保護ドメインとは、NetBackup マスターサーバー、NetBackup メディアサーバー、および NetBackup クライアントの組み合わせを示します。NetBackup サーバーのグループで は、クライアントは、グループのどのサーバーのどのデバイスにもバックアップを送信でき ます。
NetBackup 保護ドメインを次のとおり設定します。
■ 1 台のマスターサーバー。すべてのバックアップスケジュールを制御します。
第 1 章 追加構成 31 1 台のマスターサーバーでの複数のメディアサーバーの使用について
■ 複数のメディアサーバー。ディスクまたはリムーバブルメディアにバックアップイメージ を書き込みます。これらのメディアサーバーには、追加ストレージを提供する周辺機 器が取り付けられている場合があります。
■ 複数の保護対象の NetBackup クライアント。メディアサーバーにデータを送信しま す。
一般的な代替方針では、大量のデータを生成するクライアントに追加周辺機器を取り付 けます。マスターサーバーは、クライアントからのデータをクライアントの周辺機器に送信 します。データがネットワークを経由しないため、ネットワークの通信量を削減できます。
また、この戦略では、バックアップ負荷がマスターサーバーとメディアサーバーに分散さ れます。
マスターサーバーとメディアサーバーに関する重要な注意事項は次の通りです。
■ 1 つのグループに存在可能なマスターサーバーは 1 つだけです。
■ NetBackup マスターサーバーは、それ自身のメディアサーバーですが、他のマスター
サーバーのメディアサーバーとして使用することはできません。
図 1-3 に、ソフトウェアがインストールされ、NetBackup カタログも配置されている場合を 示します (デフォルトの場合)。
第 1 章 追加構成
1 台のマスターサーバーでの複数のメディアサーバーの使用について 32
図 1-3 複数のメディアサーバーを使う場合のカタログの場所
ストレージ デバイス
ストレージ デバイス NetBackup カタログ
イメージデータベース
* リモート管理コンソールがインストールされている Windows クライアントから、バックアップ、アーカイブおよびリストア ユーザーインターフェースを使用することもできます。
マスターサーバー
リモート管理 コンソール * 構成ファイル
リレーショナル データベースの情報 (デバイス、ボリューム
に関する情報)
ユーザー インターフェース
(BAR) ストレージ
デバイス
リモート管理 コンソール *
ユーザー インターフェース
NetBackup メディアサーバー
NetBackup メディアサーバー NetBackup
クライアント
ユーザー インターフェース
(BAR)
管理 インターフェース * 管理
インターフェース *
ユーザー インターフェース
(BAR)
各サーバーのソフトウェアについて
この項は、NetBackup Enterprise Server だけに適用されます。
ストレージユニットに含める周辺機器が存在する各 NetBackup サーバーに、NetBackup サーバーソフトウェアをインストールします。NetBackup インストールプログラムで、マス ターサーバーおよびメディアサーバーのインストールを選択します。
NetBackup カタログについて
この項は、NetBackup Enterprise Server だけに適用されます。
第 1 章 追加構成 33 1 台のマスターサーバーでの複数のメディアサーバーの使用について
デフォルトでは、マスターサーバーに NetBackup カタログが存在します。カタログにはメ ディアおよびボリュームデータベース (emm_data.db) が含まれます。ボリュームデータ ベースには、バックアップの実行中に使用されるメディアの使用方法およびボリュームに 関する情報が含まれています。
動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
構成を変更する前に、この項全体を参照してください。
デフォルトでは、NetBackup サーバーは、NetBackup クライアント名とクライアントマシン のネットワークホスト名は同じであると想定します。このため、ネットワークホスト名が変更さ れる可能性があるクライアントのバックアップを行うことは困難です。このようなクライアント の例には、LAN に接続して DHCP サーバーから IP アドレスを取得するポータブルマシ ンがあります。また、PPP サーバーにダイヤルアップ接続するリモートマシンもこのような クライアントに含まれます。動的ホスト名および動的 IP アドレスを使用して、固定の IP ア ドレスおよびホスト名を持たない NetBackup クライアントを定義します。
動的アドレスを使用する場合も、NetBackup サーバーでは固定 IP アドレスおよびホスト 名が必要であることに注意してください。
動的アドレスおよび動的ホスト名を使用するように構成されたすべてのクライアントは、
NetBackup の altnames 機能と同様に、相互に信頼性を確認できる必要があります。
NetBackup で動的 IP アドレスを使用する構成をサポートするには、次の手順を実行す る必要があります。
■ DHCP などの動的 IP アドレスプロトコルを使用するようにネットワークを構成します。
NetBackup では、クライアントの IP アドレスにネットワークホスト名が含まれている必 要があります。
ネットワークホスト名は、ネットワーク上の hosts ファイル、NIS または DNS に定義さ れている動的 IP アドレスの範囲内で定義する必要があります。
■ マシンに対して、動的 IP アドレスおよび動的ネットワークホスト名を含む NetBackup クライアント名を決定します。
これらの NetBackup クライアント名は、他の手順で使用します。各 NetBackup クラ イアントの NetBackup クライアント名は、一意である必要があります。クライアントに割 り当て済みの NetBackup クライアントの名前は永続的です。
■ マスターサーバーを次のように変更します。
