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本 論 文 にお い て は 、計算 機 環境 の携 帯 性 の 向上 、 開発 対象 とそ の手段 の明確 化 、作 業 の独 立性 の保 証 、 コ ミュニケ ー シ ョンの 円滑化 で 特徴 づ け られ る計算 機環 境 の 「快 適性 の追求 」 を議論 して きた。 しか し、

定 義 された モ デルや 開発 され たプ ロ トタ イプ環 境 の 良 さを評価 す るた め には 、評 価 のた めの手 段 ・尺 度 が 必要 であ る 。 この手段 と して プ ロ トコル 解析 が 有 用 で ある と思 われ る。我 々 はプ ロ トコル 解析 実 験 の

目的は次 の二 つ に設定 す る。

● 「快適性 」の別 の評価 尺 度 を発 見 す る

● 「独 立性 」 や 「円滑性 」に対 す る評 価 手段 を開 発 す る

前者 は 、携 帯 性 、明確 性 、独 立性 、円滑性 を含 め、

快 適 性 の要 因 を再 吟味 す る こ とを意 味 してお り、後 者 はそれ らの評価 手 段 を開 発 す るこ とを意 味 してい る。 自在プ ロジ ェク トでは 、現在 、主 に コ ミュニケー シ ョンの円滑 化 に 関連 して 、既 存 のグ ル ー プ ウ ェア が どの よ うな問題 点 をは らんで い るの か を 定量 的 に 把 握 しよ うとす る試み が行 な われ てい る[36]。

3.5自 在 の フ ィー ル ド テ ス ト環 境 「分 散 プ ロ ジ エ ク ト」

「分 散 」プ ロジ ェ ク トは 、北 陸先端 大 、奈 良先端 大 、東 工大 な どの複数 の大 学や 、PFUを 始 め とす る い くっ か の企業 が 参加 した共 同 プ ロジ ェク トであ る [37]。 「分 散 」プ ロジ ェク トの 目的 は 、研 究室 にお け る基礎 的 な研 究成 果 をネ ッ トワー ク上 で 評価 す る 場 を設け るこ とで ある。北 陸先端 大 は、「自在 」プ ロ ジ ェ ク トの フ ィール ドテス ト環 境 と して して位置 づ け てい る。分 散 プ ロジェ ク トで は、以 下 の よ うな共 同実 験 を実施 して きた。

● 遠 隔 プ レゼ ンテ ー シ ョン 、遠 隔形 式仕 様 レ ビュー 、 遠 隔 共 同 プ ログ ラ ミ ン グ な ど をInternet、ATM な どのネ ッ トワー ク設 備 上 で 、既 存 の マ ル チ キ ャ ス ト ・ツ ー ル を 利 用 して 実 施 して き た 。 実 験 の

目的 は 、 既 存 の マ ル チ キ ャス ト ・ツ ー ル や ネ ッ ト ワー ク設 備 に 関 す る 問 題 点 を 発 見 す る こ と に あ った 。 す で に 第 一 期 の 一 連 の実 験 を 終 え 、ネ ッ

ト ワー ク 層 に お け る 遅 延 の 問 題 、人 間 系 に お け る コ ミュ ニ ケ ー シ ョン ・プ ロ トコル の 問 題 等 、今 後 の 研 究 ・技 術 開 発 に 有 用 な 知 見 が 得 らた 。

● またネ ットワー クを介 した共同作業 の阻害要因 を 把 握す るた めのプ ロ トコル解 析実験 も実施 した 。 分 散 プ ロ ジ ェ ク トに お け るJAISTの 次 の 目標 は 、 CSCSDサ ー バ 「飛 翔 」 の 運 用 と改 良 、 分 散 サ ー バ

「群 舞 」 の 運 用 と改 良 、 グル ー プ ウ ェ ア ・べ 一 ス 「栞 」 の 運 用 と 改 良 で あ る 。

3.63章 の ま と め

決 定事項 の 管理 とその 生成 ・変 更 の支 援 をモ デル 化 の 中心 として 、下記 の よ うな機 能 階層 か らな る共 同 作業 の参照 モ デルCSCSDモ デル を提 案 した ユ ー ザ イ ン タ フ エ ー ス(最 上 層)3構 造 的 コ ン テ キ ス

ト、社 会 コ ン テ キ ス ト、組 織 コ ン テ キ ス トな ど

を表示 し、共 同作業 の参 加者 が 、「一体感 」を形 成す る こ とを補 助 す る 。

ツ ー ル キ ッ ト層(第2層);作 業 の 自動 化 の 度 合 を 高 め るCASEtoo1や 、「か み くだ く過 程 を支 援 す る グ ルー プ ウ ェ ア を 置 く。 ま た 、 ア ク テ ィブ ・チ ャ ネ ル の よ う な新 しい ア プ リケ ー シ ョ ン も この 層 に お か れ る 。 ツ ー ル 統 合 機 構 に よ り作 業 の 連 続 性 を保 証 す る。

分 散 サーバ とグルー プ ウ ェア ・ベー ス(第3層):

作業空間 の管理 と変更 管理 の支援 を 、各 自の作業 の独 立性 を保 証 す る観 点 か ら支援 す る分散 サー バ と、決 定事 項 の参 照 ・変 更 ・波及解 析 等 を支 援 す るグル ー プ ウ ェア ・べ 一 ス を置 き、 コ ミュ ニ ケー シ ョンの 円滑化 を はか る。

