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マーカー型 AR 方式による施工手順図の開発

1節 AR施工手順図の仕組み

マーカー型のAR方式は、

あらかじめ目印となるマー カー画像を登録しておき、

携帯端末のカメラが捉えた 画像がこのマーカー画像と 一致したときには、やはり あらかじめ登録したCGや動 画などのコンテンツをクラ ウド・サーバーから読み出 して、背景の画像に重畳表 示する仕組みである。

したがって、ひとつの画 像マーカーに対してひとつ のコンテンツを紐付ける方 法である。すなわち、多数の コンテンツを表示するため には、それと同じ数の画像 マーカーを用意して、携帯 端末のカメラをかざす画像 を変更する必要があった。

そこで、ひとつの画像マ ーカーに複数のコンテンツ が紐付けられるアプリを開 発した。最初は画像マーカ

ー(図 68)からメニュー画

面(図 69)を呼出して、表

示するコンテンツを選択す るが、その後は重畳表示の 画面上の左右のボタン(◀▶) で、コンテンツを前後に移 動できる(図70~81)。

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70 組立完了状態

71 施工手順①

72 施工手順②

119 73 施工手順③

74 施工手順④

75 施工手順⑤

120 76 施工手順⑥

77 施工手順⑦

78 施工手順⑧

121 79 施工手順⑨

80 施工手順⑩

81 施工手順⑪

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写真14 ゴーグル型ウェアラブル端末20)

写真15 ヘルメット型ウェアラブル端末21) 重畳表示する施工手順図の各画像を、左右のボタンで移動する際に、クラウド・

サーバーからその都度読み出す方法を標準設定とした。また、あらかじめ各手順の 表示コンテンツを読み出しておき、通信回線がオフラインの状態でも、施工手順間 の画像の移動ができるような設定も可能にする計画である。

図70~図81の例では、ひとつの画像マーカー(図68)に12段階の3Dコンテン ツが紐付けられたことになり、一連の施工手順図としての利用が可能である。

2節 AR施工手順図の「作業指示書」への応用

このように、ひとつの画像マーカーか ら一連の施工手順図を読み出すことが 可能になると、いわゆる「作業指示書」

として利用できる可能性がある。

従来の「作業指示書」は、2次元図面 や文字で書かれた書類であった。これら は経験の浅い技能工にとっても難解で ある場合が少なくない。一方、ARを利用 した施工手順図は、現場で実施するべき 内容を作業段階毎に3Dコンテンツで示 すことができる。

したがって、経験の浅い技能工に対し て、合理的な作業手順を示すことがで き、熟練工が実施するのと同様の手順で 現場の施工作業を進めることが可能に なる。

このように、AR を利用した施工手順 図を「作業指示書」として利用する場合 には、写真14や写真15のようなウェア ラブル端末での活用が理想である。ウェ アラブル端末は、一般的な携帯端末のよ うに手で保持する必要がないので、両手 がフリーになるのが特長である。

その結果、視界に映る「作業指示書」

で手順を確認しながら、両手で従来通り に加工・組立作業が実施できる。

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