第 9 章 アプリケーションのデプロイ 49
10.2 Web ページを追加する
webapp2の役割
call MainHandlerの部分は、MainHandlerをリクエストハンドラとして定義し，ルートのURL ( / )に対応づけて います。webapp2がURL /に対するHTTP GETリクエストを受け取ったとき，MainPageクラスをインスタンス 化してインスタンスのgetメソッドを呼びます。メソッドの中では，リクエストに関する情報がself.requestを通 して知ることができます。
通常，このメソッドはレスポンスの準備をするself.responseにプロパティを設定して終了します。webapp2は
MainPageインスタンスの最終状態に基づいてレスポンスを送信します。
アプリケーション自身はwebapp2.WSGIApplicationインスタンスで表現されます。そのコンストラクタに渡され るパラメータdebug=trueはハンドラにエラーが発生したかキャッチされない例外が発生した場合，webapp2にブ ラウザ出力へのスタックトレースの発行を指示します。
webapp2の役割
call MainHandlerの部分は、MainHandlerをリクエストハンドラとして定義し，ルートのURL ( / )に対応づけて います。webapp2がURL /に対するHTTP GETリクエストを受け取ったとき，MainPageクラスをインスタンス 化してインスタンスのgetメソッドを呼びます。メソッドの中では，リクエストに関する情報がself.requestを通 して知ることができます。
通常，このメソッドはレスポンスの準備をするself.responseにプロパティを設定して終了します。webapp2は
MainPageインスタンスの最終状態に基づいてレスポンスを送信します。
アプリケーション自身はwebapp2.WSGIApplicationインスタンスで表現されます。そのコンストラクタに渡され るパラメータdebug=trueはハンドラにエラーが発生したかキャッチされない例外が発生した場合，webapp2にブ ラウザ出力へのスタックトレースの発行を指示します。
10.2 Web ページを追加する
webappフレームワークの仕組みを使って、Webページの追加の下かについて説明します。
10.2.1 Web ページの追加方法
Webページを追加するには、大きく次の２つの処理が必要です。
ひとつは、リクエストハンドラの作成では、URLに対応するリクエストを処理するリクエストハンドラクラスを 作成します。もうひとつは、URLに対応するリクエストハンドラを呼び出すルート設定です。
リクエストハンドラの作成
URLに対応するリクエストハンドラを作成方法を見てみましょう。ここでは、/mypageにGETでアクセスした 時にHello MyPage!と表示する処理を実装例にします。
• RequestHandlerクラス
– webapp2.RequestHandlerを継承した、独自のRequestHandlerクラスを作成します。
– メソッドの作成
* HTTPのメソッドに対応するメソッドを作成します。GETメソッドの場合は、get。POSTメソッ ドの場合はpostという名前のメソッドを作成します。
1 class MainHandler(webapp2.RequestHandler):
2 def get(self):
3 self.response.write('Hello world!')
54 第10章Webページの追加
4 5
6 class MyPageHandler(webapp2.RequestHandler):
7 def get(self):
8 self.response.write('Hello MyPage!')
ルートの設定
URLに対応するリクエストハンドラの呼び出しを設定します。
• WSGIApplication
– webapp2.WSGIApplicationメソッドの引数に、URLと対応するリクエストハンドラをタプルの配列を 指定します。
デフォルトでは(‘/’, MainHandler)と記述されているので、URL ‘/‘のアクセスがあったときに MainHandlerを呼び出しています。
1 app = webapp2.WSGIApplication([
2 ('/', MainHandler)
3 ], debug=True)
• /mypageに対応するリクエストハンドラを追加します。
– ( /mypage , MyPageHandler )と記述し、/mypageのアクセスがあったときにMyPageHandlerを呼び 出すようにします。
‘ (‘/’, MainHandler)‘のあとに,を追加するのを忘れないようにしてください。
1 app = webapp2.WSGIApplication([
2 ('/', MainHandler), # 行末に , を追加する
3 ( |new-page| , MyPageHandler )
4 ], debug=True)
main.py
main.pyは次のような内容になります。
1 #!/usr/bin/env python
2 #
3 # Copyright 2007 Google Inc.
4 #
5 # Licensed under the Apache License, Version 2.0 (the "License");
6 # you may not use this file except in compliance with the License.
7 # You may obtain a copy of the License at
8 #
10.2. Webページを追加する 55
9 # http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0
10 #
11 # Unless required by applicable law or agreed to in writing, software
12 # distributed under the License is distributed on an "AS IS" BASIS,
13 # WITHOUT WARRANTIES OR CONDITIONS OF ANY KIND, either express or implied.
14 # See the License for the specific language governing permissions and
15 # limitations under the License.
16 #
17 import webapp2
18
19 class MainHandler(webapp2.RequestHandler):
20 def get(self):
21 self.response.write('Hello world!')
