Strips II 」上演
写真 2 : Lenovo YOGA Tab 3 10
3.1 ヤーコン茶
ヤーコン茶の作り方はウェブサイトでも様々見受けら
れたが、筆者宅では葉だけを使用し、焙煎したうえに市 販のウーロン茶をブレンドする製法とした。これはウー ロン茶のブレンドにより「体重増加を抑制し、血液中の 中性脂肪とコレステロール、肝臓中の中性脂肪が顕著に 減少することが報告されている」と記されていたためで ある。またヤーコン茶には「えぐ味」があるが、焙煎と ウーロン茶のブレンドによってこれが軽減され、風味の 向上にもつながる。
加工プロセスは次のとおりである。まず収穫した葉を 軽く洗浄し、数箇所切れ込みを入れてから自然乾燥させ る。これは「損傷を与えると有効成分が増加する」とさ れるためである。その際作業性を考え、葉を切り落とさ ない程度に切り込んでいる。乾燥後は低温で保管してお き随時焙煎する。焙煎した茶葉は
1
回分ずつお茶パック に入れウーロン茶とブレンドする。販売用には、数パッ クずつ説明書とともにビニール袋に入れて密閉する。3.2
乾燥棚葉を乾燥させるためには、一週間ほどの期間、葉を広 げておくスペースが必要となる。大量の葉を乾燥するた めに図
11
のような網棚を製作した。葉を並べるネットは2x3m
あり最大4
枚積層できる。一枚の葉は両手のひら ほどのサイズだが、ネット一層で200
枚を並べられ、乾 燥後は一枚1g
ほどになる。動滑車構造により半分の力 図10
保冷室自作の様子/2016.2
図
11
ヤーコンの葉を乾燥させる網棚/2016.7
小規模兼業農家の挑戦(II)
で棚全体を天井まで上昇させられる。一度に並べる濡れ た葉の量を加減する前提で、フレームの構造をごく簡易 として軽量化した。ネットや木材、滑車は不要となった ものを活用した。
3.3
焙煎機葉を焙煎するための機構を検討した。図
12
は最終的 な設計図、図13
が製作した焙煎機である。回転式ドラ ムの撹拌機構と熱源のロケットストーブとからなる。焙 煎機構を構想していたところ、アルミ鍋やアルミパイプ、AC
モータを手元に見つけたため、これらを活用して撹 拌機を構成する方法を検討した。ドラムが簡単に取り外 せることを条件として、できるだけシンプルな構造で ゆっくり回転させる機構を考えた。最初にモータの回転数を測定し、二段階の減速で
30rpm
(2
秒で一回転)を実現することとした。ドラム本体は同一サイズの鍋二つで作った。鍋底に投入口を開 け、もう一つの鍋を向かい合わせて接合し、回転軸とな るアルミパイプと回転伝達用のプーリを取り付けた。ド ラムのプーリへは摩擦によって回転伝達される。くりぬ いた鍋底を加工し、攪拌用のフィンとしてドラム内側に 取り付けた。茶葉を上下方向だけでなく前後(手前と奥)
にも攪拌させられるように、葉の動きをイメージして取 り付け位置や角度を決定した。
製作の際、実際にはアルミ鍋が使い込まれており単純 な変形だけでなく周囲長が伸びるなどもしていたため、
これらの誤差を全体で吸収しつつ接合した。溶接は水が 漏れない程度に仕上げることができた。アルミパイプは 回転軸になるため、できるだけ鍋の中心を通り回転軸に 沿って取り付けることが望ましい。ここでは使用予定の モータを即席の回転盤とし、モータのプーリ部分に鍋を 乗せ、手でゆっくり回転させながら中心を求めた。パイ プ溶接の際には鍋底面との垂直を確認しつつ注意深く固 定した。プーリは第一段で二個、最終段に一つ使用して いるが、これには円形にカットされた木材を購入しボー ル盤を木工旋盤のように使用して溝を加工した。加工の 様子を図
14
に示す。各段のプーリは、ぐらつきと空転 防止のための補強を軸部分に施した。ロケットストーブについては基本的な燃焼原理をウェ ブで調べ、類似製品を参考にしつつ手持ちの鋼材や工具 で完成できるよう設計した。熱源にはカセットコンロの 使用も想定し、撹拌機の脚部を取り外すことでこれに適
した高さとなる。
実際の運用では、ドラムを連続回転させると周囲に熱 を奪われ焙煎がなかなか進まなかったため、断続的に攪 拌するようにして使用している。本装置では一度に
2
~300g
(両手に山盛り二杯ほど)の焙煎が可能である。図
12
攪拌機構の設計図(側面図)/2015.12
図
13
焙煎機(ドラム式撹拌機と熱源のストーブ)/2016.1
で棚全体を天井まで上昇させられる。一度に並べる濡れ た葉の量を加減する前提で、フレームの構造をごく簡易 として軽量化した。ネットや木材、滑車は不要となった ものを活用した。
3.3
焙煎機葉を焙煎するための機構を検討した。図
12
は最終的 な設計図、図13
が製作した焙煎機である。回転式ドラ ムの撹拌機構と熱源のロケットストーブとからなる。焙 煎機構を構想していたところ、アルミ鍋やアルミパイプ、AC
