5.1 リビングについての分析
5.1.2 介護者の流動変化ラインの分析について
そして、夜勤が始まる前の一時間、つまり 20 時から 21 時の間では、リビングの人 員変動状況はほとんど介護者一人となっていることが分かる。これはこの時間帯の利 用者の行動量が低いのが原因だと思う。
また、介護者のリビングでの滞在、活動の総合時間から見ると、以下のようになる。
この図によると、介護者がリビングで滞在、活動時間数は 7573 秒であり、リビン グにいない時間数は 5027 秒である。全体の割合から見ると、前者は 60.1%、後者は 39.9%である。つまり介護者は全体の時間帯の中でリビングでいない時間数は全体の 四割を占めていることがわかる。
また各時間帯の滞在時間数および全体の割合については以下となる。
(図 5.3)
夕食後 時間帯 813秒, 11%
状況介助時間帯 1750秒, 23%
夜勤前時間帯 2767, 36%
夕食準備 時間帯 455秒,
6% 夕食時間帯
1788秒, 24%
図 5.3 システム導入二ヶ月前、介護者の各時間帯滞在活動時間数
この表によると、状況介助時間帯と夜勤前時間帯の介護者のリビング滞在時間数は、
全体の 59%であり、半分以上を越えていることがわかる、その原因として、この二 つの時間帯では時間特定の業務内容がないため、介護者は利用者の状況によって介護 を提供することになっている。そのため、現場の死角状況を確認しやすいため、リビ ングは和室より廊下およびトイレの状況が確認安いゆえ、利用者の滞在時間も長くな ったと見られる。
そして、この滞在時間数の各時間帯内の割合を見ると、以下のようになる。
表 5.3:システム導入二ヶ月前介護者のリビング滞在時間の割合について
以下で説明をしたいと思う。まずは夕食準備時間帯ではリビングでの滞在時間がそ の時間帯の 50.6%を占めているのは、業務内容によると考えられる。この時間帯の主 な業務内容は配膳であり、介護者がリビングとキッチンの間で頻繁に通うこととなっ ているゆえ、リビングの滞在、活動時間もほぼ半分となっている。また夕食時間帯で は、介護者も利用者もリビングで食事をするため、変動が少なく、滞在時間の割合も 99.3%となっている。そして夕食後介助時間帯では、時間特定業務として、薬介助、
歯磨き介助があり、またトイレ介助数も増えるゆえ、介護者はリビングとトイレ、洗 面所で通うこととなっているゆえ、その割合も 45.2%となっている。状況介助時間 帯のリビング滞在時間は 1750 秒で、38.9%となっている。この時間帯は利用者の休 憩、行動により、介護者も常に現場の死角を確認するため、リビングの滞在時間も比 較的に下がっている。最後の夜勤前時間帯では、利用者の疲労、睡眠などにより行動 量が減少となり、介護者は頻繁に対応行動する必要が低くなったため、また死角をで きるだけ確認するため、リビングでの滞在時間が長くなり、その割合も 76.9%となっ た。そして全体の長時間滞在回数から見ても、夕食時間帯以外、もっとも集中してい るのは夜勤前時間帯だと見られる。
夕食準備 時間帯
夕食時間帯 夕食後介助 時間帯
状況介助 時間帯
夜勤前時間 帯
全体
滞在時間 455 秒 1788 秒 813 秒 1750 秒 2767 秒 7573 秒
各時間帯内 の割合
50.6% 99.3% 45.2% 38.9% 76.9% 60.1%
長時間滞在 回数(2分 以上)
0 1(合計 29 分 42 秒)
2(合計 4 分 31 秒)
3(合計 4 分 20 秒)
7(合計 39 分 45 秒)
13(合計 78 分 13 秒)