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年度は、2016 年リオ・オリンピック及び 2020 年東京オリンピックを見据え、世界で戦えるトップ選手 の強化、及び次世代育成のためのジュニア選手の強化普及を目的に、国際大会派遣及び国内強化合宿で

ALEXANDRI A ALEXANDRI Eirini

平成 27 年度は、2016 年リオ・オリンピック及び 2020 年東京オリンピックを見据え、世界で戦えるトップ選手 の強化、及び次世代育成のためのジュニア選手の強化普及を目的に、国際大会派遣及び国内強化合宿で

のOWS実戦力強化に取り組んだ。

ワールドカップ(5 大会)においては、ポルトガル大会での貴田裕美の 2 位を筆頭に、8 位以内入賞は 5 人 と善戦、また、ジュニア強化を目的とした全豪選手権では、高校生男女ともに 6 位以内入賞を果たし、世界レ ベルの実感を持つとともに今後の成長に向けての大きな動機付けとなった。

本年度最高位大会となる世界選手権ではリオ・オリンピック出場権獲得(上位 10 位)を目標に 10km 競技に 挑んだが、男子では平井康翔が最終ラップの最終コーナーまで善戦するも惜しくも 11 位と、オリンピック出場 権獲得は成らなかった。しかし、トップから 11 位までのタイム差は 40 秒と拮抗しており、また翌月のリオ・オリ ンピックプレ大会では 2 位入賞を果たしており、今後さらなる競泳力強化と海外強豪選手との実戦の積み重 ねにより、上位入賞の可能性も十分にあることを感じさせた。

また、強化の普及事業として、OWSジャパンオープン出場選手強化合宿(9 月:JISS)、東京五輪候補育成 合宿(12 月・3 月:松山市)を大学生、高校生を中心に実施し、OWS固有のレーステクニックを含め実戦力強 化にあたった。今後のOWS強化の普及を進めるにあたっては、大学生の選手拡大と強化が重要であり、さら には、その下層を支えるジュニア選手の拡大が今後の課題である。

(1)国際競技会

① OWSワールドカップ大会(メキシコ) 平成27年5月2日 メキシコ・コスメル 選手団編成

監督 杉山 康

コーチ 青木 和子 本崎 智久

男 子 宮本 陽輔 平井 康翔 三村 浩介 女 子 貴田 裕美 浅山 美貴

成績 10km 競技

男子 75 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

平井 康翔 1 時間 42 分 37 秒 01 25 位 31 秒 01 宮本 陽輔 1 時間 44 分 43 秒 00 48 位 2 分 37 秒 00 三村 浩介 1 時間 48 分 09 秒 00 55 位 6 分 03 秒 00

女子 69 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 1 時間 51 分 45 秒 00 31 位 3 分 44 秒 00 浅山 美貴 1 時間 52 分 59 秒 00 34 位 4 分 58 秒 00

② OWSワールドカップ大会(ヨーロッパ)

(ア) ハンガリー・バラトンフレド 平成27年6月20日 (イ) ポルトガル・セチュバル 平成27年6月27日 選手団編成

コーチ 青木 和子 本崎 智久 佐野 秀匡 田場 昭一郎

総務 興梠 卓

男 子 宮本 陽輔 平井 康翔 三村 浩介 松村 脩平 中島 拓海

女 子 貴田 裕美 浅山 美貴 大久保 菜穂 谷口 憂羅

成績

(ア) ハンガリー・バラトンフレド 10km 競技

男子 58 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

平井 康翔 1 時間 41 分 50 秒 76 6 位 8 秒 83 宮本 陽輔 1 時間 42 分 50 秒 05 20 位 1 分 08 秒 12 松村 脩平 1 時間 46 分 48 秒 99 37 位 5 分 07 秒 06 三村 浩介 1 時間 46 分 49 秒 07 38 位 5 分 07 秒 14 中島 拓海 1 時間 49 分 05 秒 81 48 位 7 分 23 秒 88

女子 32 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 1 時間 50 分 51 秒 01 10 位 14 秒 33 大久保 菜穂 1 時間 59 分 33 秒 55 24 位 8 分 56 秒 87