モータを手元に見つけたため、これらを活用して撹 拌機を構成する方法を検討した。ドラムが簡単に取り外 せることを条件として、できるだけシンプルな構造で ゆっくり回転させる機構を考えた。最初にモータの回転数を測定し、二段階の減速で
30rpm
(2
秒で一回転)を実現することとした。ドラム本体は同一サイズの鍋二つで作った。鍋底に投入口を開 け、もう一つの鍋を向かい合わせて接合し、回転軸とな るアルミパイプと回転伝達用のプーリを取り付けた。ド ラムのプーリへは摩擦によって回転伝達される。くりぬ いた鍋底を加工し、攪拌用のフィンとしてドラム内側に 取り付けた。茶葉を上下方向だけでなく前後(手前と奥)
にも攪拌させられるように、葉の動きをイメージして取 り付け位置や角度を決定した。
製作の際、実際にはアルミ鍋が使い込まれており単純 な変形だけでなく周囲長が伸びるなどもしていたため、
これらの誤差を全体で吸収しつつ接合した。溶接は水が 漏れない程度に仕上げることができた。アルミパイプは 回転軸になるため、できるだけ鍋の中心を通り回転軸に 沿って取り付けることが望ましい。ここでは使用予定の モータを即席の回転盤とし、モータのプーリ部分に鍋を 乗せ、手でゆっくり回転させながら中心を求めた。パイ プ溶接の際には鍋底面との垂直を確認しつつ注意深く固 定した。プーリは第一段で二個、最終段に一つ使用して いるが、これには円形にカットされた木材を購入しボー ル盤を木工旋盤のように使用して溝を加工した。加工の 様子を図
14
に示す。各段のプーリは、ぐらつきと空転 防止のための補強を軸部分に施した。ロケットストーブについては基本的な燃焼原理をウェ ブで調べ、類似製品を参考にしつつ手持ちの鋼材や工具 で完成できるよう設計した。熱源にはカセットコンロの 使用も想定し、撹拌機の脚部を取り外すことでこれに適
した高さとなる。
実際の運用では、ドラムを連続回転させると周囲に熱 を奪われ焙煎がなかなか進まなかったため、断続的に攪 拌するようにして使用している。本装置では一度に
2
~300g
(両手に山盛り二杯ほど)の焙煎が可能である。図
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攪拌機構の設計図(側面図)/2015.12
図
13
焙煎機(ドラム式撹拌機と熱源のストーブ)/2016.1
3.4
シーラ(封止装置)ヤーコン茶のパックをビニール袋に密閉することで、
より衛生的で長期間の保存が可能となると考えられるた め、このためのシーラを製作した。ニクロム線を発熱さ せ、ビニールを溶着する仕組みである。あり合わせのニ クロム線や電源ユニット、木材などを組み合わせて作っ た。この外観を図
15
に示す。3.5
販売ヤーコンは
2014
年末から地元の直売所で販売してい る。知名度が低いため、販売促進を狙い健康効果や食べ 方をポップで説明するなどしている。ヤーコン茶は加工 品となるため保健所に相談し、今シーズンから販売を開 始した。最近はいずれも名古屋市栄にある「岐阜県のアンテナショップ」に出荷している。その他にも地元の「軽 トラ朝市」をはじめとして機会があることに出店販売し ている。
3.6
軽トラハウス朝市などでのアピール性を狙い、図
16
のようなログ ハウス風の「軽トラハウス」を設計、製作した。これは 地域の木材利活用に関心を持つ、筆者を含むメンバー6
名が「森林まるごと研究会」と称し活動する中で、その 活動の一環として共作したものである。メンバーの意見 を伺いつつ筆者がハウスの設計を行い皆で製作した。側面の壁を上下に開ければ庇や陳列テーブルとなり、
直ちに移動販売の形態が完成する。外部から開閉できる ため荷物が満載であっても乗り込むことなく展開でき る。背面は二つ折りの跳ね上げ式扉となっており、ここ から出入りできる。反対側の壁面には採光と通風のため の窓を設けた。ハウスで寝泊りすることも不可能ではな い。ハウス全体は大きく
6
つの壁状の部品で構成されて おり、大人二人いれば工具を使用することなく組み立て 分解できる。収納時の様子を図17
に示す。ログハウス風の特徴的な外観は「
D
ログ材」と呼ばれ る端材を外装部に使用することで実現している。使用し たD
ログ材は小径木と呼ばれる直径20cm
程度の丸太か ら柱材を製造する際に切り落とされる木材のうち、平行 な切断面を持つ木材である。これら端材は紙や燃料の原 料として安価に取引されるものだが、ここで使用した材 は水圧で皮をむいたものであるため表面が綺麗である。ハウスの背面や屋根面は板材を鎧張りしており、ここで 使用した板材も柱材を仕上げ調整した際に出る端材であ 図
14
ボール盤を使ってプーリの溝加工をしている様子図
15
シーラー/2016.8
図