第 9 章 本手法の評価
9.1 ユーザテスト設定
どのような Android アプリケーションをユーザビリティ評価したのか、どの ような被験者を対象としたのかということを以下に示す。
9.1.1 対象 Android アプリケーション
本手法によって対象 Android アプリケーションの問題箇所、問題内容が抽出 できるかを確認するために単純な構成になっている自作の家計簿アプリケーシ ョンを対象とした。家計簿アプリの構成はアプリケーションを起動させた時点 画面として日付表示画面が表示されるように設定しているためこの画面をメイ ン画面としている。他に入力項目を追加する画面、日付を選択するためのカレ ンダー画面、入力項目を月毎に表示する画面で構成されている。
対象Androidアプリケーション内で配置されているGUIオブジェクトのリソ
ースIDはあらかじめ把握しているものとし、全てが数値的に操作履歴として表 示されるようになっている。
9.1.2 ユーザプロフィール
ユーザテスト[6]の被験者は大学生を対象とし、熟練者ユーザは評価者を含む 8 名を指名し、初心者ユーザは一般応募によって 12 名の計 20 名においてテス トを実施した。その際、タブレットによる操作を行った経験があり、簡単な操 作(シングルタップ、スクロールなど)を行うことが可能であるという前提条件は アンケート調査[7]によって確認した。また、対象Androidアプリケーションの 構成を理解した上で操作において熟練しているユーザを熟練者ユーザ、ほぼ操 作が初めてという対象アプリケーションに慣れていないユーザを初心者ユーザ としている。
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9.1.3
タスク、ステップ設定ユーザが Android アプリケーションを利用する際、違和感のない目的を設定
することで、ユーザが普段利用するような現実的な操作履歴を用いてユーザビ リティ評価を実施した。
本研究のタスク設定としては 8 タスク準備し、それぞれのタスクは 2 ステッ プから構成されるよう設定した。ステップの設定はGUIオブジェクトのボタン のみで設定してあるが必ずしもその必要はない。設定した 8 タスクの操作目的 を表9.1に示す。今回のユーザテストでは8タスクのうちタスク1と5、タスク
2と6、タスク3と7は同様な操作内容にしている。8タスクを分割した16 ス
テップにおいて、リソースIDでどのように分割しているかを表9.2に示す。ま た、本システムにおいて評価者が実際に各ステップの操作履歴から分析に必要 な情報を抽出するための操作例を図9.1に示す。
表 9.1 ユーザテストのタスク設定
タスク 操作目的
タスク1 指定した日付に項目を入力
タスク2 日付表示で項目が正しく入力されているかを確認 タスク3 月毎の表示でも同様な表示になっているかを確認 タスク4 入力した項目を日付表示で削除
タスク5 タスク1とは異なった日付に項目を入力
タスク6 日付表示で項目が正しく入力されているかを確認 タスク7 月毎の表示で同様な表示になっているかを確認 タスク8 入力した項目を月毎の表示で削除
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表 9.2 各ステップとリソースIDの対応 ステップ リソースID (ボタンの詳細)
ステップ1 0x7f090000(追加画面へのボタン)
ステップ2 0x7f090008(項目をデータベースへ入力するボタン)
ステップ3 0x7f09000d(カレンダー画面へのボタン)
ステップ4 0x7f090040(項目表示を更新するためのボタン)
ステップ5 0x7f09000b(月毎の表示へのボタン)
ステップ6 0x7f090040(項目表示を更新するためのボタン)
ステップ7 0x7f09000e(カレンダー画面で月変更するためのボタン)
ステップ8 0x7f090040(項目表示を更新するためのボタン)
ステップ9 0x7f090000(追加画面へのボタン)
ステップ10 0x7f090008(項目をデータベースへ入力するボタン)
ステップ11 0x7f09000d(カレンダー画面へのボタン)
ステップ12 0x7f090040(項目表示を更新するためのボタン)
ステップ13 0x7f09000b(月毎の表示へのボタン)
ステップ14 0x7f090040(項目表示を更新するためのボタン)
ステップ15 0x7f09000e(カレンダー画面で月変更するためのボタン)
ステップ16 0x7f090045(アプリケーション終了のためのボタン)
図 9.1 システムの操作例
分析に必要な情報を抽出
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