谷口 憂羅 2 時間 01 分 45 秒 98 25 位 11 分 09 秒 30

浅山 美貴 - 途中棄権 -

5km 競技

男子 21 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

中島 拓海 52 分 23 秒 7 位 20 秒

松村 脩平 52 分 30 秒 9 位 27 秒

女子 17 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

谷口 憂羅 56 分 55 秒 3 位 1 分 05 秒

大久保 菜穂 1 時間 00 分 18 秒 9 位 4 分 28 秒 (イ) ポルトガル・セチュバル

10km 競技

男子 50 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

平井 康翔 1 時間 55 分 02 秒 10 5 位 38 秒 50 宮本 陽輔 1 時間 55 分 52 秒 20 21 位 1 分 28 秒 60 松村 脩平 1 時間 55 分 58 秒 90 24 位 1 分 35 秒 30 三村 浩介 1 時間 58 分 23 秒 20 38 位 4 分 00 秒 30 中島 拓海 2 時間 00 分 11 秒 90 43 位 5 分 48 秒 30

女子 21 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 2 時間 05 分 34 秒 15 2 位 9 秒 70 大久保 菜穂 2 時間 09 分 21 秒 55 14 位 3 分 57 秒 10

浅山 美貴 2 時間 09 分 41 秒 05 31 位 4 分 16 秒 60

谷口 憂羅 2 時間 15 分 19 秒 58 34 位 9 分 55 秒 13

③ OWSオリンピックテストイベント 平成27年8月22日 ・23日 ブラジル・リオデジャネイロ 選手団編成

監督 上野 広治

コーチ 青木 和子 佐野 秀匡

総務 原 怜来

男 子 平井 康翔 女 子 貴田 裕美 成績

10km 競技

男子 25 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

平井 康翔 2 時間 03 分 54 秒 4 2 位 0 秒 5

女子 25 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 2 時間 12 分 48 秒 4 5 位 29 秒 7

④ OWSワールドカップ大会(香港) 平成27年10月17日 中国・香港 選手団編成

コーチ 本崎 智久 馬場 康博 藤森 善弘

総務 原 怜来

男 子 平井 康翔 宮本 陽輔 片岡 裕也 青木 陽佑 女 子 貴田 裕美 新倉 みなみ 森山 幸美 岩永 美里 成績

10km 競技

男子 51 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

宮本 陽輔 1 時間 56 分 13 秒 9 8 位 6 秒 5 平井 康翔 1 時間 57 分 15 秒 6 26 位 1 分 8 秒 2 片岡 裕也 1 時間 57 分 18 秒 6 29 位 1 分 11 秒 2 青木 陽佑 1 時間 57 分 33 秒 1 32 位 1 分 25 秒 7

女子 41 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

森山 幸美 2 時間 05 分 30 秒 4 8 位 4 秒 8 貴田 裕美 2 時間 05 分 32 秒 7 13 位 7 秒 3 岩永 美里 2 時間 10 分 10 秒 8 26 位 4 分 45 秒 2 新倉 みなみ 2 時間 11 分 47 秒 1 30 位 6 分 21 秒 5

⑤ OWS NSW州選手権 平成27年12月19日・20日 オーストラリア・シドニー 選手団編成

コーチ 青木 和子 女 子 貴田 裕美

成績

10km 競技 オープン

女子 10 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 1 時間 58 分 39 秒 85 1 位 -

5km 競技 オープン

女子 9 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 59 分 53 秒 43 2 位 2 秒 34

⑥ OWS全豪選手権 平成28年2月12日~14日 オーストラリア・サンシャインコースト 選手団編成

監督 杉山 康

コーチ 青木 和子

総務 原 怜来 興梠 卓

トレーナー 藤田 敬

男 子 平井 康翔 柚木 穣 稲荷山 陸 女 子 貴田 裕美 新倉 みなみ 平野 由里子 成績

10km 競技

男子 29 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

平井 康翔 1 時間 59 分 38 秒 15 5 位 10 秒 60 柚木 穣 2 時間 04 分 45 秒 00 20 位 5 分 17 秒 45 稲荷山 陸 2 時間 08 分 19 秒 07 23 位 8 分 51 秒 52

女子 21 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 2 時間 06 分 12 秒 02 3 位 1 分 42 秒 95 新倉 みなみ 2 時間 07 分 15 秒 32 5 位 2 分 45 秒 95 平野 由里子 2 時間 18 分 19 秒 14 14 位 13 分 49 秒 77 5km 競技 オープン

男子 26 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

平井 康翔 56 分 01 秒 37 2 位 0 秒 34 5km 競技(U17-18 枠)

男子 39 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

柚木 穣 58 分 17 秒 50 5 位 1 分 51 秒 27 稲荷山 陸 1 時間 00 分 38 秒 21 18 位 4 分 11 秒 98 5km 競技 オープン

女子 22 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 1 時間 00 分 19 秒 64 4 位 20 秒 66 5km 競技(U17-18 枠)

