図1.12にある名称を憶えましょう.トラブルを相談するにしても,用語が間違っていては状況 が正しく伝わらないかもしれません.例えば,「ウィンドウの下にあるメニュー」と言うべきとこ ろを「画面の下のボタン」などといってしまうと,具体的にどこを指しているのか伝わらない上に,
相手側にはまったく別の状況が再現されることもあります.
図 1.12: iMacのデスクトップ
1.4.1 Finder(ファインダー)
図1.13をFinder(ファインダー)といいます(Dockの をクリックしてもFinderが開くこ
とができます).
境界線の右側にディレクトリ,ファイル,アプリケーションなどがアイコン形式で並んでいま す.これらのアイコンをクリックすることにより,ディレクトリの移動やアプリケーションの利用 などができます.左側にはホームディレクトリやデスクトップなどへのショートカットや,過去に 利用したファイルの履歴などの機能がついています.
図1.13: Finder
1.4.2 Dock(ドック)
Dockは境界線を境に登録済みや実行中のアプリケーションと,ゴミ箱などの項目の表示部に分 かれています.実行しているアプリケーションは図1.14のとおりアイコンの下に ランプが 表示されています.Finderは常に実行中になっています.実行しているアプリケーションは右ク リックから終了を選択すると終了することができます.
図 1.14: Dock領域の構成
Dock内に入れたいアイコンは,図1.15のようにDock上にアイコンをドラッグする,もしくは 実行中にアイコンを右クリックし,Dockに保存を選択することでDockに入れることができます.
逆にDock内から削除したいアイコンは,図1.16のようにDock外にアイコンをドラッグすること で削除できます.
図1.15: Dockにアイコンを追加する
図1.16: Dockからアイコンを削除する
1.4.3 ゴミ箱
Dock領域の右端に表示される「ゴミ箱」 は,不要になったファイルやフォルダを一時的に保 管しておく特殊なフォルダです.ゴミ箱アイコンを右クリックして「ゴミ箱を空にする」を選択す るとゴミ箱に入っていたファイルやフォルダはシステムから削除され,それらが使用していたスト レージ領域が解放されます.いわば,ゴミを捨てる操作です.
また,ゴミ箱には,CD-ROMやメモリカードなどのリムーバブルディスク9を取り外す(アン マウントする)ための機能も用意されています.ファイルやフォルダを捨てるときと同じ要領でリ ムーバブルディスクのアイコンをゴミ箱へドラッグすると,ゴミ箱のアイコンが図1.17のとおり 取り出し操作を示すアイコンに変わるので,そこで手を離すとアンマウントが実行されます.
図1.17: ゴミ箱によるストレージのアンマウント・取り出し
1.4.4 システム環境設定
アップルメニューから「システム環境設定」を選ぶ事で,システム環境設定を開く事ができま す.ここでは,マウスやキーボードの設定,文字入力の設定,画面や音量の設定など,iMacに関 する様々な設定を行うことができます.
9現行のiMacには光学ドライブはありません.
マウスで右クリックを使用するための設定
[H] 右クリックを有効にするには,まず「システム環境設定」を開きます.次にこの中のマ ウスをクリックするとマウスの使用例の映像が出てくるので,右クリックに位置する部分を
副ボタンに変更します.