中間生成 物間 の依 存関 係 の管 理(第4層)3中 間生成 物間 の依 存 関係 を管理 す る。 また 、それ を基 に した、作業 順序 に関す るス キー マ(プ ロセスモ デ ル)、お よび そ の インス タンス の生 成 ・削 除 ・変 更に関す る一貫性 制御 を お こな う。

CSCSDサ ーバ(最 下 層)3規 模 へ の 対応 、非均 一性 へ の対応 、計算 機環境 へ の対応 な どを支 援す る。

次 に 、現 在 進 行 中 の 「自在 」 プ ロ トタ イプ を紹 介 した 。 ま た 、 「自在 」 プ ロ ト タ イプ の ア ー キ テ クチ ャ 構 成 につ い て も簡 単 な 考 察 を 行 な った 。

4ま とめ と今 後 の 課 題

本 論文 で は 、 ソフ トウ ェ ア ・エ ンジ ニ ア リング活 動 を対象 と して 、計算 機ネ ッ トワー クを介 した 共 同 作業 支援 のた めの モデ ル を 定義 し、環 境 を構 築 す る に あた って の基 本方 針 と原 理 を述 べ た 。我 々の 目標 は 、明解性 、独 立性 、円滑 性 、携 帯 性 の 四つ の特 性 で特徴 づけ られ る、環境 の 快 適性 の 向上 で あ る。そ の実現 のた め に解決 され るべ き課題 は 以 下の 通 りで ある 。

● 規 模 に 応 じた ソ フ トウ ェ ア ・ア ー キ テ クチ ャ ・ク ラス の 整 備

● リポ ジ ト リ管理技 術(特 に決 定事 項 の管理 技術) とグル ー プ ウェア の融合

● 調整 支援 を 目的 と した プ ロセ ス ・モ デル の開発

● 予 測不 可 能性 、非 再現性 、 要 因 の考慮

不完全性などの人間

次 に 、決定事 項 の管理 に基づ く共 同作業 のモ デル 、 CSCSDモ デル を提案 した 。CSCSDモ デ ル は6層 の 階層 構 造 か ら成 る。そ れ らは 、ユー ザ イン タ フェー ス 層 、 ツール キ ッ ト層 、分散 サー バ とグル ー プ ウ ェ

ア ・べ一 ス 、中間生成物 間の依存 関係 の管 理 、CSCSD サ ーバ で あ る。

現在 、「自在 」プ ロ トタ イプ につい て は分 散サ ーバ お よび グル ー プ ウェアベ ー ス につ い て初 期 の研 究 開 発 が終 了 した段 階 で あ る。 新 しい計算機 環 境 と開発 ス タ イル に対応 で き る ソフ トウェア開発 環 境 の実 現 とい う 目標 に対 して 、今 後 の進 展 させ るべ き課 題 は 以 下 の通 りで あ る。

「規模 へ の対応 」を考慮 した ソフ トウ ェア ・アー キテ クチ ャに 関す る研 究 につ いて 、 さらに詳細 な調 査研 究 を実施 す る こ と

「柔 軟 な 」 ソ フ トウ ェア ・アー キ テ クチ ャの構 成 法 とオブ ジ ェ ク ト指 向 アー キテ クチ ャに 関す

る研 究 の現 状 を調査 す る こ と

● 上記2つ の調 査 結果 を をも とに 、ソフ トウェア ・ アー キ テ クチ ャの ク ラス の定義 、

● アー キテ クチ ャ構 成部 品(制 御 オブ ジ ェ ク ト)の 整備 方針,

● シス テムへ の 統合 法 に 関 して考察 を深 め るこ と

● そ の後 で 、い くつ か の事 例研 究 を実 施 し、オブ ジ ェ ク ト指 向 ソフ トウェ ア開発方 法 論 にお け る ソフ トウ ェ ア ・アー キ テ クチ ャ設 計 の位 置づ け を明確 か つ具 体的 にす る こと

● 上 記4点 と並 行 して 、群舞 と栞 を 中心 とす る 自 在 プ ロ トタ イプ の第1版 を早期 に完 成 し、「作業 の独 立性 の保 持 」、「コ ミュニケー シ ョンの 円滑 化 」 に対 す る効 果 を評価 す るため の フ ィー ル ド テ ス トお よび プ ロ トコル 解析 を実 施 す る こ と

● ソフ トウ ェア ・プ ロセ ス に 関する研 究 に関 して 、 ポ リシーや 制 約 の表現 法 を検 討 した研 究 成果 を サベ イす る こ と。

● ま た 、決 定 事 項 の管 理 の 問題 に 関 して 、管 理 の 粒 度 、保 護 や安 全性 の度 合 等 に関 す る現実 世界 の状況 を調査 ・把握 し、モ デル化 に あた っての 具 体 的 目標 を設 定す

§

・ 上 記3項 目の 実 験 お よ び 調 査 研 究 の 成 果 を 背 景 に 、プ ロセ ス と コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン の 統 合 法 に 関 して の 理 解 を深 め 、CSCSDモ デ ル を進 化 さ せ る こ と。

・ 自在 プ ロジ ェ ク ト を世 の 中 で 有 用 で あ る レベ ル に ま で 持 ち 上 げ るた め 、「ソ フ トウ ェ ア共 同 実験 場 」 の 活 動 の 一 貫 と して 「自在 」 コ ン ソ ー シ ア

ム を 設 立 す る こ と

本 報 告 書 に 対 す るCarloGhezzi教 授 とStefano

Ceri教 授 の 有 益

な コ メ ン ト と討 論 に 対 して 心 よ り謝 意 を 表 し ま す 。 参 考 文 献

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