■ 新しい名前を含むクライアントリストを使用して、NetBackup ポリシーを作成しま す。
■ NetBackup クライアントデータベースに、新しいクライアント名のエントリを作成し
ます。bpclient コマンドを使用してエントリを作成します。
■ それぞれの Windows 版 NetBackup 動的クライアントを次のように変更します。
第 1 章 追加構成
動的ホスト名および動的 IP アドレスについて 34
クライアントのバックアップ、アーカイブおよびリストアユーザーインターフェースを起 動します。[ファイル (File)]>[NetBackup クライアントのプロパティ (NetBackup Client Properties)]を選択します。[NetBackup クライアントのプロパティ
(NetBackup Client Properties)]ダイアログボックスで、[一般 (General)]タブを選 択します。[クライアント名 (Client Name)]をマシンの正しい NetBackup クライアント 名に変更します。
■ マスターサーバー上で、次のように[DHCP 間隔を通知する (Announce DHCP interval)]オプションを有効にします。
NetBackup 管理コンソールを開いて、クライアントの[ホストプロパティ (Host Properties)]に移動します。([NetBackup の管理 (NetBackup Management)]>
[ホストプロパティ (Host Properties)]>[クライアント (Clients)]を選択しま す。)Windows クライアントのクライアントプロパティを開きます。[Windows クライア ント (Windows Client)]ホストプロパティで[ネットワーク (Network)]を選択します。
[DHCP 間隔を通知する (Announce DHCP interval)]チェックボックスをチェックし ます。
■ それぞれの UNIX 版 NetBackup 動的クライアントを次のように変更します。
■ マシンの正しい NetBackup クライアント名が設定された CLIENT_NAME エントリを 含むように、bp.conf ファイルを変更します。
■ 起動中にマシンの NetBackup クライアント名および現在のネットワークホスト名が マスターサーバーに通知されるようにシステムを構成します。マスターサーバーへ の通知には、bpdynamicclient コマンドを使用します。
■ マシンの NetBackup クライアント名および現在のネットワークホスト名がマスター サーバーに定期的に通知されるようにシステムを構成します。
動的 IP アドレスおよび動的ホスト名の設定
動的 IP アドレスプロトコルを使用するようにネットワークを構成します。DHCP などのプロ トコルには、1 つのサーバーと複数のクライアントが存在します。たとえば、DHCP クライア ントが起動すると、DHCP サーバーに IP アドレスを要求します。次に、サーバーが、事前 定義されたアドレスの範囲内でクライアントに IP アドレスを割り当てます。
NetBackup では、NetBackup クライアントの IP アドレスに、対応するネットワークホスト 名が含まれている必要があります。NetBackup クライアントに割り当てられる各 IP アドレ スに、ネットワークホスト名が含まれていることを確認します。ホスト名は、ネットワーク上の host ファイル、NIS および DNS に定義されている必要があります。
たとえば、10 の動的な IP アドレスとホスト名を利用可能です。
動的 IP アドレスおよび動的ホスト名は次のようになります。
123.123.123.70 dynamic00 123.123.123.71 dynamic01 123.123.123.72 dynamic02
第 1 章 追加構成 35 動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
123.123.123.73 dynamic03 .
. .
123.123.123.79 dynamic09
これらの動的 IP アドレスの 1 つを使用する場合がある各 NetBackup クライアントに、一 意の NetBackup クライアント名を割り当てます。クライアントに割り当てられた NetBackup クライアント名は永続的なものです。変更しないでください。動的 IP アドレスを使用して NetBackup クライアントに割り当てられたクライアント名は、ネットワーク上のネットワーク ホスト名と同じにしないでください。NetBackup クライアント名が変更されていたり一意で ない場合、バックアップおよびリストアの結果が予測できなくなります。
たとえば、20 のマシンで前に定義した IP アドレスを共有します。
これらのマシンを NetBackup クライアントにするためには、それらに次の NetBackup ク ライアント名を割り当てます。
nbclient01 nbclient02 nbclient03 nbclient04 .
. .
nbclient20
NetBackup マスターサーバーの構成
マスターサーバー上で、NetBackup のバックアップポリシーを作成します。クライアント名 のリストには、動的ネットワークホスト名 (dynamic01 など) ではなく、NetBackup クライア ント名 (nbclient01 など) を使用します。
次に、マスターサーバー上にクライアントデータベースを作成します。
クライアントデータベースは、次に示すディレクトリ内のディレクトリおよびファイルで構成 されます。
/usr/openv/netbackup/db/client
bpclient コマンドを使用して、クライアントエントリを作成、更新、一覧表示および削除し ます。
bpclient コマンドは、次のディレクトリに存在します。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd
■ 動的クライアントエントリを作成するには、次のコマンドを入力します。
第 1 章 追加構成
動的ホスト名および動的 IP アドレスについて 36