに分類しています。所有に伴うリスク と経済価値のほとんどすべてを当グループに移転することになるリースは、ファイナンス・リースに分類しています。
ファイナンス・リースは、リース期間の起算日において、リース開始日におけるリース物件の公正価値、又は最低支払リー ス料総額の現在価値のいずれか低い金額で、資産として計上しています。リース料は、リース負債残高に対して一定の利 子率となるように、金融費用とリース負債残高の返済部分とに配分しています。金融費用は連結損益計算書上、個別に表 示しています。
リース資産は、資産の耐用年数にわたって減価償却を行います。ただし、当グループがリース期間の終了時点で所有権を 取得するという合理的な確実性がない場合、当該資産は耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって減価償却 を行います。
オペレーティング・リースとは、ファイナンス・リース以外のリースをいいます。オペレーティング・リース料は、リース期間にわ たって定額法を用いて、連結損益計算書上、営業費用として認識しています。
IAS 17.8 IAS 17.20 IAS 17.25
IAS 17.27
IAS 17.33
(貸手としての立場)
当グループが、資産の所有に伴うリスクと経済価値のほとんどすべてを移転するものではないリースは、オペレーティング・
リースに分類しています。オペレーティング・リースの契約締結において発生した初期直接コストは、リース資産の帳簿価額
IAS 17.8 IAS 17.52
連結財務諸表の注記
2.3 重要な会計方針の要約(続き)
2.3.12. 借入コスト
意図した使用又は販売が可能となるまでに相当の期間を要する資産の取得、建設又は生産に直接起因する借入コスト は、取得原価の一部として資産化しています。その他の借入コストは、すべて発生した期間に費用として認識しています。
借入コストは、企業の資金の借入に関連して発生する利息及びその他のコストにより構成されています。
移行日(2014年1月1日)以降に発生した適格資産に係る借入コストのうち要件を満たすものは、すべて資産化していま す。IFRS移行日前において従前のGAAPに基づき資産化した適格資産に係る借入コストは、移行日現在の資産の帳簿価 額に含まれています。
IAS 23.8 IAS 23.27 IFRS 1.D23
注釈
IFRS第1号では、IAS第23号「借入コスト」の規定を、移行日又はIAS第23号第28項で認められている移行日より早い日か ら適用することを認める免除規定を設けている。この免除規定を適用する企業は、IAS第23号の適用を開始する日から、
借入コストのうち、従前のGAAPに基づき資産化し、同日現在の資産の帳簿価額に含まれている部分を修正再表示し てはならない
同日以降に発生した借入コストは、IAS第23号に従って会計処理しなければならない。これには、当該免除規定の適 用日前に資産化の開始に係る要件を満たした適格資産について、同日以降に発生した借入コストを含む
2.3.13. 投資不動産
投資不動産は、取引費用を含む取得原価で当初測定し、当初認識後は、報告日時点の市場の状況を反映した公正価値で計 上しています。投資不動産の公正価値の変動から生じる利得又は損失は、対応する税効果を含めて発生した期間に純損益 として計上しています。公正価値は、国際評価基準委員会(International Valuation Standards Committee)が推奨する評 価モデルを適用しており、外部の独立した評価専門家によって実施された毎年の評価結果に基づき決定しています。
投資不動産は、処分した時点、又は恒久的に使用を中止してその処分から将来の経済的便益が見込まれなくなった時点 で、認識を中止しています。資産の正味売却収入と帳簿価額との差額は、認識を中止した期間に純損益として認識してい ます。
IAS 40.20 IAS 40.33 IAS 40.75(a) IAS 40.35
IAS 40.66 IAS 40.69
当グループは、用途変更がある場合にのみ、投資不動産への振替又は投資不動産からの振替を行います。投資不動産を 自己使用不動産に振り替える場合、振替後の会計処理におけるみなし原価は用途変更日の公正価値となります。自己使用 不動産を投資不動産に振り替える場合、用途変更日までは有形固定資産に関する会計方針に従い会計処理を行います。
IAS 40.57 IAS 40.60 IAS 40.61
注釈
