第2章 機能編
2.4 メディアチェック機能
メディアチェック機能とはRAIDコントローラ配下に接続された物理デバイスの全領域を読み取り動作することにより、物 理デバイス上で読み込み不能なセクタがあった場合にエラーの修正を行い信頼性向上を図ることを目的に作られた RAIDコントローラの機能です。メディアチェック機能にはパトロールリード機能と整合性チェック機能があり、違いについて は「2.4.1 メディアチェック機能の種類」の項で説明します。メディアチェックを実施することにより、次の効果が期待でき ます。
① データ復旧時の障害を未然に防ぐ
メディアチェックが定期的におこなわれることで、全領域のリードエラーを訂正します。複数台エラーの場合はデータ を復旧することができません。したがって、縮退状態が発生した際にリードエラーが発生する領域が存在しないよう にする事は大切です。
② データの書き込まれていない領域をチェックする
メディアチェックは論理ドライブを構成する物理デバイス(パトロールリードの場合はスタンバイのディスクも対象 (*1))の全ての領域に対して、正常であるかをチェックします。これにより物理デバイスの異常を早期に発見するこ とができます。
*1 メディアチェック機能の種類と違いは「2.4.1 メディアチェック機能の種類」の項を参照してください。
③ 物理デバイスの機械的なコンディションを整える
物理デバイスの全ての領域にチェックをおこなうことにより物理デバイスの磁気ヘッドを適度に動かすことにつながり ます。機械的な部分が大部分を占める物理デバイスにとって、内部の機械を定期的に動かすことは非常に大切 なことです。
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2.4.1 メディアチェック機能の種類と違い
メディアチェック機能にはパトロールリード機能と整合性チェック機能があり、両機能に読み込み不能なセクタのエラーを 修正する機能があります。通常は性能インパクトがないパトロールリード機能を推奨いたします(*1)。また、整合性チェ ックを実行する場合はツールより「手動実行またはスケジュールの設定」が必要です。使用するツールについては「2.4.2 各RAIDコントローラの整合性チェック機能」の項で説明します。
パトロールリード機能と整合性チェック機能の違いを以下に示します。
パトロールリード *2 *3 整合性チェック 起動条件 工場出荷時より自動実行 *4 手動またはスケジュール設定必要 検査範囲 アレイ構成を組んだ物理デバイスおよびスタン
バイに設定した物理デバイス (実装しただけ の物理デバイスには実施されません)
冗長なアレイ構成を組んだ物理デバイスのみ (RAID1,5,6,10,50,60を構成した物理デバイス)
性能インパクト なし あり
動作 ディスク単体毎にダミーリードを実施 パリティとデータの整合性チェックを実施 *5
*1 ご使用の環境およびRAIDコントローラにより、推奨される機能が異なる場合があります。詳細は各RAIDコントローラのユーザーズガイドを 参照してください。
*2 以下のRAIDコントローラにはパトロールリード機能はありません。
LSI Embedded MegaRAID(SAS/SATA)
*3 以下のRAIDコントローラのパトロールリードの名称はメディアパトロールです。
N8103-101/103/105
*4 以下の RAID コントローラは工場出荷時設定ではパトロールリードが自動実行されません。パトロールリードを実行する場合は各ユーザーズ ガイドを参照してください。
N8103-90/91/99/101/103/105 RoMB (SAS) 「120Bb-m6」
*5 RAID1 ではミラーリングを行っている双方の物理デバイスを比較します(データの不一致を検出した場合はあらかじめ決められた物理デバイス
上のデータを他方の物理デバイスに上書きすることでデータの整合性を整えることができます)。RAID5、および、RAID6ではデータからパリティ を計算し、格納済みのパリティと比較します(このパリティの不一致を検出した場合は、パリティの再生成をおこなうことでデータの整合性を整え ることができます)。
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2.4.2 各RAIDコントローラの整合性チェック機能
以下に各RAIDコントローラの整合性チェックツールを示します
Nコード/名称 RAIDシステム管理ユーティリティ オフライン
ユーティリティ 機能名称
N8103-101/103 Web-based
Promise Array Manager SuperBuild
Utility Synchronize
N8103-90 MegaRAID Storage Manager
Universal RAID Utility WebBIOS Check Consistency
N8103-91 MegaRAID Storage Manager WebBIOS Check
Consistency
N8103-99 MegaRAID Storage Manager WebBIOS Check
Consistency
N8103-105 Web-based Promise Array
Management Professional 不可 RedundancyCheck N8103-109/128/G128/134/135 Universal RAID Utility 不可
Check Consistency 整合性チェック
N8103-115 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1 N8103-116(および相当品)
/117/118 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1 N8103-116A(および相当品)/G116A
117A/118A Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1
N8103-129/130 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1
*1 BIOSユーティリティと、RAIDシステム管理ユーティリティ Universal RAID Utilityで、整合性チェックの名称が異なります。BIOSユーティリティ上 の名称はCheck Consistencyです。Universal RAID Utilityでの名称は整合性チェックです。
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Nコード/名称 RAIDシステム管理ユーティリティ オフライン
ユーティリティ 機能名称 N8103-149/150/151/152/160/167 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1 N8103-161/168/172/173/174 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1
N8103-171/G171 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1
N8100-1590専用 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1 LSI Embedded
MegaRAID(SAS/SATA) MegaRAID Storage Manager Universal RAID Utility
LSI Software RAID
Configrution Utility
Check Consistency RoMB (SAS) 「120Bb-m6」 MegaRAID Storage Manager WebBIOS Check
Consistency RoMB (SAS) 「140Rf-4」 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1 RoMB (SAS) 「R140a-4」 Universal RAID Utility WebBIOS Check
Consistency 整合性チェック *1
*1 BIOSユーティリティと、RAIDシステム管理ユーティリティ Universal RAID Utilityで、整合性チェックの名称が異なります。BIOSユーティリティ上 の名称はCheck Consistencyです。Universal RAID Utilityでの名称は整合性チェックです。
注1) 整合性チェックを行う上での注意事項
整合性チェックには修復モードと修復無しモードがあります。修復モードでは不整合を検出した時点で修復を実行します。修復無しモードで は不整合を検出し、データ修復を行いません。
注2) スケジュール機能
本体サーバの出荷時期によっては、スケジューリング機能を実装していないMSM(MegaRAID Storage Manager) がEXPRESSBUILDER に収録されている場合があります。その場合には、Express5800サポートサイトの下記ページより最新モジュールをダウンロードしてください。
<http://support.express.nec.co.jp/pcserver/category/download.html>
注3) Universal RAID Utilityのスケジュール機能
Universal RAID Utilityをインストールすると、デフォルトで、毎週水曜日の0:00にスケジュールの整合性チェックがスケジュールされます。た だし、パトロールリードをサポートしているRAIDコントローラには、動作しません。
注4) N8103-90及びLSI Embedded MegaRAID(SATA)について
本体サーバによって、オンラインツールがMegaRAID Storage Managerの場合とUniversal RAID Utilityの場合があります。本体のユーザ ーズガイドに従ってご使用ください。
2.4.3整合性チェック時間目安
完了までに必要な時間目安については、付録Dを参照してください。
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