第 4 章 ブラウザとメーラの使い方 74
4.2 Thunderbird による電子メールの利用方法
4.2.4 メールの作成と送信
図4.13: メールサーバの設定
以上でアカウントの設定が完了し,COINSのメールを利用できるようになりました.次の小節 以降ではThunderbirdを使ってメールの送受信を行います.
図 4.14: HTML・プレーンテキスト形式の選択
メールを作成するにはウィンドウ上部の作成またはメニューバーのファイル 新規作成から行いま す.これらを選択すると図4.15にあるようなウィンドウが表示されます.
図4.15: 新しいメールの作成
メールには宛先・件名・内容が必要ですから,宛先の枠に相手のメールアドレス,件名の枠に メールの題目5,そして大きな枠に本文を入力します.
また,一緒にファイルを送る場合は図4.15の上部にある添付をクリックし,添付ファイルを選 択するウィンドウから添付したいファイルを選び,OKを押してください.この操作により,元の メールのウィンドウの右上に「添付」という項目が増え,一緒に送られる添付ファイルの一覧を確 認できます.
最後にウィンドウ上部の送信を押すことでメールが送信されます.一方,すぐ送らず,一時的に 保存しておきたい場合は保存を押すことで,Thunderbirdの「下書き」のフォルダに保存され,あ とから編集や送信ができるようになります.
メールの振り分け
Thunderbirdでは受信したメールを複数のフォルダに分別して管理できます.そしてこれを自動
的に行い管理を支援するためにフォルダへの自動振り分け機能が備わっています.これをメッセー ジフィルタと呼びます.メッセージフィルタはユーザが決めたルールに従ってメールをフォルダ に振り分けます.たとえば,COINSから来たメールならCOINSフォルダに,件名に「課題」と いう文字が含まれていたらtaskフォルダにといったような記述が可能です.新しくフォルダを作 るには,左側のメニューの「ローカルフォルダ」を右クリックして新規フォルダを選択し,図4.16 のように名称を設定します.
図 4.16: 新しいフォルダを作成するウィンドウ
では実際にルールを書いてメッセージのフィルタリングを行ってみましょう.メニューバーの
ツール メッセージフィルタを選択,クリックしてください.すると図4.17のような画面が表示され ます.ここで新規をクリックすることで新しいルール,振り分け規則を追加できます.
5件名は本文を端的に表す一言にしましょう.例えば「こんにちは.XX学類N年のXXです」といった件名は悪い例 です.
図4.17: メッセージフィルタの新規作成
ルールの設定は図4.18のウィンドウで行います.ルールは「適用のタイミング」と「条件」,「動 作」からなります.それぞれさまざまな設定が可能で,柔軟な振り分けを行うことができます.こ の例では「差出人のメールアドレスにtulips.tsukuba.ac.jpという文字列が含まれていたら“大学 図書館”というフォルダへ移動させる」というルールを設定しています6.
6大学図書館からのメールは,ほとんどが???@tulips.tsukuba.ac.jpというメールアドレスから送信されます
図 4.18: フィルタの条件の設定