女子 34 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

新倉 みなみ 1 時間 01 分 18 秒 90 2 位 41 秒 83

平野 由里子 1 時間 04 分 17 秒 50 3 位 3 分 40 秒 43

⑦ OWSワールドカップ大会(アブダビ) 平成28年2月26日 UAE・アブダビ 選手団編成

コーチ 青木 和子 男 子 平井 康翔 女 子 貴田 裕美 成績

10km 競技

男子 81 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

平井 康翔 1 時間 48 分 16 秒 8 25 位 37 秒 2

女子 49 名出場 タイム 順位 1 位とのタイム差

貴田 裕美 1 時間 59 分 19 秒 4 25 位 1 分 14 秒 4

6.科学事業

平成 27 年度は、競泳の日本選手権(国際大会代表選考会)、ジャパンオープン(50m)、ワールドカップ東 京大会、夏季ジュニア大会(インターハイ、全中、夏季 JOC)およびインカレ大会において、JOC マルチサポ ート事業および競泳委員会と連携し、レース分析ならびに映像提供サポートを実施した。分析結果の PDF 資 料を作成・提供して競技力向上に向けたデータの活用・普及に努めた。また、リオ・オリンピックに向けたマル チサポート事業の継続支援を受け、レース分析のデータ処理や映像処理等の効率化と有効活用に向けた分 析システムを構築した。競泳委員会と連携した合宿サポートとして、競泳のエリート小学生研修合宿(JISS 春・秋)ならびにナショナル強化選手合宿(鈴鹿・静岡)での撮影サポートを実施した。スタート、ターン、泳ぎ の撮影(簡易レース分析含む)と講義を行い、分析データおよび映像データを DVD にて各選手に提供した。

また、飛込、シンクロ、水球の各委員会と連携し、合宿や競技会におけるサポート活動に協力した(水球:国 内外の各競技会におけるビデオ撮影及びゲーム分析、映像データベース作成など、シンクロ:ユースエリー ト合宿での体力・栄養サポート、飛込:ジュニア強化合宿での傷害調査ならびに各種測定サポート)。また、

障がい者水泳連盟が実施した国内外の競技大会の競泳レース分析事業に協力した。

会議活動として、2015 年日本水泳・水中運動学会年次大会(2015.10.17, 18、日本女子体育大学)を後援 した。また、専門委員会は、年2回開催し、重点実施項目の確認や各事業実施経過報告に関する審議を行 った。また、競泳レース分析データの活用、普及に資する各種記事を「月刊水泳」に 6 回シリーズで掲載し た。

7.医事事業

平成27年度は、日本水泳ドクター会議、日本水泳トレーナー会議、JISS、JOC との連携のもと、以下のメデ ィカルサポート活動及び教育・啓発活動を行った。

(1)競技会における救護活動:国内主要大会会場へ救護医師の派遣及び医薬品の配備を行った。またトレ ーナーのオープンブースを開設し選手のコンディション調整を行った。

(2)国際競技会選手団に対するメディカルサポート:世界選手権(カザン、ロシア)、ユニバーシアード(光州、

韓国)、世界ジュニア選手権(シンガポール)、アジアエージ大会(タイ)、水球アジア予選(佛山、中国)、

飛び込みワールドカップ(リオデジャネイロ、ブラジル)、競泳プレ五輪大会(リオデジャネイロ、ブラジル)、

ジュニアシンガポール遠征にメディカルスタッフを派遣し医事管理・コンディション調整を行った。

(3)強化指定選手へのメディカルサポート活動:強化指定選手へのメディカルサポートとして強化合宿にお

けるコンディショニング指導、障害予防プログラム実践、JISS クリニックにおけるメディカルチェック、医事相

談活動を実施した。

(4)会議活動:メディカルスタッフ間の情報交換の場として、水と健康医学研究会(東京)、水泳競技メディカ ルサポートミーティング(東京)をはじめとして、日本水泳トレーナー会議夏季研修会・CPR 研修会・基礎講 習会等を実施した。

(5)教育啓発活動:各種研修会への講師派遣を行った。また日体協公認スポーツドクター、アスレティックトレ ーナー養成講習会への受講者推薦を行った。

(6)アンチ・ドーピング活動:NF代表役員を主要競技大会のドーピング検査会場に配置した。ナショナル合 宿にてアンチ・ドーピング講習を行った。

(7)各地域ブロックにおけるメディカルサポート構築活動:各地域でのメディカルサポート体制を充実させるこ

とを目的に地方での研修会を行った。