当グループは、土地及び建物をIAS第16号に従って再評価額で計上し、投資不動産をIAS第40号に従って公正価値で計 上することを選択している。一方で、IAS第16号及びIAS第40号のいずれにおいても、取得原価から減価償却累計額及び 減損損失累計額を控除した金額で有形固定資産及び投資不動産を測定することが認められている。原価モデルを適用し た場合、その旨及び減価償却率の開示が求められる。IAS第40号は、原価モデルを適用した場合、投資不動産の公正価 値を開示することを求めているため、企業は継続して公正価値を算定する必要がある。
連結財務諸表の注記
2.3 重要な会計方針の要約(続き)
2.3.14. 無形資産
個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定しています。企業結合で取得した無形資産の取得原価は、取 得日時点の公正価値で測定しています。無形資産は当初認識後、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除 した金額で計上しています。資産化された開発費を除き、内部創設の無形資産は資産化せず、支出が発生した時に連結 損益計算書に認識しています。
無形資産の耐用年数は、有限又は耐用年数を確定できないものがあります。
耐用年数が有限の無形資産は、経済的耐用年数にわたって償却し、当該無形資産に減損の兆候が存在する場合には、
回収可能価額を見積ります。耐用年数が有限の無形資産の償却期間及び償却方法は、少なくとも各報告期間の末日に見 直しています。無形資産の見積耐用年数又は無形資産に具現化された将来の経済的便益の予想費消パターンが変化し た場合には、各償却期間又は償却方法を変更しています。これらの変更は、会計上の見積りの変更として会計処理をして います。耐用年数が有限の無形資産の償却費は、その無形資産の機能に応じた費用区分に計上しています。
IAS 38.24 IAS 38.83 IAS 38.74 IAS 38.57
IAS 38.88 IAS 38.97 IAS 36.9 IAS 38.104
IAS 38.118
耐用年数を確定できない無形資産は償却せず、毎年、個別に又は資金生成単位(以下、CGU)で減損テストを実施してい ます。耐用年数を確定できないという判断は、毎年、それが引き続き妥当であるかどうかを見直しています。当該判断がも はや妥当でなくなった場合、耐用年数が確定できないものから有限の耐用年数への変更は将来に向かって行われます。
無形資産の認識の中止から生じる利得又は損失は、当該無形資産の正味売却収入と帳簿価額との差額として測定し、認 識の中止時に、連結損益計算書に計上しています。
IAS 38.107 IAS 38.108 IAS 38.109
IAS 38.113
研究開発費
研究費は発生時に費用処理しています。各プロジェクトにおける開発費は、当グループが下記についてすべて立証可能な 場合に、無形資産として認識しています。
使用又は売却が可能な状態まで無形資産を完成させることに関する技術上の実行可能性
無形資産を完成させ、さらにそれを使用又は売却するという企業の意図、及び無形資産を使用又は売却できる能力
無形資産が将来の経済的便益を創出する方法
無形資産を完成させるための資源の利用可能性
開発期間中の支出を信頼性をもって測定する能力
資産化された開発費は、当初認識後、原価モデルを適用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した金 額で計上しています。償却は、開発が完了し無形資産が使用可能となった時点から開始し、将来の便益が見込まれる期 間にわたり、償却費として売上原価に計上しています。なお開発期間中は、当該資産について、毎年、減損テストを実施し ています。
IAS 38.54 IAS 38.57
IAS 38.74 IAS 36.10(a)
特許権及びライセンス
当グループは、特許権及びライセンスを取得するために前払いをしています。特許権は関連する政府機関によって10年間 使用が許可されており、当該期間の満了時に更新が可能です。知的財産の使用ライセンスは、ライセンスごとに5年から 10年の範囲で使用が許可されています。当グループは少額の支払又は無償でライセンスを更新する可能性があります。
その結果、これらのライセンスは、耐用年数が確定できないと判断しています。
IAS 38.122(a)
当グループの無形資産に適用される会計方針の要約は、以下のとおりです。
ライセンス 特許権 開発費
耐用年数 確定できない 有限(10年) 有限(20年)
償却方法 償却しない 特許期間にわたり
定額法で償却
関連するプロジェクトについて 将来の予想売上期間にわたり 定額法で償却
内部創出又は取得 取得 取得 内部創出
IAS 38.118 (a)(b)