22
23 class MyPageHandler(webapp2.RequestHandler):
24 def get(self):
25 self.response.write('Hello MyPage!')
26 27
28 app = webapp2.WSGIApplication([
29 ('/', MainHandler),
30 ('/mypage', MyPageHandler)
31 ], debug=True)
確認
http://localhost:8080/maypageにアクセスし、次のように表示されていることを確認します。
10.2.2 実習 1. Web ページを追加する
Hello Worldに新しいURLを追加し、/mypageに対応するリクエストハンドラを作成します。
10.2.3 確認
/mypageにアクセスし、正常に表示されることを確認する。
10.2.4 解答
解答ドキュメントを参照してください。
56 第10章Webページの追加
9 # http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0
10 #
11 # Unless required by applicable law or agreed to in writing, software
12 # distributed under the License is distributed on an "AS IS" BASIS,
13 # WITHOUT WARRANTIES OR CONDITIONS OF ANY KIND, either express or implied.
14 # See the License for the specific language governing permissions and
15 # limitations under the License.
16 #
17 import webapp2
18
19 class MainHandler(webapp2.RequestHandler):
20 def get(self):
21 self.response.write('Hello world!')
22
23 class MyPageHandler(webapp2.RequestHandler):
24 def get(self):
25 self.response.write('Hello MyPage!')
26 27
28 app = webapp2.WSGIApplication([
29 ('/', MainHandler),
30 ('/mypage', MyPageHandler)
31 ], debug=True)
確認
http://localhost:8080/maypageにアクセスし、次のように表示されていることを確認します。
10.2.2 実習 1. Web ページを追加する
Hello Worldに新しいURLを追加し、/mypageに対応するリクエストハンドラを作成します。
10.2.3 確認
/mypageにアクセスし、正常に表示されることを確認する。
10.2.4 解答
解答ドキュメントを参照してください。
56 第10章Webページの追加
10.3.1 エラーハンドリングの仕方
webapp2では、エラーのハンドリングが用意されています。次のコードは、404エラーをハンドリングしてい
ます。
1 def handle_404(request, response, exception):
2 logging.exception(exception)
3 response.write('Oops! I could swear this page was here!')
4 response.set_status(404)
5
6 app = webapp2.WSGIApplication([
7 webapp2.Route(r'/', handler='handlers.HomeHandler', name='home')
8 ])
9 app.error_handlers[404] = handle_404
手順
エラーハンドリングは次のような手順で実装します。
1. エラーハンドリングをするための、ハンドラーオブジェクトを作成する 2. WSGIApplicationオブジェクトにエラーメソッドを登録する
手順1. エラーハンドリングをするための、メソッドを作成する
エラー処理をするためのエラーハンドラクラスを作成します。ここでは、404エラーの処理を行うためのメソッド
handle_404を作成しています。resuponnseオブジェクトに、エラーに対応するステータスコードをセットします。
ここでは、404をセットしています。また、ソースの先頭行に
# coding: utf-8
-*-を追加することで、日本語のメッセージを表示することができます。
1 # coding: utf-8
-*-2 # ...略...
3
4 def handle_404(request, response, exception):
5 response.write('ページが見つかりませんでした。')
6 response.set_status(404)
58 第10章Webページの追加
手順2. WSGIApplicationオブジェクトにエラーメソッドを登録する
WSGIApplicationオブジェクトの、error_handlers配列の、エラーコード番目に対して、ハンドラークラスをセッ トします。
1 app = webapp2.WSGIApplication([
2 webapp2.Route('/', handler='handlers.HomeHandler', name='home')
3 ])
4 app.error_handlers[404] = handle_404
main.py
main.pyは次のような内容になります。
1 # coding: utf-8
-*-2 #!/usr/bin/env python
3 #
4 # Copyright 2007 Google Inc.
5 #
6 # Licensed under the Apache License, Version 2.0 (the "License");
7 # you may not use this file except in compliance with the License.
8 # You may obtain a copy of the License at
9 #
10 # http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0
11 #
12 # Unless required by applicable law or agreed to in writing, software
13 # distributed under the License is distributed on an "AS IS" BASIS,
14 # WITHOUT WARRANTIES OR CONDITIONS OF ANY KIND, either express or implied.
15 # See the License for the specific language governing permissions and
16 # limitations under the License.
17 #
18 import webapp2
19 20
21 class MainHandler(webapp2.RequestHandler):
22 def get(self):
23 self.response.write('Hello world!')
24 25
26 class MyPageHandler(webapp2.RequestHandler):
27 def get(self):
28 self.response.write('Hello MyPage!')
29 30
31 def handle_404(request, response, exception):
32 response.write('ページが見つかりませんでした。')